自動車輸入台数日本一の三河港、Tesla電気自動車の新たな輸入拠点に 西日本への安定供給を強化

三河港、Tesla電気自動車の新たな輸入拠点に 西日本への安定供給を強化

自動車輸入台数および金額で33年連続日本一を誇る三河港に、アメリカの自動車メーカーであるTesla社の電気自動車の輸入が新たに始まりました。2026年7月6日には、人気のSUVモデル「MODEL YL」と「MODEL Y」を含む計1,000台が陸揚げされ、三河港で取り扱う国内外の自動車ブランドは合計28となりました。

港に停泊中の自動車運搬船「LAZULITE ACE」と多数の新車

Teslaの供給網強化と西日本市場への展開

Tesla Japan合同会社は、2010年の日本での電気自動車販売開始以来、着実に販売台数を伸ばしています。これまで横浜・大黒ふ頭を主な輸入拠点としてきましたが、販路拡大と安定供給体制の強化を目指し、三河港を「西日本の玄関口」と位置づけました。今後は3カ月あたり約6,000台規模の輸入が想定されており、複数の輸入拠点を構えることで、自然災害や物流の混乱といった不測の事態にも強い供給網を実現する狙いがあります。

三河港が選ばれた理由としては、西日本をカバーできる地理的優位性に加え、荷揚げ後の自動車整備環境が整っている点が挙げられます。

陸揚げ初日の様子と今後の販売加速

7月6日の陸揚げ初日には、豊橋市の神野ふ頭7号岸壁に着岸した自動車運搬船から、「MODEL YL」と「MODEL Y」が順次陸揚げされました。これらの車両は整備後、西日本を中心とした顧客に届けられるデリバリーセンターへ配車されます。

自動車運搬船「LAZULITE ACE」から車両が積み下ろしされる様子

現在、Teslaは東京、名古屋、大阪、福岡、仙台で納車を行っていますが、国内販売台数が前年同期比で2倍に伸びている状況に合わせ、今年はサービスおよびデリバリー拠点の強化と新設に注力していく方針です。

三河港の役割と将来への期待

三河港は、愛知県東三河地域に位置する重要港湾であり、日本のほぼ中央に位置することから、首都圏や近畿圏を含む全国への物流結節点として機能しています。財務省貿易統計によると、2025年の輸入台数は18万4,079台、金額は9,124億2,500万円で、いずれも33年連続日本一を記録しています。日本に輸入される自動車のおよそ2台に1台が三河港から陸揚げされており、今回のTesla社を含め、国内外28ブランドの自動車が輸出入されています。

Tesla社の進出に対し、三河港振興会は歓迎の意を表明し、港の活性化に期待を寄せています。三河港振興会の担当者は、港のにぎわい創出に向けて、「企業進出が進み、船舶やトラックが行き交い、人々が熱意を持って働き、それを見た次の世代が働きたいと思うような、にぎわいのある港にしていきたい」とコメントしました。また、港湾機能強化に資する周辺道路や用地獲得のための整備が早期に進められるよう、国や愛知県への要望を続けていく考えを示しました。