人的資本経営の重要性と広島県における取り組み
労働力人口の減少やデジタル技術の進化が進む現代において、企業の持続的な成長には「人的資本経営」が不可欠とされています。大企業ではこの概念への投資と開示が進む一方で、中小企業ではその重要性を認識しつつも、具体的な取り組みに踏み出せていないケースが多く見られます。特に令和8年度は、情報提供や啓発に留まらず、実務に即したフェーズへの移行が求められており、研究会参加企業の行動変容をいかに後押しするかが課題となっていました。
広島県は、製造業を主軸とする中国・四国地方の中核都市ですが、若年層の労働力人口減少が予測されており、今後の持続的成長には労働生産性の向上が不可欠です。労働市場の流動性が高まる中、産業界全体で生産性向上や能力開発機会の拡充が重要であり、企業単独では限界があるため、行政と企業が連携した地域全体の枠組み構築が求められています。
パーソルワークスイッチコンサルティングは、令和7年度に広島県の「人的資本経営促進アドバイザー派遣業務」を受託し、県内の中堅・中小企業が抱える人事・組織・経営課題の解決を支援してきました。その実績を踏まえ、令和8年度は事業範囲を拡大し、今回の管理・運営業務を受託する運びとなりました。

事業の概要と支援体制
本事業では、「研究会事務局管理・運営業務」「開示レポートの作成支援」「開示ツール及び開示ツール(システム)の検証」「機運醸成」を主な要点として支援を行います。これらを個別の事業としてではなく、「認知→参加→作成→開示→定着」という一連のサイクルとして運営することで、広島県における人的資本経営の促進に貢献します。
特に、以下の3点を重視した設計・運用が行われます。
- 参加のハードルを下げ、意欲を高めること
- 参加後に確実に次の行動へつなげること
- 企業の状況に応じた柔軟な支援を提供すること
これにより、広島県企業の持続的成長を支援します。

今後の展望と研究会への参加募集
令和7年度の支援では、県内企業のニーズと人的資本経営の意義に乖離が見られたため、令和8年度は、より一層企業のニーズと取り組みの意義を一致させる仕組みづくりが必要とされています。企業に寄り添った柔軟な対応を通じて、「はたらく人一人ひとりの選択と多様なはたらき方によるキャリアの実現」や、「魅力ある職場環境の整備とその社会への丁寧な発信」を後押しします。これにより、企業と労働者が「選び選ばれる」関係性を広げ、処遇・はたらきがい・生産性・競争力の好循環を地域全体で実現していくことを目指します。
パーソルワークスイッチコンサルティングは、複数のISO30414リードコンサルタント/アセッサー取得者を擁し、豊富な人事・組織課題解決ノウハウを持っています。また、パーソルグループ全体として人的資本経営の推進に積極的であり、経済産業省主導の「人的資本経営コンソーシアム」の会員企業でもあります。これらの専門性とグループ内の知見を活用し、広島県の人的資本経営促進に貢献します。

広島県人的資本経営研究会の参加企業募集について
広島県では、人的資本経営・開示に関心を持つ中小企業を対象に、「広島県人的資本経営研究会」の会員を募集しています。
人的資本経営とは、人材を「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方を指します。
「何から取り組むべきかわからない」「見合う効果が得られるか不安」「推進できる人材がいない」「経営層の理解が得られない」といったお悩みを抱える県内企業の経営者や人事担当者、または人的資本経営・開示にご興味をお持ちの企業の方は、ぜひ詳細をご確認ください。開示レポートの作成は無料で行うことができ、「広島県人的資本経営促進補助金」や「Go!ひろしま奨学金返済支援制度導入企業応援補助金」などの補助金も活用可能です。
入会方法や実施スケジュールなどの詳細な内容は、下記URLをご確認ください。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/hcm-human-capital/06jinteki-workshop.html
責任者コメント
広島県 商工労働局 人的資本経営促進課長 上杉 嘉之 様
「広島県では、人的資本情報の開示を起点とした人的資本経営の実践を支援しており、現在、450社を超える企業様が研究会にご参画されています。開示レポート作成の過程で社内に様々な対話が生まれ、それを磨き上げていくことが人的資本経営の実践となります。令和7年度には開示ツール(システム)を開発し、企業様の作業負担軽減を図りました。今年度は、実践型ワークショップや人的資本相談デスクによるきめ細かいフォローにより、県内企業の人的資本経営実践をさらに後押ししてまいります。」
パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 人事コンサルティング事業部 人事コンサルティング統括部 人事企画コンサルティング部 コンサルティング第2グループ マネジャー 荻島 寛法
「県内の多くの経営者の方々から『人的資本経営の重要性は理解しているが、自社で何から始めればよいか分からない』という切実なお声を伺ってきました。本事業は、そうした現場の戸惑いに寄り添いながら、人的資本経営を『理解』から『実装』のフェーズへ引き上げる、社会的意義の高い取り組みであると認識しています。当社は、令和7年度『人的資本経営促進アドバイザー派遣業務』で蓄積した県内企業との対話ノウハウを基盤に、研究会の事務局運営、開示レポート作成支援、個別相談窓口まで現場に即した一気通貫の伴走支援を行ってまいります。広島県の持続的な産業成長と、はたらく一人ひとりが活躍できる未来の実現に貢献してまいります。」

パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社について
パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社は、「人事コンサルティング」と「テクノロジーコンサルティング」の2つの領域で事業を展開しています。「パーソルグループの人と組織の課題解決力を活かし、業務とテクノロジーコンサルティングで“はたらき方を転換”する」というミッションのもと、顧客が直面する課題や将来の問題解決を支援し、人と組織の生産性向上を実現しています。
詳細については、以下のリンクをご覧ください。
https://www.persol-wsc.co.jp/
