パセリが「もったいない」地域資源から「ごちそう」へ
富士町は、高品質なパセリの産地として知られています。しかし、多くの飲食店や家庭では、パセリは料理の彩りとして使われ、実際に食べられることは少ないのが現状です。「食べられるのに捨てられてしまうのは、本当にもったいない」。この思いから、唐津南高校食品流通科と富士まちづくり協議会は4年前から連携し、地域の名産であるパセリを“食材”として活用し、その魅力を伝える活動を続けてきました。この取り組みは、捨てられていた地域資源を活かしきる、資源を循環させる経済の仕組みであるサーキュラーエコノミーの実践でもあります。これまでの活動で活用されたパセリは、1皿に添えるパセリを1食と換算して、200,000食分以上にのぼります。

高校生が先生となり、子どもたちと料理に挑戦
ゴールデンウィーク中に開催された今回の料理教室では、唐津南高校食品流通科の生徒たちが先生役を務めました。富士町の子どもたちを迎え、パセリの豊富な栄養や魅力について紹介した後、パセリをたっぷり使った餃子とパンケーキの調理を一緒に行いました。
調理には、富士町で育った新鮮なパセリが使用されました。最初は「このパセリ、食べるの?」と半信半疑だった子どもたちも、パセリを刻んだり混ぜたりと手を動かすうちに、その食材としての可能性に興味津々となりました。そして、自分たちで作ったパセリ餃子を一口食べると、「最高!パセリっておいしい!」と大きな歓声をあげ、パセリが「飾り」から「ごちそう」へと変わる体験に大いに喜びました。



この体験は、地域でとれた資源を地域の子どもたちの学びと食卓につなげる重要な機会となりました。唐津南高校食品流通科は、このような活動を通じて、持続可能な社会の担い手を育てる環境教育(ESD:持続可能な開発のための教育)と、地域の魅力創造に積極的に取り組んでいます。

環境教育(ESD)でつながるNPO法人唐津Farm&Food
今回の取り組みは、NPO法人唐津Farm&Food(佐賀県唐津市)も深く関わっています。同NPOは、サーキュラーエコノミー、生物多様性保全、環境教育(ESD)を軸に活動しており、唐津南高校食品流通科のESD協働パートナーです。地域の資源を捨てずに活かし、子どもたちの学びにつなげる今回のパセリ料理教室は、同NPOが目指す「地域の資源を地域で循環させる」という理念と一致するものです。
NPO法人唐津Farm&Food 副理事の小嶋宏明氏は、この活動について「パセリが『飾り』として捨てられてしまう現状に対し、高校と地域が4年間続けてきたこの取り組みは、まさにサーキュラーエコノミーの実践です。子どもたちが調理を通じてパセリのおいしさに気づく瞬間は、持続可能な地域づくりの担い手を育てる環境教育(ESD)の価値そのものだと感じています。NPO法人唐津Farm&Foodは、これからも唐津南高校食品流通科とともに、地域の魅力と環境保全を未来へつなぐ活動を広げていきます」とコメントを寄せています。

開催概要
| 名称 | パセリ料理教室 |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年5月3日(日)10:00〜13:00 |
| 会場 | 富士公民館(佐賀市富士町) |
| 主催 | 唐津南高校食品流通科 × 富士まちづくり協議会 |
| 対象 | 富士町の子どもたち |
| つくった料理 | パセリ餃子・パセリパンケーキ |
| 活動年数 | 4年目(2022年ごろより継続) |
| 活用したパセリ | 200,000食分以上(1皿に添えるパセリを1食と換算) |

パートナー紹介
唐津南高校食品流通科(佐賀県立唐津南高等学校)
食と流通を学ぶ専門学科です。食を通じた地域連携や環境教育(ESD)に取り組み、富士まちづくり協議会と連携した富士町産パセリの普及活動を4年間継続しています。
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唐津南高校虹の松原プロジェクトチーム: https://karatsu-f-f.com/nijinomatsubara.html
富士まちづくり協議会
佐賀市富士町の地域づくりに取り組む団体です。地域の名産であるパセリの価値を高める活動などを通じて、富士町の魅力発信と地域活性化を進めています。
NPO法人唐津Farm&Food
団体名:NPO法人唐津Farm&Food(Precious Plastic 唐津)
所在地:佐賀県唐津市東唐津3-7-22
代表理事:濱口のぞみ
活動内容:生物多様性保全、環境教育(ESD)、サーキュラーエコノミー推進、ネイチャーポジティブ、Precious Plastic(プラスチックのアップサイクル)、自然共生サイト(OECM)の管理、ビーチクリーン
公式サイト:https://karatsu-f-f.com

