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宮崎県新富町で「創造人口」を育む新プロジェクト『MIRISE』始動、年間1000人の輩出を目指す

宮崎県新富町、劇場を起点に「つくる人」を生み出す新プロジェクト『MIRISE』始動

宮崎県児湯郡新富町において、一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(以下、こゆ財団)は、2026年4月にリニューアルオープンする新富町文化会館「ルピナスみらい劇場」を起点とした新たな町づくりプロジェクト『MIRISE(ミライズ)』を始動します。このプロジェクトは、新富町内外に「つくる人」を生み出すことを目的とし、年間30プロジェクト、100作品、そして1000人の「創造人口」の創出を目指します。

『MIRISE』では、新富町や町の人々と関わりながら事業、作品、プロジェクトといった新たな価値を生み出す存在を「創造人口」と定義しています。劇場を核として、多様な人々が想像力を形にし、実践者として育っていく町全体での取り組みを目指します。

つくる つながる まちづくり MIRISE

「つくる」と「つながる」で生まれる新たな価値

近年、インターネット利用時間の減少(※1)といったオンラインコミュニケーションの変化が見られる一方で、文化芸術活動への関与が「新しいアイデアや発想の気づき」(約45%)や「創造性やチャレンジ精神の育成」(約38%)につながるとの調査結果(※2)があります。これは、単なる情報接触ではなく、主体的に創造するリアルな体験を通じて、内面的な変化や創造性を求める傾向が高まっていることを示唆しています。

また、都市社会経済学者リチャード・フロリダは著書『クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める』(※3)の中で、都市の経済成長と芸術・表現に関わる人口比率の強い相関関係を指摘しています。表現する人が多く、挑戦を受け入れる土壌を持つ地域ほど、経済的な活力を生み出す可能性が高いと考えられます。

このような背景を踏まえ、『MIRISE』では、オンライン上ではなく深くリアルな体験としての「つくる」こと、そして同じ時間と空間を共有する中で育まれる「つながる」関係性を重視します。AI活用やスキルに捉われず、自分自身や他者と向き合い、新たな問いを立て、既存の想像の範疇を超えた創造を生み出す存在を増やし、町全体の経済発展につなげていくことを目指します。

「つくる」

自分の想像を形にすることで、新たなインスピレーションを生み出し、自分自身や町との関係性を更新していく循環を追求します。新富町が掲げる「世界一チャレンジしやすいまち」の空気を土台に、「ルピナスみらい劇場」を発表の起点とすることで、関わるすべての人々が「つくり手」となり、試し、表現し、次の一歩へと進んでいく町を目指します。

「つながる」

単に人と人が出会うだけでなく、分野や地域を越えて、想いや視点を重ね合わせながら、ともに何かを生み出していく関係性を目指します。新富町内外から集まる多様な人々が対話し、混ざり合いながらアイデアを形にする過程で、つながりが次の創造への原動力や新富町への深い愛へと連なっていく循環を生み出すことを目指します。

こゆ財団が取り組む背景と『MIRISE』が目指す未来

2024年の住民基本台帳人口移動報告(※4)によると、東京圏への人口集中が再び加速しており、地方の労働力・消費基盤の縮小が課題となっています。これに対し、新富町ではこれまで、単なる移住や交流人口の増加に留まらない新しい関わり方として「関係人口」の創出に力を入れてきました。こゆ財団も「最高関係人口責任者」を設置するなど、地域おこし協力隊や移住者との連携を推進しています。

こうした取り組みの結果、国産ライチのブランド化、地場産品の販路拡大、廃校・空き家活用など、地域内の経済・社会活動全体への貢献が確認されています。『MIRISE』は、これらの取り組みをさらに深化させ、劇場を起点に「つくる」ことをベースとした深い体験を新富町に根付かせ、地域経済の活性化と都市と地域の横断が起こる未来を目指します。

KOYU TM 一般財団法人こゆ地域づくり推進機構

MIRISEプロジェクトが目指す三つの変化

『MIRISE』は、文化芸術を起点に以下の三つの変化を生み出すことを目指します。

① 新富町経済への貢献

演劇や映像作品などの文化施策を他分野と掛け合わせることで、新富町で生産される商品の国内外への流通活性化、伝統産業の事業承継、起業、分野横断的な共創事例が継続的に生まれる環境を育んでいきます。新富町は卸売・小売業や製造業を基盤としつつも、第三次産業の比率が高く、経済活動のさらなる広がりが求められています(※5)。

また、J2に昇格したテゲバジャーロ宮崎や、なでしこリーグ1部所属のヴィアマテラス宮崎の盛り上がりとともに観光客は増加していますが、『MIRISE』では従来の「訪れて消費する」観光に留まらず、新富町とともに作品やプロジェクトを生み出す“つくり手”として関わる人を増やすことで、継続的な来訪や滞在、再訪につながる新たな交流人口の拡大を目指します。文化を一過性の「消費」で終わらせず、創造的な活動を地域の経済循環へと確実に接続していくことを重視します。

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② つながりが深くなる場作り

劇場を起点に、新富町民とともに作品づくりや多様なプロジェクトを進めていくことで、町の新たな魅力に出会う機会を創出します。文化芸術活動への関与が環境に対する幸福度を高めることが示されており(約46%)(※6)、地域における文化芸術の重要性が伺えます。

新富町の人口構成(※7)を踏まえ、『MIRISE』では表現や実践を通じた関係性を育むことで、新富町が「もっと関わりたい」「もっと好きになれる」場所となることを目指します。これにより、世代を横断した交流や対話が自然に生まれ、若年層が地域で新たな挑戦を始め、継続できる環境づくりにもつなげていきます。

③ つくり手とともに育つ町へ

新富町を訪れる人を増やすだけでなく、町とともにアイデアを形にしていく「つくる人」として関わり続ける存在を増やすことを目指します。『MIRISE』では、年間1,000人の創造人口を創出し、新富町と深く関わる人の層を継続的に広げていくことで、3年後には新富町の人口の約5分の1が「つくる人」として関与する状態を生み出すことを目指します。これにより、イノベーションや共創が起こりやすい環境が形成され、それに伴う経済的な波及効果が期待されます。

町との出会いをきっかけに新たな挑戦が始まり、個人の人生や価値観が変化していく。その一人ひとりの変化が重なり合うことで、町にはアイデアやプロジェクト、人材が循環する土壌が育まれていきます。『MIRISE』は、人と人、町と人の関係性を丁寧に育てながら、単発的な交流にとどまらない、継続的に価値を生み出す「創造人口」を中長期的に創出していきます。

プロジェクト体制

『MIRISE』プロジェクトは、以下のメンバーで推進されます。

  • ルピナスみらい劇場 館長:岡本 啓二
    新富町役場にて幅広い行政分野を経験後、こゆ財団の設立を企画し、ふるさと納税を大幅に成長させました。2025年6月よりこゆ財団代表理事に就任。地元無形文化財・三納代神楽の伶人長も務めます。
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  • 総合演出:濱田 明良
    演劇ユニット「チックタックパーク」主宰。脚本・演出・出演を手がけ、「演劇をもっと身近に」をテーマに活動。2024年より宮崎県演劇協会会長に就任。ラジオやテレビのパーソナリティとしても活躍しています。
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  • プロデューサー / Co-Creator:藤澤 さしみ
    クリエイターエージェンシー最大手で舞台芸術事業部を立ち上げ、1000名以上のクリエイターのプロデュースに携わりました。独立後、かけるアートを創業し、ビジネスとアート表現をテーマに事業推進しています。
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  • クリエイティブマネージャー:エンドウレイ
    一般社団法人ORIGIN代表。イベントやアーティストのプロデュース、舞台演出、リコーダー演奏家などマルチに活動。全国各地で文化芸術を推進する活動を行っています。
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  • コミュニケーションマネージャー:有賀 沙樹
    教育、エンターテインメント、介護、クラウドファンディングなど多様な分野を経験後、独立。2021年に新富町へ移住し、こゆ財団にて人財育成プログラムや町の公式キャラクター運営を担当。コミュニティマネージャーとしても活動しています。
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  • 特別戦略アドバイザー:高瀬 直史
    四万十町役場在職中に地域おこし協力隊業務で多くの隊員を採用し、先進自治体として注目されました。現在はSTS Inc.代表取締役を務め、地方自治体の課題解決や移住施策、関係人口創出に関する講演を行っています。
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主催・運営・連携パートナー

  • 主催・運営:一般財団法人こゆ地域づくり推進機構
    2017年4月に宮崎県新富町が設立した地域商社。「世界一チャレンジしやすいまち」をビジョンに、地域資源のブランディングやふるさと納税運営を通じて地域に投資しています。
    WEBサイト: https://koyu.miyazaki.jp/

  • 連携パートナー企業:合同会社かけるアート
    文化芸術を起点に、人と人、人と地域、人とコンテンツをつなぎ、価値へと変換するカンパニー。全国各地の芸術祭やイベントのプロデュースを手がけています。
    WEBサイト: https://kakeru-art.com/

新富町について

宮崎県中央部に位置する新富町は、古来より「日向(ひむか)」と呼ばれた地域文化圏の一角を成し、日本神話の舞台として語り継がれてきた土地です。神話に描かれる「共に生き、共に創る」という思想は、現代においても町の文化や営みの根底に流れ、新たな挑戦や表現を受け入れる土壌となっています。

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ルピナスみらい劇場について

新富町文化会館「ルピナスみらい劇場」は、町民の文化活動の拠点として長年親しまれてきた公共文化施設です。「融合」をコンセプトに、演劇や音楽、講演会など多様な催しを通じて、異なる要素が出会い、交わりながら新たな価値や関係性を生み出すことを大切にしています。「ルピナス」という名称には「想像力」「寛容」「多様性」といった花言葉が込められ、誰もが自分らしく関われる“ひらかれた劇場”であることを象徴しています。

所在地: 〒889-1403 宮崎県児湯郡新富町上富田6367−1

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※1. 参照:総務省情報通信政策研究所(2025)
※2. 参照:『クリエイティブエコノミーが切り拓く都市の未来』山﨑新太[編著]、前田直之/大庭あかり/辻本綾香/本田紗愛/森本佐理/株式会社日本総合研究所[著](一般社団法人金融財政事情研究会、2025)
※3. 参照:『クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める』リチャード・フロリダ[著]、井口 典夫[訳](ダイヤモンド社、2009)
※4. 総務省「住民基本台帳人口移動報告」(2025)
※5. 参照:街グラフ(2025)
※6. 参照:『クリエイティブエコノミーが切り拓く都市の未来』山﨑新太[編著]、前田直之/大庭あかり/辻本綾香/本田紗愛/森本佐理/株式会社日本総合研究所[著](一般社団法人金融財政事情研究会、2025)
※7. 参照:新富町公式サイト(2025)

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