マーレ、人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMAで未来のモビリティ技術を披露

Ethanol Power Cell UnitでCO₂排出を最大70%削減

MAHLEが開発したエタノール燃料対応パワーセルユニット(PCU)は、高効率で持続可能な内燃機関を実現する重要な技術です。再生可能燃料の利用拡大と輸送分野の脱炭素化に大きく貢献します。E100燃料を使用した場合、CO2排出量を最大70%削減でき、サステナブルバイオエタノールを使えば、ほぼカーボンニュートラルな運転も実現可能です。さらに、最大2%の燃費改善効果も期待できるとのことです。

エンジンの内部構造と動作原理を示した図

Gen 2 MCTはレアアース依存を解消

第2世代MAHLEコンタクトレストランスミッター(MCT)は、磁石不要タイプEESMモーター設計を可能にし、レアアースへの依存を解消します。PMSM技術と比較して生産時のCO₂排出量を40%削減し、従来のブラシ付きEESMモーターの課題も解決しています。このコンタクトレス設計により、カーボンダストによる絶縁故障リスクも排除され、20,000 rpmを超える回転速度に対応します。MAHLEはValeoと共同開発契約を締結し、マグネットレス電動アクスルの開発を進めています。

電気モーターの主要部品が分解された状態で3Dレンダリングされた画像

New Thermal Management Moduleが航続距離を効率的に延伸

MAHLEの電動コンプレッサ付きコンパクト冷媒クーラントモジュールは、最適なMAHLEコンポーネントを組み合わせた、完全統合型の熱管理ソリューションを提供します。モジュール化によりパッケージサイズを最大25%削減し、重量を8kg軽量化。冷媒使用量を最小限に抑え、R290使用時の安全性を向上させています。ホットガスサイクル搭載により電気加熱ヒータが不要となり、ベーパーインジェクション機能で効率と性能を最大20%向上させ、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)も改善されています。

自動車の熱管理システムまたは電動車向けコンポーネントのアセンブリ

樹脂Front Coverにより大幅な軽量化を実現

MAHLEグループ世界初となるオイルシール一体構造の樹脂フロントカバーは、従来のアルミ製部品に比べて約30%の軽量化を実現しました。高精度な射出成形技術と高偏心追従オイルシールの採用により、高い信頼性とクランクシャフト部のシール機能を確保しています。さらに、樹脂ならではの形状自由度を活かし、オイルレベルゲージガイドを一体化することで部品点数削減にも貢献しています。

複雑な形状のダークグレーのエンジン部品

Digital ADAS 2.0 が高精度な自動エーミングを実現

MAHLE Digital ADAS 2.0は、自動車カメラのエーミング作業における課題を解決するシステムです。完全自動化されたキャリブレーションプロセスにより、通常30分〜1時間かかる作業を最短約5分で完了させることが可能です。特許技術Keystone technologyにより、車両からの距離を自動計算し、ターゲットをモニターに表示するため、狭いスペースでも高精度な作業が一人で素早く行えます。物理的なカメラターゲットパネルが不要なため、保管スペースの心配もありません。日本車から欧州車まで幅広いメーカーと車種に対応し、情報も定期的に自動アップデートされます。

整備工場で車が「MAHLE TechPRO Digital ADAS 2.0」システムを使ってキャリブレーションを受けている様子

MAHLEは、モビリティ分野の脱炭素化には技術の多様性が不可欠であると考え、バッテリー電動車、ハイブリッド、燃料電池、水素エンジン、再生可能燃料に対応する幅広いコンポーネントとシステム技術を提供しています。

日本における50年以上のパートナーシップを背景に、MAHLEは今後も国内外で一貫した品質と高度な技術力をもって日本の顧客を支援していくとのことです。東アジア地域本社として、日本のMAHLEは研究開発から量産に至るまで、顧客のグローバルビジネスを支える重要な役割を担う、信頼されるTier1サプライヤーとして活動しています。

「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」は、2026年5月27日から29日までパシフィコ横浜で開催され、MAHLEブース(ノース会場、ブース番号#N62)にて、これらの革新的な技術が紹介されています。

詳細については、以下のリンクもご参照ください。