全国初の「土蔵移築ワンストップサービス」が島根から始動
島根県松江市で地域づくりコンサルティングを手掛ける株式会社エブリプランは、2026年1月より、解体される危機にある「土蔵」を移築し、店舗やオフィスとして再生する「土蔵移築ワンストップサービス」を開始しました。
このサービスは、市場に出回らない物件の発掘から、設計、移築、運用サポートまでを一貫して提供する、全国でも初めての取り組みです。古民家率が全国1位である島根県から、失われつつある伝統建築を現代のビジネス資産へと転換させ、地域の原風景を守ることを目指しています。

なぜ今、「土蔵」が注目されるのか?〜課題先進地・島根の現状〜
人口減少が進む島根県では、空き家の増加に伴い、多くの歴史ある建物が取り壊されています。特に「土蔵」は、住居としての利用が難しく維持管理の負担も大きいため、解体の対象になりやすい現状があります。また、金物を使わずに木を組む伝統技術を持つ職人の高齢化も進み、その技術継承が危ぶまれています。
島根県は、1950年以前に建築された古民家が住宅総数に占める割合が全国で最も高い地域ですが、その数は減少傾向にあります。


さらに、島根県の空き家率は17.0%と全国平均(13.6%)を大きく上回る水準にあります(総務省「令和5年住宅・土地統計調査」)。

人が住まなくなった家屋は急速に傷みが進み、放置されれば倒壊や保安上の危険が生じることもあります。その結果、本来価値のある建物であっても解体されてしまうケースが後を絶ちません。
土蔵は防火・防湿に優れた日本の伝統建築技術の結晶です。一度壊されれば再現できない職人技が日々廃棄物として処理されている状況に対し、エブリプランはこれらを「地域の文化資産」と再定義しました。文化遺産を残すことは、職人の仕事を生み出し、地域の風景を守ることにつながります。
多くの土蔵は20〜30坪とコンパクトなサイズで、カフェやサロンといった小規模事業に最適です。高い断熱性と調湿性、そして経年変化した木材が醸し出す「本物の空間」を、新築と同等の価格帯(3,000万円〜)で提供することが可能です。
「解く(TOKU)」土蔵移築ワンストップサービスとは
概要
「解く(TOKU)」は、解体が決定している、または未利用の土蔵を株式会社エブリプランがコーディネートし、希望する事業者(店舗出店者、企業など)の敷地へ移築・再生するサービスです。株式会社たなべの杜との技術連携により、伝統工法と現代の住宅性能(断熱・耐震)を両立させた、快適で意匠性の高い空間を提供します。
「移築」とは、柱や梁などの部材を一つひとつ丁寧に解体し、別の場所に運んで再び組み上げる建築手法を指します。釘を使わずに部材の組み立て・分解ができる「木組み」という独自の技術が発達した背景には、建物を資源として循環させるという伝統的な考え方があります。この技術は、現代の持続可能な社会の構築においても重要な示唆を与えてくれます。

全国初の移築・活用ワンストップサービスの特徴
従来、古民家の移築には物件探し、解体業者、設計事務所、施工会社を個別に手配する必要があり、多大な手間とコストがかかっていました。「解く」サービスでは、これらのプロセスを一本化することで、移築のハードルを大幅に下げています。
主な特徴は以下の通りです。
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物件発掘:市場に出回らない良質な土蔵情報を独自のネットワークでデータベース化しています。
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設計・施工:一級建築士による設計と、大工技術を持つ職人による施工を提供します。
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コスト透明化:移築費用をパッケージ化(20〜30坪の場合、本体工事費目安3,000万円〜)し、明確なコストでサービスを提供します。
導入メリット(店舗・オフィス利用)
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圧倒的な差別化:新築では得られない本物の質感と建物の持つストーリー性を活用できます。
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適度なサイズ感:多くの土蔵は20〜30坪と、カフェやサロン、サテライトオフィスに最適なサイズです。
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希少物件へのアクセスと安心のサポート:独自の物件データベースを参照しながら現地見学が可能で、所有者との複雑な交渉も全て代行します。

施工事例


非公開物件と出会える独自の「土蔵データベース」
株式会社エブリプランは、一般的な不動産市場には出回っていない、ポテンシャルを秘めた土蔵や古民家の独自データベースを構築しています。このデータベースから希望に沿った物件をピックアップし、実際に建物の状態を確認できる「現地視察」に案内することが可能です。ご自身の目で空間のスケール感や建物の息吹を直接感じながら、理想の移築候補を選ぶことができます。


担当者コメント:なぜ、この事業を始めたのか
株式会社エブリプラン 共創事業推進室長である守山 基樹氏(一級建築士 / 技術士(都市及び地方計画))は、以下のように語っています。
「私は前職で大学教員として日本の伝統的な街並みの魅力を研究してきました。その中で、故郷である島根には、意図的に保存されたわけではなく、人々の生活の中で当たり前に残っている『本物の風景』があることに気づきました。この風景への感動が、私が島根へのUターンを決意した原点です。しかし今、そのような島根の風景が失われつつあります。
日本では古い建物を『保存』するか『壊す』かの二択になりがちですが、『古いものの上に新しいデザインや活用法を重ねる』文化を作りたいと考えています。
『解く(TOKU)』という名は、島根の方言で建物を解体することを『解く(とく)』と呼ぶことに由来します。単なる懐古趣味ではなく、この豊かな文化資産を現代のビジネスとして成立させることが、地域の風景と職人の技術を次世代へ繋ぐ一つの方法だと考えています。」

株式会社エブリプランについて
株式会社エブリプランは1996年設立。「地域の未来への挑戦を⽀え、輝く地上の星々を共創します」を理念に掲げる、島根県松江市の総合まちづくりコンサルタント企業です。自治体の総合計画や観光振興計画の策定を数多く手掛け、行政計画(ソフト)から、本事業のような現場実装(ハード)までを一貫して支援できることが強みです。

関連リンク
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エブリプラン公式サイト:https://www.everyplan.co.jp/
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古民家再価値化ブランド「解く」公式サイト:https://toku-akiya-introduction.com/
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古民家再価値化ブランド「解く」公式Instagram:https://www.instagram.com/kozai.toku/



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