地域中長期滞在プログラム「遊ぶ広報」2026年度は全国9エリアへ展開、まちのファンを育む「生活観光」を推進

「遊ぶ広報」とは

「遊ぶ広報」は、2022年より開始された地域の中長期滞在を支援するプログラムです。13泊14日という期間の滞在を促し、移住や二拠点生活を検討する一歩となる「まちのファン化」を促進しています。

14日間の滞在型旅行のタイムライン

利用者はまちの広報担当として、滞在中に7回以上のSNS投稿を実施することで、最大7万円の滞在補助を受けることができます。この補助は現地で利用したサービスに限られるため、地域への経済効果を高めることができる設計となっています。

長期滞在、アテンドツアー、SNS発信

7万円の滞在費補助

このプログラムが目指すのは、「地域に暮らす人と、地域を訪れる人が、ちゃんと繋がり、仲良くなれる関係性を育むこと」です。利用者は滞在中に地域コーディネーターによる「暮らし体験ツアー」に参加し、まちの魅力を知り、地域で暮らす方々と交流を深めることができます。まちの広報という役割を担いながら、地域の人々やそこにある「暮らし」を好きになってもらうことを願っています。

この取り組みの成果として、2022年から実施されている島根県大田市では、毎年50~70名の中長期滞在者(13泊14日滞在)が生まれ、累計52名の関係人口と6名の移住者が誕生しています。

若者、男女、笑顔、屋外、自然、建物

犬,散歩,小川,自然,笑顔,アウトドア

「遊ぶ広報」の詳細は、以下のウェブサイトで確認できます。
遊ぶ広報 webサイト

辿り着いた「生活観光」という、新しい観光のカタチ

株式会社石見銀山地域経営研究所(群言堂グループ)が「遊ぶ広報」を通じて実現したいことは、「生活観光」の文化醸成です。同社は30年以上前から石見銀山地域のまちなみの保全や文化継承に取り組んできました。その中で、「生活観光」という新しい観光のカタチが導き出されました。

「生活観光」とは、まちの日常や生活に触れ、まちのありのままを体験する観光スタイルを指します。群言堂グループではこの「生活観光」をキーワードに、島根県大田市で観光の取り組みを進めています。

日本の街並み,伝統的な家屋,女性二人,会話,ショッピング

「遊ぶ広報」が提供する2週間滞在は、まさに「生活観光」そのものです。派手なイベントではなく、まちが持つ本来の価値である「日常」そのものを味わう環境となるため、従来の観光とは異なる質の体験を提供します。これにより、地域と個人の健全で豊かな関係性が育まれ、まちも人も消費しない、互いにポジティブな影響を生み出す関わりが生まれることを目指しています。

実施エリアの紹介

2026年度は、まず以下の6エリアからプログラムがスタートします。年度内には、さらに3エリアが追加される予定です。

島根県大田市

世界遺産石見銀山を有する歴史ある町並み、三瓶山の豊かな自然、そして日本海に面した温泉津など、さまざまな魅力が楽しめるまちです。

薬師湯

大田市 遊ぶ広報ページ

島根県浜田市

日本海の豊かな漁場や美しい棚田の自然だけでなく、石見神楽や石州和紙などの伝統も息づくまちです。

女性,自然,水面,反射

浜田市 遊ぶ広報ページ

徳島県上勝町

20年以上「ゼロ・ウェイスト」に取り組んでおり、美しい棚田や川とともに資源を大切に暮らす知恵と工夫が息づくまちです。

自然,川,橋,山,新緑,人々

上勝町 遊ぶ広報ページ

高知県中土佐町

400年以上続くカツオの一本釣り漁で知られ、山には田園風景が広がるまちです。港には活気ある声が響き、新鮮な魚介類が楽しめます。

市場,商店街,魚市場,海鮮

中土佐町 遊ぶ広報ページ

富山県射水市

ノスタルジックな湊町、田園と里山、暮らしやすさが共存する射水市。海辺の風情と挑戦する人々が、日常を少し広げてくれるまちです。

運河,日本,夕暮れ,街並み

射水市 遊ぶ広報ページ

富山県上市町

名水が湧き、猛々しい剱岳の麓に位置する上市町。自然との共存を軸に歴史や文化が発達し、細田守監督をはじめ数多くのクリエイターが生まれるまちです。

森,並木道,杉並木,自然

上市町 遊ぶ広報ページ

代表・取締役コメント

松場 忠(まつば・ただし)氏|株式会社石見銀山地域経営研究所 代表取締役

松場 忠氏のポートレート

2022年からスタートした「遊ぶ広報」が、本年度より全国の魅力あふれる地域へと広がっていくことについて、大変喜ばしいと述べています。石見銀山のまちづくりで長年大切にしてきた「ありのままの日常」や「生活文化」を味わう「生活観光」という考え方が、地域と来訪者の健全で豊かな関係性を育むと確信しているとのことです。これまでの観光のように「まち」や「人」を消費するのではなく、互いにポジティブな影響を与え合うこのプログラムを通じて、全国各地に温かな「まちのファン」が生まれ、持続可能な地域経営の循環が作られていくことを心から願っていると語っています。

紀陸 武史(きろく・たけし)氏|株式会社石見銀山地域経営研究所 取締役・事業責任者

紀陸 武史氏のポートレート

コロナ禍などの事業環境の激変を経験する中で、「地域が持つ日常の暮らしそのものが最大の価値である」と改めて気づかされたと述べています。その地域の「本来価値」を30年にわたり守り育んできたのが「土の人」である松場氏と群言堂であり、自身は「風の人」としてその価値を都会の若者たちへと届け、確かな絆へと繋ぐ役割を担うとのことです。風と土の最適な役割分担から生まれたのが「遊ぶ広報」であり、2026年度に本プログラムが全国9エリアへと拡大することについて、単なる数合わせの移住ではなく、地域の人々に歓迎され、来訪者が第二の故郷として深く愛着を持つような温かい「関係性のデザイン」を通じて、日本の美しい生活文化を未来へ繋ぐ仕組みを展開していくと展望を語っています。

お問い合わせ先

株式会社石見銀山地域経営研究所
担当者:佐々木 俊介
メールアドレス:asobu-koho-cs@gungendo.co.jp