デジタルサイネージを「表現の舞台」へ
これまでの公共空間におけるデジタルサイネージは、主に広告媒体として導入されてきました。しかし、その設置環境と表現力の高さから、近年は新しい顧客接点や体験価値を生み出す可能性に注目が集まっています。
特に鉄道駅のサイネージは、広告メディアとしての役割に加え、視覚表現を通じて駅利用者により豊かな体験を提供し、地域社会との連携を深めることで、経済の活性化や地域の個性発信、シビックプライドの醸成といった地域価値の創出にも寄与しうると考えられています。NEORTは、デジタルアーティストのネットワークとデジタルアートの企画・制作・監修の専門性を活かし、サイネージ空間を「媒体」から「表現の舞台」へと変えることを目指しており、本プロジェクトはその思想を駅という日常の場で実現する試みです。
「阿佐ヶ谷クエスト」の具体的な内容
「阿佐ヶ谷クエスト(ASAGAYA QUEST)」は、JR阿佐ケ谷駅周辺の6つの商店街と32の店舗の協力を得て、各店舗や商店街の魅力・情報をデジタルアートとして再構成し、JR阿佐ケ谷駅構内のデジタルサイネージに投影します。これにより、駅利用者の興味を引き出すことが期待されます。

このデジタルアートは、NEORTと現代美術サークル EXCALIBURが共同で企画・制作しています。サイネージには地図状の画面構成で対象の商店街や店舗が表示され、利用者は自身のスマートフォンからプロジェクトの特設ページにアクセスすることで、WebAR(アプリのインストール不要でブラウザで動作するAR)を体験できます。WebARを通じて、目の前の現実の風景に、利用者が実際にそれらの場所を訪れることができるデジタルアートが重なって表示され、まるで「阿佐ケ谷駅周辺のデジタルワールドを探検する」かのような体験が可能です。プロジェクト名「阿佐ヶ谷クエスト」は、この探検的な体験に由来しています。

また、本プログラムを通じて生じる駅利用者の行動の変化や、デジタルアートとの接触・鑑賞による顧客体験、フィードバックは、ウェブやSNS上の反応・拡散状況と連携・同期させ、多角的な効果検証の対象とされます。
AR体験ページはこちらです:
https://www.entaku.net/asagaya/ar/
参加作家について

本プロジェクトのデジタルアートの共同企画・制作は、現代美術サークル EXCALIBUR(エクスカリバー)が担当しています。EXCALIBURは東京と京都を拠点に活動しており、「ストリート・イーサネット・フィールド(Street, Ethernet, Field)」──現実と仮想の重なり──をテーマに、個人的な記憶を物語や神話と交差させながら、社会的な記録となる美術へと変換する活動を行っています。ピクセルアート、絵画、彫刻、ブロックチェーン上の作品など多様な形式で制作を展開し、「Contemporary is the retro games of the future(現代とは、未来のレトロゲームである)」を掲げています。
各社の協力体制
本プロジェクトは、以下の各社がそれぞれの専門性を活かし、協力して実施されます。
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NEORT株式会社: EXCALIBURとの共同企画・制作の統括、デジタルアートコンテンツの監修、サイネージにおける作品配信。
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現代美術サークル EXCALIBUR: デジタルアート作品の共同企画・制作。
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アビームコンサルティング株式会社: プロジェクト全体の設計、体験価値・効果検証の枠組み構築、運営モデルの検討。
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東日本旅客鉄道株式会社: JR阿佐ケ谷駅構内デジタルサイネージの提供および実施への協力。
開催概要
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プロジェクト名: 阿佐ヶ谷クエスト(ASAGAYA QUEST)
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実施期間: 2026年7月17日(金)〜8月16日(日)
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場所: JR阿佐ケ谷駅構内 デジタルサイネージ/阿佐ケ谷駅周辺地域
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対象エリア: 阿佐ケ谷駅周辺の6商店街・32店舗
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参加方法: スマートフォンで本プロジェクトの特設ページにアクセス(アプリのインストール不要、WebARで体験)
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ウェブページ: https://asagaya.neort.io/
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AR体験ページ: https://www.entaku.net/asagaya/ar/
この「阿佐ヶ谷クエスト」は、駅を起点とした新しい地域体験の創出を目指し、デジタルアートと街歩きを融合させることで、多くの人々に阿佐ヶ谷の魅力を再発見してもらう機会となるでしょう。ぜひ、この夏の探検に参加してみてはいかがでしょうか。
