ビーライズと広島大学病院が共同開発:小児がん患者を支援する『はたらく細胞VR』が始動、治療への理解を深める新たな一歩

プロジェクトのあゆみと目的

本プロジェクトは、講談社の協力のもと2023年6月にスタートしました。入院中の小児がん患者が、自身の体内で何が起こっているのか、そしてなぜ治療が必要なのかを理解することを主な目的としています。ビーライズは、医療現場の意図や監修内容を大切にし、専門的な内容を子どもたちにとってわかりやすく、受け入れやすい体験となるよう、VRコンテンツの制作に携わってきました。

キャラクターたちと共に、がん治療を乗り越える

がん治療は大人にとっても大変なものですが、特に幼い小児がん患者にとって、治療の過程や症状の原因を理解することは非常に難しい場合があります。理由がわからない辛さは、精神的な負担をさらに大きくしてしまうこともあります。

VR体験の子供と医療従事者

『はたらく細胞VR』は、VR空間で『はたらく細胞』のキャラクターたちと一緒に、治療中に起こる症状が、どんな物質や細胞が体を守ろうとしている状態なのかを楽しく学ぶことができます。これにより、子どもたちが自身の体に起こっていることを正しく把握し、キャラクターたちと共に長い治療を前向きに乗り越えていけるよう支援することを目指しています。

VR体験の子供と画面

『はたらく細胞VR』コンテンツの概要

この学習コンテンツは、『はたらく細胞』のキャラクターや世界観を通じて、小児がん患者の子どもたちが体内で起きる症状や治療を理解し、心身の負担が大きいがん治療を前向きに乗り越えられるようサポートすることを目的としています。

VRゲームのプレイ画面

紹介動画はこちらからご覧いただけます。

広島大学病院による研究の開始

広島大学病院では、本コンテンツを活用し、小児がん患者の副作用軽減、心理的ケア、治療理解の促進、そして患児および保護者のQOL(生活の質)向上に対する有効性を検証する臨床研究を開始します。ビーライズは技術パートナーとしてこの研究に協力し、現場からのフィードバックに基づいた最適なVR体験を追求していくとのことです。

広島大学病院 小児外科 講師/診療 准教授の佐伯 勇先生は、小児がんの治療が長期にわたる中で、幼い患者が「なぜ辛い治療を受けなければならないのか」を理解することは容易ではないと述べられています。また、その治療を見守る保護者の負担も大きいことに触れ、VRが小児の治療に効果的であるという多くの報告があることから、このプロジェクトを推進してきたと説明されています。佐伯先生は、『はたらく細胞』とのコラボレーションにより、子どもたちが治療の大切さを分かりやすく理解し、がんに打ち勝つ力を育んでくれると確信しており、今後の臨床研究を通じて、VRをはじめとするデジタル技術が小児医療におけるQOL向上にどのように貢献できるかを明らかにしていきたいと語られています。

今後の展望:社会貢献への新たなVR活用

ビーライズは、本研究から得られる知見を活かし、VRが単なるシミュレーションツールとしてだけでなく、患者の「理解」「共感」「希望」を生み出す新しい治療支援のスタンダードとなることを目指しています。今後も広島大学病院と共に、テクノロジーが社会に貢献できる新たな可能性を切り拓いていくことに意欲を示しています。

株式会社ビーライズについて

「人類の物理的な制限を、デジタルの力で超えていく」をミッションに掲げる株式会社ビーライズは、XR(VR/AR/MR)技術を軸に社会課題の解決を目指すテクノロジーカンパニーです。医療・防災・デジタルツイン・エンターテインメントなど、多岐にわたる分野でXRシステムの企画・開発・制作を行っています。医療教育分野では、医師の臨床力向上を支援するVRシミュレーター「VR OSCE」や、IVRの手技練習を行う「HiVR」など、医療現場や学習現場での活用を前提としたVRコンテンツの開発・提供実績があります。

株式会社ビーライズの詳細は、以下のウェブサイトでご確認いただけます。