新しい都市型XRアート体験の実現
当日は最高気温35℃を超える酷暑の中、約30名の方々がイベントに参加しました。アーティストの森田学氏、東京デザインプレックス研究所の学生、そして一般来場者が、同じARキャンバスを共有し、公共空間を舞台にリアルタイムで一つの作品を創り上げる、これまでにない都市型XRアート体験を楽しみました。

会場では、宮下公園北側芝生ひろばのアーチがAR上の巨大なキャンバスに見立てられ、森田学氏と学生によるライブペインティングが行われました。来場者もスマートフォンを通じてAR空間に自由に描画し、作品制作に参加することができました。
参加者が描いたARコンテンツはクラウド上でリアルタイムに統合され、VPS(Visual Positioning System)によって現実空間へ高精度に固定されました。さらに、5Gミリ波の高速・大容量・低遅延通信により、更新されるARキャンバスが複数の端末へリアルタイムで配信され、多くの人々が同じ作品を共有しながら制作・鑑賞する、新しい共創アート体験が実現しました。

参加者アンケートから見えた高い期待
イベント終了後に行われた一般参加者へのアンケートでは、ARペイント体験の満足度が87.5%の方に5段階評価で「4」以上と評価されました。また、「このようなARペイント体験が常設されていたら行ってみたい」「今後も同様のAR体験に参加したい」「AR・XRを楽しむための通信性能を重視したい」の各項目では、なんと100%の方々が「4」以上と回答しました。
「複数人で同じAR空間に描き作品を共有する体験が面白かった」という項目では75%、「友人や家族と一緒に体験したい」という項目では87.5%が「4」以上と回答し、公共空間における参加型XRコンテンツへの高い期待と、共創型の都市体験に対する継続的なニーズが明確に示されました。
この実証を通じて、5Gミリ波が単なる高速通信にとどまらず、多人数がリアルタイムで一つの空間を共有するXR体験や、公共空間における文化活動・コミュニティ形成を支える社会インフラとして、非常に高い可能性を秘めていることが確認されました。
今後の展望と参加者の声
渋谷未来デザインは、今後もKDDIをはじめとする多様なパートナーと連携し、「Shibuya Playground」を通じてXR・AI・通信技術を活用した都市体験の社会実装を推進し、人と人、人と都市、人と文化をつなぐ共創型の公共空間づくりを進めていくとのことです。
【参加者コメント】
森田学氏(アーティスト)

「AR空間でのライブペイントは初めての体験でしたが、自分だけでなく学生や来場者の作品がリアルタイムで一つの作品へ重なり、空間そのものが変化していく様子に大きな可能性を感じました。公共空間だからこそ生まれるライブ感や偶発的な表現があり、今後さらに進化することで、新しいアート体験として多くの人に楽しんでもらえると期待しています。」
東京デザインプレックス研究所 学生
「渋谷の空をキャンバスに作品を描く体験はとても新鮮で、自分の作品だけでなく参加者全員の表現がリアルタイムで重なり、一つの作品になっていく過程が印象的でした。友人と会話をしながら一緒に描く楽しさもあり、ライブ会場やスポーツイベント、夜空など、さまざまな場所でも体験してみたいと思いました。」
東京デザインプレックス研究所 担任
「新しいデバイスや表現方法を楽しみながら積極的に取り組み、学生たちにとって大きな学びの機会になったと感じています。渋谷の公共空間や、高速通信を活用して何ができるかをイメージしながら取り組んだようで、この経験をきっかけに、ARを活用した表現やクリエイティブへの挑戦がさらに広がることを期待しています。」
KDDI株式会社 担当者
「今回の実証では、5Gミリ波とXR技術を組み合わせることで、多くの参加者がリアルタイムに一つのAR作品を共創する新しい都市体験を実現しました。通信インフラが人と人、人と街をつなぐ基盤となる可能性を確認するとともに、今後も公共空間におけるXRや新たなコミュニケーション体験の創出に取り組んでまいります。」
実施概要
-
イベント名: SHIBUYA XR ART PARK ― ミリ波xAR共創実証実験 in MIYASHITA PARK
-
日時: 2026年7月15日(水)16:00〜19:00
-
場所: 渋谷区立宮下公園(東京都渋谷区神宮前6丁目20−10) 北側芝生ひろば
-
主催: 一般社団法人渋谷未来デザイン
-
共催: KDDI株式会社、宮下公園パートナーズ
-
協力: 森田学(アーティスト)、東京デザインプレックス研究所
-
参加費: 無料
関連情報
森田学(もりた・まなぶ)プロフィール
「生命力」をテーマに、絵画、立体作品、壁画、デジタル作品など多彩な手法で表現を続ける現代アーティストです。グラフィティ、ブレイキンなどのアーバンスポーツやカルチャーとのコラボレーションも積極的に行い、国内外で活動しています。
東京デザインプレックス研究所について

2012年開校の「東京発コンテンポラリーデザインの複合型教育機関」で、2026年7月現在10,000名を超える学生が在籍しています。大人向けの専門校として、最先端の教育プログラムを提供し、デザイン業界から注目されています。
KDDI株式会社について

高品質な通信基盤を軸に、個人向けには「au」「UQ mobile」「povo」、法人向けには「KDDI BUSINESS」ブランドでサービスを展開しています。「KDDI VISION 2030」のもと、AIが社会インフラとして浸透する「AI前提社会」を見据え、お客さま起点での価値づくりを重視しています。
宮下公園パートナーズについて
渋谷ストリートの象徴であるスケート場やボルダリングウォールに加え、多目的運動施設、約1,000m²の芝生ひろばを備えるMIYASHITA PARKを運営しています。心地よい自然とエキサイティングなアクティビティが融合した多機能な公共空間を提供しています。
一般社団法人渋谷未来デザインについて

ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を結集し、オープンイノベーションを通じて社会的課題の解決策と可能性をデザインする産官学民連携組織です。渋谷から世界へ都市生活の新たな可能性を発信し、社会全体の持続発展を目指しています。
