銀座にて、風景と猫が織りなす夏の展覧会「景と猫」が開催!6人の作家が集結

展覧会の見どころ

本展には、稲葉草平、おのりゅうセイ、橘川裕輔、中津川博之、松村咲希、Yoshifumi(五十音順)の6人の精鋭作家が集結します。

銀座の地下にひっそりと佇む白い空間のギャラリー「YOHAKU」で、6つの異なる世界が対話し、調和していく様子をぜひご体験ください。

アーティスト紹介

稲葉草平

彫刻家である稲葉草平氏は、木や石の存在感の中から、命のしなやかなフォルムを削り出します。「常識から外れた形に見えたとしても、真実であるなら美であるという思想に私は共鳴する」と語る氏が生み出す猫たちは、毛並みの質感や骨格の美しさだけでなく、その気まぐれな息づかいや、毛並みの奥でうごめく魂胆の気配までをも立体として表現しています。

稲葉草平氏の作品

実体と空間の鬩ぎ合いから生まれる確かなフォルムを追求し、物質と空間が交わる場に、静謐で本質的な「かたち」を立ち上げることを目指し、日々探求を続けています。

おのりゅうセイ

おのりゅうセイ氏は、観る人が自身の大切な思い出や、日々のいとおしい時間を思い出せるような作品を制作されています。「人が認識できる情報はどこまで削ぎ落とせるのか」をテーマに、日常の何気ない情景や時間、そこに宿る感情の温もりを丁寧に掬い取り、作品として紡ぎ出す姿勢を貫いています。作品の魅力の一つは、その手触り。手のひらの中で違和感なくしっとりとなじむ、重さや触り心地が異なる猫たちは、一つとして同じ作品に出会えないとのことです。運命の猫との出会いがあるかもしれません。

おのりゅうセイ氏の作品

「今、ここにある時間」や「日常のささやかな愛おしさ」をテーマに、日々過ぎ去っていく何気ない瞬間や、目に見えない感情の揺らぎを、手に取れるかたちにして留めておきたいという想いが込められています。

橘川裕輔

現代都市の夜を「原風景」の一部と捉え、今を生きる人の「心に刺さる夜」を描く橘川裕輔氏。単に街の風景を描くのではなく、夜という時間が持つ変化や「善悪も美醜も包み込む光」という視点、そして人々の「心を照らすヒカリ」を描き出しています。

橘川裕輔氏の作品

暗闇の中に浮かび上がる夜の景色は、静寂とはうらはらに、そこに息づく温もりを映し出しているようです。重たく密度の濃い闇と、水底に押し込めても不規則に浮かんでくる泡のような、繊細で力強い光が織りなすコントラストは、夜に吸い込まれるような不思議な感覚をもたらすでしょう。氏のキャンバスは、夜という時間が抱く底知れない輝きを鮮烈に解き放ちます。

中津川博之

長野の澄んだ空気や山、真夏でも冷たさを忘れない水といった豊かな自然を原体験に、「変化する時間と光」を描き出す画家、中津川博之氏。刻々と移ろいゆく自然の風景が深く重なり合う多面的な世界を探求しています。

中津川博之氏の作品

絵の具のマチエールを巧みにコントロールしながら、キャンバスの上に時間軸を描き再構築する独自の画法を用いています。鑑賞者が移動することで表情を変える絵画は、「絶えず変化する世界のありよう」そのものを見るようです。時間と光が定着する作品の前では、どこまでも重厚で無限な光の深遠へと誘われることでしょう。

松村咲希

スキー観光地で育った経験から、地表のような質感、滑走する線、色や形の錯綜する層が重なった作品を制作し、想像世界の景色へと誘う松村咲希氏。本展では風景画として取り組む「Mountain」「Moon Phases」シリーズを展示します。「Mountain」はセザンヌのサント=ヴィクトワール山をヒントに、故郷のスキー場を体感的に描いた作品です。スキーの来歴やスキー場開発、自身が影響を受けた西洋絵画史を風景に重ねて見ています。「Moon Phases」は故郷の地価上昇を発端に、絵具を重ねて独自の小さな土地を創り出します。ジオラマのような小さな風景でもあり、マクロやミクロにも捉えることができる、風景をめぐる異なる視点の作品シリーズです。

松村咲希氏の作品

絵具の盛り上がりによる地表と、平面的に刷られた地表の二つが、一つの画面の中にあるように、相反するようなことを絵に入れることを好むとのことです。それらが絶妙なバランスで存在することが興味深いと語っています。

Yoshifumi

Yoshifumi氏は、生命と感情の関係性をテーマに制作を行っています。人間の傍らで長い歴史を歩み、その矛盾や感情を静かに見つめ続けてきた存在である猫をモチーフに、相反するものが共存する世界を描いています。

Yoshifumi氏の作品

色彩と大胆な筆致を通して、生命が放つエネルギーと存在の美しさを表現。猫という存在を通して、対立と調和、秩序と混沌、儚さと力強さなど、相反する要素が共存する世界を描き出しています。

開催概要

  • 展示会名: 銀座アポロ昭和館YOHAKU用企画展「景と猫」

  • 会期: 2026年8月20日(木)〜8月26日(水)

  • 時間: 12:00 〜 19:00(最終日のみ 17:00 まで)

  • 入場料: 無料

  • 会場: YOHAKU(Gallery space in Ginza, Tokyo)

  • 住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座4-12-20 B1

YOHAKU(ギャラリースペース)

銀座アポロ昭和館の「YOHAKU」は、表現者のための「余白」であり、作品にとって最高の余白であることを願っています。作品と鑑賞者が深く向き合い、作者の想いが鑑賞者の心に広がる「間」を大切にしています。ジャンルを問わず、個展やグループ展の場として門戸を開き、美大生や若手アーティストが挑戦しやすい環境を整えています。

YOHAKUギャラリー内観

銀座アポロ昭和館

銀座アポロ昭和館は、関東大震災からの復興期に建てられ、銀座の街の変遷を見守り続けてきた貴重な建築物です。スクラップ&ビルドが繰り返される銀座において、昭和初期の趣を残しつつ現代の技術で再生されたこの空間では、懐かしさと新しさが融合した独特の感覚を体験できることでしょう。YOHAKUはその地下1階に位置しながらも想像以上に明るく広く、地上の喧騒が嘘のように静かで清浄な空気が流れる、気持ちの良い空間です。

銀座アポロ昭和館 外観

アクセス

銀座アポロ昭和館へのアクセス

  • 東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」:3番出口より徒歩1分(歌舞伎座近く)

  • 東京メトロ銀座線・丸ノ内線「銀座駅」:A7出口より徒歩5分

  • JR「有楽町駅」:中央口より徒歩10分、三原橋交差点すぐ

※会場は「銀座アポロ昭和館」地下1階にございます。