「Media is Hope AWARD 2025」受賞者一覧と表彰理由
2025年 下半期
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個人賞:WoWキツネザル氏
環境問題や生物多様性など、難解なテーマを分かりやすく、そして楽しく伝えるエンターテイナーです。ファクトチェックを丁寧に行い、誤情報の拡散に対する注意喚起にも力を入れています。例えば、以下のショート動画では、どんな言説も否定せず受け止め、論文や研究に基づいて紐解く姿勢が多くの信頼を集めています。 -
媒体賞:NHK報道局
気候変動や誤情報について綿密な取材に基づいた報道を展開しています。「なぜ誤情報が拡散されるのか」というSNS社会の構造にまで踏み込み、読者の情報リテラシー向上に貢献しました。多層的な取材体制で信頼されるメディアの形を示しています。-
北海道で熱中症が急増
フェイク対策ニュース一覧:NHK フェイク対策ニュース一覧
2025年 年間
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個人賞:日本経済新聞社 安藤淳氏
気象予報士の資格を持つ編集委員として、気候変動問題への意識向上や対策推進を促す記事を執筆しています。長年の記者経験と気象の専門性を掛け合わせた発信は、現実の厳しさを伝えながらも希望を提示し、多くの読者に行動の必要性を呼びかけています。-
連載「ウェザープラス」:ウェザープラス
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媒体賞:毎日新聞社
気候変動に関する複数の連載を通じて、多角的な視点で深く丁寧な報道を続けています。「テラ・クライシス」では国際社会の秩序が揺らぐ現代の気候変動問題を捉え、生活者の視点からも日常への影響を伝えています。さらに「毎日小学生新聞」などの次世代への発信も行い、気候リテラシー向上に貢献しています。 -
媒体賞:テレビ東京
番組での発信に加え、脱炭素対策も積極的に実践し、再現性のある気候変動対策を提示しています。テレビ局の枠を超えた環境保全の社会実装に挑戦し、視聴者とのエンゲージメントも強く、その影響は計り知れません。-
特番『Blue Dream(ブルードリーム)』:Blue Dream(ブルードリーム)
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ネイチャーポジティブ特集『ネイチャートラベラー』:ネイチャートラベラー
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『ガイアの夜明け』:ガイアの夜明け
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ソーシャルメディア賞:黒部睦氏
アートとアクティビズムを融合させた「アーティビズム」を実践し、表現の力で気候変動解決へのアクションを促しています。市民の発信を支える報道メディア「8bitNews」でのレポーターも務め、市民の目線で気候変動問題を伝えています。 -
作品賞:漫画「青の王国 BlueNation年代記」(作者:しおだまりん氏)
地球誕生から生物の進化、そして現代の気候変動へと続く壮大なスケールで地球の歴史を描いた漫画作品です。ネイチャーポジティブなどの取り組みも丁寧に解説され、読者の意識を課題解決へと導きます。
公式サイト:「青の王国 BlueNation年代記 」公式サイト -
データビジュアライズ賞:中日新聞社 温暖化する地球を見下ろす 気候変動の15の陰影
海洋熱波や氷河融解、熱波による死亡者数など、温暖化に関する多様な情報をグラフィック上の地球に投影した記事です。温暖化の全体像をダイナミックに捉え、直感的に理解を深めることに貢献しています。気候変動報道におけるデータジャーナリズムのお手本ともいえるでしょう。
記事本編:記事本編 -
シリーズ賞:ニッポン放送 いま、地球がアツい!
「みんなのアツい!」をテーマに、気候変動の影響を受ける多様な現場の声を拾い、課題解決をリスナーとともに考えるラジオ番組です。ゲストが直面する現状が肉声で語られるラジオならではの親近感で、気候変動を日常の問題として受け取りやすい番組作りをされています。 -
シリーズ賞:NHK放送文化研究所 気候危機にメディアはどう向き合うべきか
国内外で気候変動がどう報じられているかを丁寧に取材した連載です。課題の現状と解決策を併せて伝える重要性を指摘するなど、気候変動報道を実践するヒントが詰まっています。メディア自らが葛藤と向き合い発信する姿勢は、多くのメディア関係者の背中を押すことでしょう。 -
地域メディア賞:福岡放送
テレビ局として初めて「再エネ100宣言 RE Action」に加盟し、本館・別館の使用電力を全て再生可能エネルギーに切り替えました。現在は会社の編成変更により脱退していますが、引き続き全社100%再エネ化を目指しています。また、地域と連携した清掃活動なども展開し、地元に根ざした課題解決に貢献する姿勢が頼もしいです。 -
ソリューション賞:読売新聞社
温暖化ガス削減、森林保護・リサイクル、報道を通じた促進など、「脱炭素プロジェクト」として様々な気候変動対策を展開しています。2013年からの植樹事業「読売の森」や、独自の古紙回収システム「クローズド・ループ」など、サプライチェーン全体で脱炭素を目指す姿勢は、発信する立場であるメディアが自ら課題解決の当事者となる模範的な取り組みです。
取り組み一覧:読売新聞の取組み一覧
主催者からのコメント
近年、「Media is Hope AWARD」では、テレビ・新聞・ラジオといったマスメディアに加え、映画・SNSコンテンツ・漫画といったエンターテイメント領域からの受賞が続いており、気候変動を伝える表現の幅が着実に広がっていることがうかがえます。記事の発信手法においても、グラフィックや図解・写真を駆使して「見て、体感する」ことを意識した作品が増加。この流れを反映し、今年は初めて「データビジュアライズ賞」が設けられました。また、地域に密着し独自の報道を展開する地方メディアの活動に光を当てるため、「地域メディア賞」も新設されました。
2025年は、SNS上での気候変動をめぐるフェイク・誤情報の拡散が社会問題として浮き彫りになった年でもありました。根拠のない言説が急速に広まる中で、科学的根拠に基づいて丁寧に事実を検証し、誤情報への注意を呼びかけるファクトチェックに基づいた発信が、その存在感を強く示しました。情報が氾濫するSNS時代だからこそ、マスメディアが持つ取材力・調査力・発信力の価値は改めて問われていると言えるでしょう。


気候変動メディアシンポジウム2026について
気候変動メディアシンポジウム2026では、メディア関係者を中心に、オーディエンスや企業、専門家ら多様な主体とともに、気候変動報道の先進事例を共有し、「気候変動報道を継続する仕組みづくり」に向けたディスカッションが繰り広げられます。
特に今回は、気候変動やエネルギー問題といった社会危機を前に、課題解決型のメディアのあり方、AI台頭時代のメディアの役割、視聴者やスポンサーといったステークホルダーとの新たな関係づくりについて議論します。会場での議論やネットワーキングを通して、気候変動報道のさらなる進化と、実践継続のためのシステム構築が目指されます。
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日時:2026年4月16日(木) 13:00~16:00 (懇親会 16:00~17:00)
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場所:国際連合大学 2F Reception Hall(現地対面のみの開催)
住所:東京都渋谷区神宮前 5-53-70 -
主催:一般社団法人Media is Hope
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後援:国連広報センター
シンポジウムのプレスリリース資料:メディアシンポジウムのプレスリリース資料
一般社団法人Media is Hopeについて
一般社団法人Media is Hopeは、気候変動を解決できる社会を実現するため、気候変動報道強化に繋がるサポートを行う非営利組織です。「メディアをつくる側もえらぶ側もお互いに責任を持ち、公平で公正かつ自由なメディアと持続可能な社会の構築」をビジョンに掲げ、気候変動の本質的な解決を目指しています。メディアや生活者、企業やあらゆるステークホルダーが共創関係を築く架け橋となる活動を展開しています。
同団体は、メディア関係者や国連などの国際機関、専門家や実践者、市民や若者と共に、気候変動解決に求められる報道のあり方を議論する「気候変動メディアシンポジウム」や、環境省後援の「みんなでつくろう再エネの日!」などを主催し、各ステークホルダーが繋がり共創する場を提供しています。
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