参加作家とそれぞれの「いきもの」の表現
本展に参加するのは、アド、池上創、金子司、蔵野由紀子、黒田恵枝の5名です。
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アド

ケニアでの野生動物保全活動や日本の動物園での勤務経験を持つ画家。作品には、生き物たちの気配と生命感が立ち上がり、見る者を見つめるような視線や佇まいが、緊張感と温かさを内包しています。 -
池上創

吹きガラス・ホットワークの技法を用いて、工芸と現代アートを横断するガラス作品を発表する作家。硬く半永久的な素材であるガラスが、液体のように揺らぎ、瞬時に形を変える様子から、目に見えない生命エネルギーが表現されています。その制作過程は、身体の動きの軌跡そのものと捉えられています。 -
金子司

伝統的な萩焼の技法を用い、「くさびら(菌)」をモチーフとした陶芸作品を制作しています。「くさびら」はきのこを表す古語であり、地中で静かにネットワークを拡張する菌糸の様子は、生命の循環と変容、歴史文化の継承を想起させるといいます。作品を通して、自然と人間との関係性について考察を巡らせています。 -
蔵野由紀子

植物や身体をモチーフにした写実的な画風で知られる画家。本展では、油絵具を水彩画のように扱う手法で、刻々と変化する植物の様子を表現しています。絵画における花のモチーフが時に死や儚さを意味する一方で、憂いなく生を全うする姿に希望を見出し、その躍動感を動的な筆致で描き出しています。 -
黒田恵枝

廃棄衣類から立体作品「もけもけもの」を制作する作家。「もののけ」と「けもの」から名付けられた空想の生き物には、あえて縫い目が残されています。古来日本では縫い目に呪力が宿ると考えられており、ひと針ひと針を重ねる行為は祈りや儀式に通じる行為だといい、すべてを手縫いすることで新たな生命を立ち上げています。
目に見えない生命のダイナミズム
和紙や土、ガラス、衣類といった各作家が扱う多様な素材は、「いきもの」の姿かたち以上に、それぞれの素材が持つ論理を通じて生命のあり方という主題を身体性をもって伝えています。
アドの描くのは「いきもの」の奥行きであり、池上創は生命を形ではなくプロセスそのものと捉え、可視化しています。金子司は悠久の時間とそこで語られる関係の物語を示し、蔵野由紀子は植物を単なる静物ではなく、うねるように生成変化し続ける現象として捉えています。そして黒田恵枝は、身体性を伴った生命への祈りを実践しています。
動植物、菌類といった多様な存在が複雑に関係しながら世界を形づくっている様子は、人間中心の視点ではなく、いきものとの交感から目に見えない関係性と時間の中に生命が広がっていることを感じさせてくれます。
開催概要
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タイトル: いきものたち
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期間: 2026年8月1日(土)〜8月31日(月)
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開館時間: 11:00〜19:00 (最終日のみ17:00終了)
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定休日: 火曜日
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場所: YUGEN Gallery FUKUOKA
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住所: 福岡県福岡市中央区大名2-1-4 ステージ1西通り4F
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入場料: 無料
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作家在廊日: 未定(詳細はギャラリーのInstagramで更新されます)
詳細はギャラリー公式サイトをご覧ください。
https://yugen-gallery.com/blogs/exhibitions/ikimonotachi-fukuoka
最新情報はギャラリーのInstagramでも確認できます。
https://www.instagram.com/yugengallery.jp/
作品購入について
展覧会開催と同時に、YUGEN Gallery公式オンラインストアにて作品の閲覧・購入が可能になります。
アーティスト・プロフィール(五十音順)
アド/ado

いきもの好きの絵描き。石川県生まれ、熊本県在住。野生動物保全への思いからケニアに滞在した経験や、熊本市動植物園での勤務経験があります。2006年より絵描きとして本格的に活動を開始し、生き物のありようの表現を模索しています。
Instagram: https://www.instagram.com/ado_makiko.watanabe/
池上創/So Ikegami

ガラス作家。2000年神奈川県横浜市生まれ。多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスプログラムを卒業後、富山ガラス造形研究所研究科を修了。現在は多摩美術大学工芸学科ガラス研究室助手として活動しています。
Instagram: https://www.instagram.com/chuangchishang/
金子司/Tsukasa Kaneko

陶芸家。1970年山口県萩市生まれ。萩市を拠点に活動し、墨流しなど伝統的な技法でキノコをモチーフにした萩焼の作品を制作しています。国内外で多数の展覧会や滞在制作を行っています。
Instagram: https://www.instagram.com/kusabira696/
蔵野由紀子/Yukiko Kurano

1979年熊本市生まれ。熊本大学教育学部中学校教員養成課程美術専攻を卒業後、筑波大学大学院修士課程芸術研究科を修了。植物や身体の絶え間ない変化、蠢動する姿を絵具の筆致で追いかけるように制作しています。
Instagram: https://www.instagram.com/kuranoyukiko/
黒田恵枝/Yoshie Kuroda

1987年福岡生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報芸術コースを卒業。廃棄衣類を主な素材として、空想の生き物「もけもけもの」を制作し、インスタレーションや写真作品を発表しています。近年は国内外でのアーティストインレジデンスに積極的に参加し、公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員としてドイツでの研修経験もあります。
Instagram: https://www.instagram.com/yoshiekuroda_art/
YUGEN Galleryについて

YUGEN Galleryは2022年2月に設立された、日本の現代アートを専門に扱うギャラリーです。東京・南青山と福岡・天神に拠点を持ち、ギャラリー名の「YUGEN」には、日本特有の美的概念である「幽玄」が持つ「奥深さ」「崇高さ」「気品」「優雅さ」「艶やかさ」「壮麗さ」といった要素を持つ日本のアート作品の魅力を、より多くの人々に伝えたいという思いが込められています。国内外で活躍する新進気鋭の現代アーティストを紹介し、ジャンルにとらわれない幅広い作品を展示しています。公式サイトでは日本語と英語の両方で作品のオンライン販売も行い、世界中の人々にアートを届けています。
公式サイト: https://yugen-gallery.com/
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