離島を巡る環境教育プロジェクト
この取り組みは、唐津の離島を子どもたちと一島ずつ巡る環境教育プロジェクトの一環として行われています。2023年の小川島、2024年の加唐島、2025年の馬渡島に続き、4年目となる2026年は、宝当神社で知られる高島が舞台となりました。
高校生・プロスポーツ・NPOが伝える「海ごみ」の授業
午前の講習では、教室で海洋ごみについて深く学びました。唐津南高校の生徒(虹ノ松原プロジェクト/海洋研究班)が自身の環境活動を発表し、佐賀バルーナーズの担当者はスポーツチームが取り組む環境活動について説明しました。NPO法人 唐津Farm&Foodは、遠い海から小さな島にまでごみが流れ着くメカニズムを解説し、世代を超えた学びが共有される時間となりました。

子どもたちが実感した「海に国境がない」事実
午後は島の海岸へ移動し、漂着ごみの回収を行いました。岩の隙間からは、ペットボトル、発泡スチロール、漁具の浮き球、波で白くすり減ったサッカーボールなどが次々と見つかりました。ある子どもが拾い上げたボトルに書かれた見慣れない外国の文字から、「これ、どこの国の言葉やろ?」という問いが生まれ、子どもたちは海に国境がないという事実を肌で感じた一日となりました。

この日の回収記録として、集められたごみはごみ袋8袋と漁具のブイ・タンクなど、リヤカー2台分にのぼりました。子どもたちは、ごみの種類、量、そしてどこから来たのかを一つひとつ記録しました。
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ペットボトル:3袋
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燃えるごみ:3袋
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燃えないごみ:2袋
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漁具のブイ(浮き球):4個
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青いタンク:1個

拾うことはゴールではなく、問いから始まる
会場には、佐賀県が推進する3R啓発「プラスマLifeさが」の「えらんで、減らして、リサイクル」というメッセージが掲げられました。ごみを拾うこと自体がゴールではなく、「なぜこんなにごみがあるのだろう」と考えること、その問いこそが本当のスタートであると、子どもたちは現場で実感しました。

この離島プロジェクトは11月まで続く予定です。そして、6月19日には、この日に拾われたペットボトルのキャップが、子どもたちの手によって「高島の形」のキーホルダーに生まれ変わります。これは、使用済みプラスチックを新たな製品に作り変えるアップサイクルの一環であり、捨てられるはずだった小さなかけらが、島の形となって子どもたちの手元に残ることに繋がります。
NPO法人 唐津Farm&Food 副理事の小嶋宏明氏は、「ごみを拾ってきれいになった海岸を見るのは、もちろんうれしいことです。しかし、子どもたちには『どうしてこんなに流れ着くのだろう』と立ち止まって考えてほしいと願っています。海には国境がないということを何度説明するよりも、外国の文字が書かれたボトルを一本拾うほうが、ずっと早く伝わりました。拾うことをゴールにせず、減らすことから始める——その入り口に、この島の一日がなればと強く思います。」とコメントしています。
協働機関
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高島小学校
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唐津南高校(虹ノ松原プロジェクト/海洋研究班)
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佐賀バルーナーズ
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佐賀県 県民環境部 循環型社会推進課
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NPO法人 唐津Farm&Food(Precious Plastic 唐津)
NPO法人 唐津Farm&Foodについて
NPO法人 唐津Farm&Foodは、佐賀県唐津市を拠点に、生物多様性保全、環境教育(ESD)、サーキュラーエコノミー推進、ネイチャーポジティブに取り組む団体です。使用済みプラスチックを新たな製品へ生まれ変わらせるアップサイクル事業「Precious Plastic 唐津」を展開し、ビーチクリーンで回収した海洋プラスチックを素材にした製品づくりも行っています。
公式サイト:
