広島出身アーティスト・川北輝、平和大通り沿いで24時間鑑賞可能なアート個展「Flow to Strange」を開催

展覧会「Flow to Strange」について

「Flow to Strange」は、流れの中でまだ名前をつけられない感覚があらわれる瞬間をテーマとしています。この「Strange」という言葉は、単に奇妙なものや不思議なものを指すのではなく、目の前のものをどのように感じ、どのように意味づければ良いのかがまだ定まっていない状態を意味します。美しい、懐かしい、怖い、惹かれるといった、一つの言葉に整理される前の感性を、川北氏は作品を通して表現しています。

本展では、龍、神社、手水舎、狛犬といった日本的なモチーフをもとに、3Dプリンターによる造形や古典的な写真印刷技法など、新旧の技術を組み合わせたメディアアート/現代美術作品が展示されます。会場は広島市の平和大通り沿いのショーウィンドウ空間であるため、鑑賞者はギャラリーの内部に入るのではなく、街を歩く日常の延長線上で作品と出合うことができます。歩く速度、立ち止まる距離、昼と夜の明るさの違いによって、作品の表情は少しずつ変化していくことでしょう。

都市の中を行き交う人々が、ふとした瞬間にアートと出合い、見慣れた風景の中にいつもとは異なる感覚を見つける鑑賞体験を通して、日常の中で感性が静かに揺れ動く時間を生み出すことを目指しています。

メディアアーティスト川北輝の広島個展「Flow to Strange」の案内

開催概要

  • 展覧会名: Flow to Strange

  • 会期: 2026年6月23日(火)〜7月20日(月)

  • 会場: ヱビデンギャラリー

  • 所在地: 〒730-0037 広島県広島市中区中町8-8 ヱビデンビル1階

  • 鑑賞形式: ショーウィンドウ形式、屋外から鑑賞

  • 入場料: 無料

  • 備考: 日没後、約3時間程度ライトアップを実施

作家プロフィール

川北 輝 (Teru Kawakita)

1998年生まれ、広島県出身のメディアアーティスト、現代美術家です。京都芸術大学の専任講師であり、感性インフラストラクチャー研究室の主宰を務めています。臨床心理修士(専門職)、修士(知識科学)、公認心理師、VR技術者といった多岐にわたる専門性を持ち、「感性のインフラ」をつくることを掲げ、アート、研究、教育等に従事しています。日本デザイン学会第72回春期研究発表大会グッドプレゼンテーション賞など、芸術や研究関連の受賞も多数あります。これまでに「川北輝のメディアアート展 in MIYAKO」(岩手県)、「UNKNOWN ASIA 2025『Flow -龍神-』」(大阪府)、「Art Island Akane Biennale 2026『Flow Cats』」(山口県)など、各地で展示を行っています。

川北輝氏のInstagramはこちら: https://www.instagram.com/teru_kawakita/

関連企画「第1回 世界想像×創造コンテスト」

本展の関連企画として、「第1回 世界想像×創造コンテスト」が実施されています。このコンテストでは、日常の風景から感性を働かせて想像し、ビジュアルやストーリーを創造した作品などを募集しています。募集期間は2026年9月30日までです。

  • 主催: 感性インフラストラクチャー研究室

  • 後援: 中国新聞社、広島エフエム放送

詳細はこちらで確認できます: https://kanseiinfra.jp/souzou_contest2026/

第1回 世界想像×創造コンテストの募集要項

本展の見どころ

  • 広島県出身アーティストによる地元広島での個展

  • 平和大通り沿いのショーウィンドウを活用した24時間鑑賞可能な展示

  • 3Dプリンターや古典写真印刷など、新旧の技術を用いた作品

  • 都市の中で偶発的に作品と出合う、歩行型の鑑賞体験

  • 龍、神社、手水舎、狛犬などの日本的モチーフ

作家コメント

川北氏は「平和大通りを歩いていると、街にはさまざまな流れがあることに気づきます。私は今回、その何気ない日常の流れの中に、ふと目が止まるような作品を置きたいと思いました」と語っています。

また、感性は自分の内側だけで完結するものではなく、街そのもの、技術、身体、記憶、他者との交流といったものに触れながら、人の感じ方は少しずつ変わっていくと考えているとのことです。作品もまた、ただそこに置かれているだけでなく、街や人と関わりながら、毎回違う見え方をしていくのだと言います。

本展では、龍、神社、手水舎、狛犬といった、どこか見覚えのある日本的なモチーフを扱っています。これらを3Dプリンターや古典的な写真印刷技法と組み合わせることで、懐かしいものが少しだけ見知らぬものとして現れるような感覚を目指しました。古いものと新しいもの、手で触れられるものとデジタルなもの、記憶の中にあるものと今この街に現れるもの。そこで生まれる感性を大切にしているそうです。

広島は、川北氏にとって子どもの頃から慣れ親しんできた大切な場所です。この展示が、いつもの街を少し違って見るきっかけとなり、ふと立ち止まった人が、自分はいま何に心を動かされたのだろうと、静かに感じ直す時間になれば幸いであるとコメントしています。