まるで生きているような木彫りの動物たち 彫刻家はしもとみおさんの作品集『いきものたちのいるところ はしもとみお彫刻集』8月3日発売

はしもとみおさんの彫刻の世界

はしもとみおさんは、出会った動物たちを丁寧に取材し、スケッチを重ねた上で、クスノキから彫刻を生み出しています。その作品は、本物の動物と見まごうほどのリアルさと、今にも動き出しそうな生命力に満ちています。

新刊『いきものたちのいるところ はしもとみお彫刻集』のなかで、はしもとさんは次のように語っています。

「彫っていいよ」の声がきこえる瞬間があります。
不思議と目の前にいきものたちがあらわれて完成を見せてくれる。
そんな瞬間があります。
だから不思議とモデルとなる子を自分から探したことはなく、いつも目の前につぎに順番待ちをしてくれていたいきものと、そのために目の前にきてくれた樹が、もうすでに、あるのです。

本書に登場するいきものたち

本書には、はしもとさんが「機」によって運命的に出会ったという動物たちが多数登場します。

様々な動物の木彫り作品が並ぶ書籍の表紙

SNSで話題となった尾道市立美術館の黒猫「ケンちゃん」と茶トラの「ゴッちゃん」、鳥羽水族館の人気者ラッコの「メイちゃん」と「キラちゃん」が収録されています。他にも、スナネコの「アミーラ」、南極へ行った樺太犬の「タロ」と「ジロ」といった大変珍しい動物から、クジラ、コウノトリ、リス、チョウ、さらにはドラゴンまで、約120体の多様な木彫り作品が大集合しています。

日本の伝統的な引き戸から顔を覗かせる木彫りの猫と本物の猫

雪景色の中に佇むライカ犬「クドリャフカ」の木彫り像

屋外の自然の中に展示されたコウノトリとブレーメンの音楽隊の木彫り

彫刻が生き生きする空間にこだわった写真

はしもとさんの彫刻は、日常的な空間や屋外に置かれることで、より一層その生命力を輝かせます。本書では、木彫りのいきものたちが快適に呼吸できるような空間づくりにこだわり、写真家の大島淳之さんが撮影を担当しました。

撮影場所は、はしもとさん自身のアトリエ、愛犬・月君との散歩道、美術館の展示室、富山や兵庫の自然豊かな森、そしてアラブ首長国連邦のアル・アイン砂漠と、非常に多岐にわたります。大島さんの写真によって、彫刻の生命力がこれまでにない形で表現されています。

夕暮れの砂漠を背景に佇むハトと犬の彫刻

コンクリートの側溝を歩くロシアリクガメと川岸に立つカワウ

木の床に横たわる柴犬と周りの木彫りの犬猫

書籍情報

  • 書名:いきものたちのいるところ はしもとみお彫刻集

  • 著者:はしもとみお

  • 写真:大島淳之

  • ブックデザイン:名久井直子

  • 発行:辰巳出版

  • 発売日:2026年8月3日

  • 定価:2,530円(本体2,300円+税)

  • 体裁:A4変型判(210×210mm)/128ページ/オールカラー

購入はこちらから

著者・写真家プロフィール

はしもとみお (Hashimoto Mio)

三重県にアトリエを構え、いきものの姿を木彫りにする彫刻家。クスノキを材料とし、実際に生きていた、または生きている動物をモデルに、その子にもう一度出会えるような彫刻を目指しています。各地での展覧会開催のほか、動物たちの肖像制作やフィギュア原型制作なども手掛けています。

大島淳之 (Ohshima Atsuyuki)

写真家。国内外のメディアや写真展を通じて野生動物の作品を発表しています。ペットや街角の野良猫、地域猫の撮影をライフワークとし、人間社会に寄り添いながら生きる動物たちの姿を写真や映像に残しています。