津奈木小「サラダ玉ねぎ」プロジェクトの背景
津奈木町では、耕作放棄地の有効活用と、農業体験を通じた食・農・環境教育を目指し、JAあしきた津奈木青壮年部の協力のもと、津奈木小学校の児童によるサラダ玉ねぎの栽培が行われてきました。この活動は、地域の農地を活用し、地域の大人の指導を受けながら、子どもたちが「つくる」ことの楽しさや大変さを学ぶ場となっています。
当初、収穫されたサラダ玉ねぎは給食や被災地の学校への贈呈に活用されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で販路が限られる事態となりました。これをきっかけに、株式会社食文化が運営するECサイトでの販売が始まり、単なる農業体験にとどまらない、より実践的な商いの学びへと発展しました。

児童による一貫した学びと売上の学校還元
この取り組みでは、児童たちがサラダ玉ねぎの栽培・収穫だけでなく、ECサイトの商品ページ作成、メールマガジン作成、箱作り、出荷作業、そしてお客様への手紙の同封まで、販売に関わる一連の工程を体験しました。自分たちの言葉で商品の魅力を考え、全国のお客様へ届ける過程で、マーケティングや表現に関する学びを深めました。
さらに2026年5月には、販売によって得られた売上の使い道を子どもたち自身で検討し、カードゲームなど、学校生活をより楽しくするための備品の購入に活用されました。自分たちが育てたものが売れ、その収益が自分たちの学校生活に直接返ってくることで、「働くこと」「売ること」「お金の使い道を考えること」について、より実感をもって学ぶことができたでしょう。

購入されたカードゲームなどは、児童同士の交流や、学年を越えたコミュニケーションのきっかけにもなると期待されます。地域の農産物から生まれた売上が、子どもたちの笑顔や学校生活の楽しさにつながることは、この取り組みの大きな魅力です。
株式会社食文化の役割と今後の展望
株式会社食文化は、豊洲市場ドットコムやうまいもんドットコムといったECサイト運営を通じて、全国へ地域の食の魅力を届けてきました。本プロジェクトでは、単に商品を販売するだけでなく、子どもたちが地域産品を通じて学び、お客様と繋がる機会を創出することで、地域の学びの場づくりに貢献しています。
また、株式会社食文化は、津奈木町および津奈木町商工会と共同出資し、2024年8月に地域商社「株式会社 つなぎつくる」を設立しました。この会社は、津奈木町の地域資源や特産品を活用し、地域経済の活性化と賑わい創出を目指しています。
株式会社食文化は、地域産品の販売やプロデュース、ブランディングに留まらず、地域が元気になる取り組みを大切にしています。日本の各地で生産者の努力によって生まれた商品の背景にある、地域の自然や文化、生産者の想い、そして地域で育つ子どもたちの学びまでを、お客様に伝えていきたいと考えています。
「食のちからで 人を元気に 人を幸せに」という企業理念のもと、日本の生産者、流通業者、消費者を繋ぎ、各地の産業振興に貢献することを目指し、これからも地方と共に歩みながら、食を通じて地域が元気になる取り組みを進めていくとのことです。
「作って終わり」「売って終わり」ではなく、販売の先にある喜びや学びまで子どもたちが体験できる津奈木小「サラダ玉ねぎ」の活動は、今後も発展していくことでしょう。
株式会社食文化へのお問い合わせは、以下のURLから可能です。
https://www.shokubunka.co.jp/contact/
