宮崎県におけるTNRの現状と課題
犬や猫の殺処分ゼロを目指すどうぶつ基金は、宮崎県内の18の自治体と連携し、「さくらねこ無料不妊手術事業」を通じてTNR活動を推進しています。しかし、県内には無料不妊手術チケットが利用できる動物病院が3件しかなく、手術の需要が供給を大きく上回っている状況です。これにより、一部の自治体では必要な枚数のチケットが行き渡らず、手術を待つ猫が増加しています。
この課題を解決し、不足する獣医療を補う目的で、「どうぶつ基金病院 都城」の開院が決定されました。
「どうぶつ基金病院 都城」の概要
「どうぶつ基金病院 都城」は、宮崎県都城市に開設されます(詳細な所在地は予約時に案内)。
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開院期間: 2026年6月~2027年3月(毎月4日間 ※1月のみ3日間)
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手術予定数: 150~200頭/月(合計1,500~2,000頭)
この病院の開院により、宮崎県におけるTNRのスピードが加速し、人と猫との共生が一日も早く実現されることが期待されます。今回の開院は、TNR推進における獣医療の不足を補うことを目的としており、都城市と宮崎県からの後援が予定されています。
詳細はこちらのどうぶつ基金の活動ニュースで確認できます。
https://www.doubutukikin.or.jp/activitynews/20260429/56505/
地元自治体等との協議

2026年3月25日には、開院場所となる都城市の関係者、「NPO法人のらゼロ都城」のメンバー、そしてどうぶつ基金のメンバーが参加し、現状の確認や今後の協力体制、生息調査などについて協議が行われました。
協議では、以下のような厳しい現状が報告されました。
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無料不妊手術チケットや県の愛護センターによる手術で毎月約30頭の手術が行われているものの、猫の繁殖スピードにTNRが追いついていない。
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手術を待機している猫が200頭を超えている。
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公園や住宅地への猫の遺棄が後を絶たない。
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これまでに寄せられた野良猫情報(生息数)が1,000頭を超えている。
こうした状況を踏まえ、「どうぶつ基金病院 都城」がTNRの受け入れ態勢を拡充することで、宮崎県のTNR活動が大きく前進することが期待されています。
公益財団法人どうぶつ基金とは

公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に横浜で設立された民間・非営利の動物愛護団体です。活動資金はすべて民間からの寄付で賄われています。主な活動内容は、飼い主のいない猫の無料不妊手術「さくらねこTNR」、多頭飼育崩壊の犬・猫の無料不妊手術、里親探しの支援、写真コンテストの開催、啓発活動、署名活動など多岐にわたります。
「さくらねこTNR」とは、不妊手術済のしるしとして耳先を桜の花びらの形にカットされた猫を「さくらねこ」と呼び、その猫に一代限りの命を全うさせることで、飼い主のいない猫に関する苦情や殺処分の減少に貢献する活動です。
どうぶつ基金は、宮崎県内の協力病院とともに、不妊手術によって救える命をこぼさないよう、TNR推進に尽力しています。
公益財団法人どうぶつ基金の公式サイトはこちらです。
https://www.doubutukikin.or.jp
