富山県 Q-reation / NAKASAI プロジェクトがPeatixコミュニティアワード2026「テクノロジー・イノベーション賞」を受賞

富山県 Q-reation / NAKASAI プロジェクトが「テクノロジー・イノベーション賞」を受賞

富山県と首都圏をつなぐ「富山県 Q-reation / NAKASAI プロジェクト」が、2026年5月27日に開催された「Peatix コミュニティアワード2026」にて【テクノロジー・イノベーション賞】を受賞しました。Potage株式会社が企画・運営を支援するこのプロジェクトは、富山県と首都圏の連携を深め、ピッチから事業化までを一貫して伴走するコミュニティ運営が高く評価されています。Potageが支援するコミュニティとしては、2年連続の受賞となります。

本件に関して、富山県からも発表が行われています。
富山県の発表

富山⇄首都圏 Q-reation/NAKASAI コミュニティの概要

本コミュニティは、富山県と首都圏の起業家、企業、自治体、学生を結びつけ、新たな事業や協業の機会を創出することを目的としています。富山県の成長戦略である「スタートアップ・エコシステムの形成」と「関係人口の創出」を同時に推進することを目指しています。

最も大きな特徴は、「人を起点にしたエコシステムづくり」と「単発で終わらせない伴走設計」です。地域のキーパーソンや起業家のストーリーを可視化し、人々の関係性から協業を生み出すアプローチを採用。出会いから事業化までを一貫して支援することで、地域の挑戦者が自身の価値を認識し、都市の起業家が地域で挑戦する意義を見出す関係性を育んでいます。

活動は以下の3つの層で運営されています。

  • Q-reation: 地域の課題を「問い」として明確にし、首都圏の起業家が事業アイデアを提案するピッチプログラムです。

  • NAKASAI: 人々の魅力を可視化し、都市と地域のプレイヤーをつなぐ対話の場です。

  • Q-reation Lab: 選抜された起業家に対して継続的な支援を行うメンタリングプログラムです。

これらの活動は、Potage代表の河原あずさ氏を中心に運営され、行政、企業、スタートアップ、学生、地域事業者など、多様な背景を持つ参加者がフラットに対話できる場づくりが重視されています。富山県と東京都をオンラインとリアルで結ぶハイブリッド形式で実施されています。

富山県経営管理部首都圏本部 主任・本部長補佐の安ヵ川 仁海氏は、「首都圏と富山県が強く結びつくことで、地域の活性化につなげ、この受賞をきっかけに、さらによい取り組みへと前進させていきたい」とコメントを寄せています。

コミュニティから生まれた協業事例

本コミュニティを通じて、富山県内の主要なプレイヤーと首都圏の起業家・事業者の間で、具体的な協業が複数生まれています。

株式会社Jizoku × 一般社団法人とやまのめ ── アイデアから現地拠点設立へ

田んぼと温室を背景に、4人の男性が笑顔で拳を握り、意気込みを示すポーズをとっています。農業や地域活動に関わるグループのようです。
農業とカーボンクレジットを組み合わせた事業を展開する株式会社Jizokuと、Q-reationピッチを通じて富山県射水市の一般社団法人とやまのめがマッチングしました。両者は共同で3件のプレスリリースを発信したほか、富山大学の学生をインターンとして雇用し、富山事務所の設立に至っています。コミュニティを起点に、首都圏のスタートアップが富山県に拠点を構えるまでに発展した事例です。

株式会社Jizoku 代表の片岡慶一郎氏は、「Q-reationを通じて富山県のキーパーソンである一般社団法人とやまのめ様と出会ったことをきっかけに、富山県での事業を拡大し、昨年には弊社初となる『富山支部』を設立いたしました。今後もこのご縁を大切にしながら、富山県におけるさらなる事業拡大を目指してまいります」と述べています。
ダークスーツに白いシャツ、紫のネクタイを着用した若い男性のポートレートです。彼はカメラに向かって穏やかに微笑んでおり、短く整えられた黒髪が特徴です。背景はぼかされています。

一般社団法人デスフェス × 株式会社ハシモト清(全日本宗教用具協同組合) ── 富山県の伝統産業との共創

「家手を合わせる」ワークショップの成果図。供養・仏壇の新たな役割を探る二方向から、「ミニマム祈りセット」や「心のひみつ基地」など6つのユニークなアイデアを提案。現代の供養や心の拠り所を模索しています。
「死を起点に、社会の未来をひらく」を掲げる一般社団法人デスフェスと、高岡の仏壇・仏具事業者である株式会社ハシモト清、および全日本宗教用具協同組合(全宗協)がNAKASAIミーティングでマッチングしました。2026年2月には渋谷ヒカリエにて「現代の『祈りのカタチ』共創ワークショップ」を共催。ワークショップで生まれたアイデアを基に、全宗協では現在、商品化に向けた検討が進められています。これは、富山県の伝統産業と首都圏のソーシャル領域のスタートアップが共創する好事例です。

事業化までの高い転換率

本コミュニティの2025年度の活動は、行政プロジェクトにありがちな「マッチングのみで終わる」段階を超え、PoC(概念実証)、協業、さらには現地拠点設立まで、段階的な事業化への転換を生み出しています。

  • ピッチイベントでのマッチング希望:48件

  • 実際に成立したマッチング:11組

  • PoC・協業検討に進んだ案件:7件

  • 地域内に事務所設立まで至った企業:1社(株式会社Jizoku)

また、SHIBUYA QWSで開催されるピッチ・トークイベントには、渋谷・富山の両会場を合わせて平均約30名が参加しています。NAKASAIでは、地域のキーパーソンと首都圏起業家の魅力や背景を可視化するインタビューを年間16件発信し、継続的に出会いの機会を創出しています。

Potageが担った役割 ──「コミュニティ・アクセラレーター」として

Potage株式会社は、本コミュニティの企画から運営までを「コミュニティ・アクセラレーター」として伴走しました。コミュニティ・アクセラレーターとは、組織や地域の変化を加速させる伴走者であり、「人のつながり」から成果を生むことを役割としています。

本コミュニティ運営の特徴は、行政の取り組みでありながら、参加者起点で活動が広がる構造を持っていることです。地域のキーパーソンが首都圏の起業家に地元プレイヤーを紹介したり、過去の参加者が新たな参加者を呼び込んだり、起業家同士が協業を始めたりと、こうした連鎖が生まれる場と関係性を、3年の継続の中で丁寧に培ってきました。

Potageが具体的に担った役割は以下の通りです。

  • 富山県のキーパーソンと首都圏起業家への継続的なインタビューによる関係性の可視化

  • 東京都と富山県をオンラインでつなぐハイブリッド型イベントの企画・制作・運営

  • 選抜起業家への継続メンタリング(Q-reation Lab)

  • 首都圏起業家の富山県現地視察(リアルNAKASAI)のコーディネート

  • 富山県内および首都圏の各拠点(SHIBUYA QWS、NEXs Tokyo、Tokyo Innovation Base、hiraku、日本海ラボ等)との連携設計

本コミュニティは2023年度に始動し、2025年度で3年目を迎えました。継続的な伴走により、富山県・首都圏双方のキーマンへの声掛け精度が向上し、具体的な協業へとつながる事例が年々増加しています。
帽子と眼鏡をかけた男性のポートレート。グレーのパーカーを着ており、カメラ目線で穏やかな表情をしている。背景はシンプルで、カジュアルな雰囲気の一枚です。

Potage株式会社 代表取締役でありコミュニティ・アクセラレーターの河原あずさ氏は、今回の取り組みを通じて「企業でも地域でも、本当に変化を生み出すのは『制度』や『イベント』だけではなく、良質な人と人との関係性だということを改めて感じました」と語っています。また、「コミュニティ・アクセラレーターとして、単発で終わらない“関係性の土壌”を育てることを大切にしてきました。行政主導のプロジェクトであっても、参加者自身が『自分ごと』として動き始めると、地域や組織の中に新しい挑戦が自然と生まれていきます。富山県と首都圏をつなぐこの取り組みの中で、多様なプレイヤー同士が対話を重ね、実際の協業や事業化へつながっていったことを、とても嬉しく思っています」と喜びを表明しています。

Peatixコミュニティアワード2026「テクノロジー・イノベーション賞」について

「Peatixコミュニティアワード」は、Peatix Japan株式会社が主催する、日本国内で活動するコミュニティを表彰する取り組みです。審査は「つながり」「出会いと発見」「エンパワーメント」の3つの観点から行われ、約450件のエントリーの中から各部門の受賞コミュニティが選出されました。

「テクノロジー・イノベーション賞」は、AI、Web3、XR、スタートアップ支援、DXなど最先端技術を題材に、知見の共有や協働を促進するコミュニティが対象です。技術力そのものだけでなく、「テクノロジー領域を起点に、人がつながり・学び合い・新しい挑戦が生まれる場をどうつくっているか」が評価軸となります。

Potage株式会社について

Potage株式会社は、代表の河原あずさ氏が2017年から提唱する「コミュニティ・アクセラレーター」を起点に事業を展開しています。「組織やチームが新しいチャレンジに向けて自走する状態に入るまでの、変化の速度を上げる加速支援者」を定義に、「個が溶け合えば、世界は変わる」を理念に掲げ、多様な専門性を持つギルドメンバーとともに、企業や自治体向けに伴走しています。

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