佐賀県初の自然共生サイトで百花蜜を収穫
佐賀県唐津市に位置する、環境省認定の自然共生サイト「相知町横枕自然共生区域」において、2026年6月6日に「唐津ミツバチプロジェクト」による採蜜が行われました。このプロジェクトは、NPO法人 唐津Farm&Foodと唐津南高校 食品流通科、そして地域住民が連携し、ニホンミツバチの養蜂を通じて里山の恵みを学ぶ取り組みです。
採蜜されたのは、さまざまな花の蜜が混ざり合った「百花蜜(ひゃっかみつ)」で、巣箱1箱から約2kgが収穫されました。

地域と世代を繋ぐ「唐津ミツバチプロジェクト」
「唐津ミツバチプロジェクト」は2024年に佐賀県唐津市相知町横枕で始まりました。生物多様性保全に貢献するOECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)を舞台に、高校生と地域住民がニホンミツバチの養蜂を通じて、「食」「地域資源」「持続可能な里山」を学ぶ年間プログラムです。自然の回復を目指す「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の考え方に基づき、この活動を10年以上続く地域の伝統行事として定着させることを目標としています。
このプロジェクトは、「唐津ミツバチプロジェクト ~OECM自然共生サイトで育む、地域の環と学び~」として、2027年に横浜で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」の全国連携プログラムにも登録されています。ニホンミツバチの飼育や採蜜を通じて、高校生と地域が協働する環境教育モデルを全国に発信する役割も担っています。

世代と地域を越えた採蜜活動
今回の採蜜活動には、これまでのメンバーに加え、新年度からプロジェクトに参加した高校1年生や、福岡から訪れたご家族も参加しました。地元の住民とともに、巣箱から巣板を取り出し、蜜を搾る作業までを体験しました。

横枕の里山が育んだやわらかな花の香りとまろやかな甘さの百花蜜が収穫され、参加者全員でその恵みを味わいました。世代や地域を越えて協力し合う現場から、今年も素晴らしいハチミツが生まれました。

物語と地域性で価値を高める百花蜜
ニホンミツバチのハチミツは、多様な花から集められるため「百花蜜」となりやすく、季節や土地ごとの個性が際立つ特徴があります。収穫量は限られますが、その希少性から、量ではなく物語、品質、地域性を重視した地域ブランドづくりが進められています。採れた百花蜜は、ふるさと納税の返礼品としても提供されており、横枕の里山とプロジェクトの活動を支援する機会となっています。
NPO法人 唐津Farm&Food 副理事の小嶋宏明氏は、「新しく加わった1年生や、福岡からお越しのご家族が、地元の住民と肩を並べて採蜜する姿を見られたことが、何より嬉しい一日でした。ニホンミツバチが運んでくれる横枕の百花蜜は、量こそ多くありませんが、ここでしか生まれない味と物語があります。学生と地域が一緒に学び続けられるこの取り組みを、10年、20年と続く里山の伝統行事へ育てていきたいと考えています」とコメントしています。

唐津ミツバチプロジェクトの概要
相知町横枕は、厳木川の清流、竹林、水田、雑木林が広がり、アユやカワセミ、絶滅危惧種のサンショウウオなど多様な生きものが生息する、佐賀県初の環境省認定・自然共生サイト(OECM)です。この豊かな里山を舞台に、プロジェクトは2024年に初の採蜜に成功しました。これまでの活動では、参加した唐津南高校の生徒が全国農業関係高等学校エッセイコンテストで最優秀賞を受賞するなど、体験を通じた学習の成果も生まれています。
プロジェクト詳細
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主体: 唐津南高校 食品流通科 × 相知町横枕自然共生区域(地域住民)
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内容: ニホンミツバチの養蜂、蜜源植物(ひまわり等)の栽培、採蜜・商品化、食品流通科での学び
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目標: 高校と地域の協働を10年以上続く伝統行事として定着させる
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連携: GREEN×EXPO 2027 全国連携プログラム登録活動
プロジェクトの詳細は、関連リンクをご参照ください。
唐津ミツバチプロジェクト
NPO法人 唐津Farm&Foodについて
NPO法人 唐津Farm&Foodは、佐賀県唐津市を拠点に、生物多様性保全、環境教育(ESD)、サーキュラーエコノミー推進、ネイチャーポジティブに取り組む団体です。佐賀県初の環境省認定・自然共生サイト「相知町横枕自然共生区域」の管理団体を務めるほか、プラスチックアップサイクル事業「Precious Plastic 唐津」を展開しています。
公式サイト:https://karatsu-f-f.com
Instagram:https://www.instagram.com/preciousplastic_karatsu/

