情報過多時代に広がる「休めない脳」の実態:30~50代の半数以上が脳疲労を実感し、睡眠の質にも影響

30~50代の半数以上が「頭の疲れ」を実感

調査の結果、30~50代の実に50.7%が「頭が疲れている・重い」と感じていることが判明しました。また、休日や就寝前であっても、翌日の仕事や家事、予定など「やるべきこと」が頭から離れないと回答した人は46.1%に上り、休息時間にも脳が十分にオフになれていない状況がうかがえます。日中に「頭がさえている状態」を維持できていない人は53.7%、やる気の出にくさ、集中力のなさ、物忘れ、情報処理の遅さなど、日中に何らかの違和感を覚えている人は63.1%に達しています。

30〜50代に広がる「休めない脳」のサイン

PC利用時間が長いほど脳疲労を感じやすい傾向に

デジタルデバイスに触れる時間の長さが、脳疲労の一因となっている可能性も示唆されています。「頭が疲れている・重い」と感じる人の割合は、PC利用時間が1日1時間以下の人で41.0%だったのに対し、6時間以上利用する人では61.4%と、顕著に増加する傾向が見られました。

PC使用時間が長いほど「頭の疲れ」を感じやすい傾向

脳の休息不足が睡眠の質にも影響

「仕事が頭から離れない人」の約74%が睡眠の質に不満を抱えていることも明らかになりました。全体では睡眠の質に不満を持つ人が62.2%、睡眠の量に不満を持つ人が58.4%でしたが、頭がオフにならない状態が睡眠への満足感を低下させている可能性がうかがえます。

「仕事が頭から離れない」人ほど睡眠にも不満

対策への関心は高いものの、具体的な方法が不明な現状

頭の疲れ、すなわち脳疲労への対策として「何もしていない」と回答した人は39.1%に上りました。一方で、今後頭のコンディション管理に取り組みたいと考える人は68.5%と高い関心を示しています。しかし、そのうち60.6%は「何をすればよいかまったく知らない」と回答しており、関心と具体的な行動との間に大きなギャップがあることが浮き彫りになりました。

頭の疲れ=脳疲労への対策として普段していること

頭のコンディション管理

医師が解説する「休めない脳」と「睡眠」の関係

医療法人社団ミッドタウンクリニックの田口淳一理事長は、情報過多時代における脳疲労の実態と睡眠の重要性について解説しています。脳は膨大な情報を処理する中で老廃物を生じさせますが、これらは主に睡眠中に活性化する「グリンパティックシステム」によって除去されるとのことです。睡眠不足や質の低下は、このシステムの働きを阻害し、脳内に老廃物が蓄積することで、頭重感や集中力・判断力の低下を招く可能性があると指摘されています。

田口 淳一 理事長

田口理事長は、脳疲労を放置することは日中の生産性低下に直結すると強調し、頭のコンディション管理の基本として、バランスの良い食事、適度な運動、そして質の高い睡眠を挙げています。特に、日本人の平均睡眠時間はOECD加盟国の中で最も短いという調査結果にも触れ、脳の健康維持のためにも睡眠改善が喫緊の課題であるとの見解を示しています。これからの暑い季節においては、室温を26~28℃を目安にエアコンを適切に活用し、湿度を下げ、通気性の良い寝具を使用するなど、「頭は涼しく、首と足は冷やし過ぎない」ことを意識した睡眠習慣を整えることが推奨されています。

情報過多の現代において、「休めない脳」をしっかり休ませる睡眠習慣と、「頭が疲れている」というサインを見逃さないことが、現在のパフォーマンス維持だけでなく、将来の脳の健康を守るための第一歩となるでしょう。

関連情報

本調査内容は、働く大人の女性に向けた医療情報メディアILACY(アイラシイ)でも掲載されています。

株式会社アドバンスト・メディカル・ケアは、リゾートトラスト株式会社のグループ企業であり、東京ミッドタウンクリニックなどの医療施設プロデュース・運営支援、エイジングケア・フェムケアプロダクト、医師監修サプリメントの開発などに取り組んでいます。