COVER STORY:吉泉 聡(TAKT PROJECT)
デザインの本質とは何か。吉泉 聡氏は、前提を問い、世界のあらゆる捉え方の可能性を探求する姿勢こそがデザインの本質だと語ります。固定化された「価値」を疑い、意味が与えられる手前へと立ち返るTAKT PROJECTは、自主的なリサーチを起点に社会の前提を静かに問い直すデザインスタジオです。エンジニアリングを学ぶことから始まった吉泉氏の活動は、最適解を導く設計思想と、美意識や哲学といった定量化できない価値の間を行き来しながら、世界と向き合うための「態度」としてデザインを実践しています。彼の思考と活動は、飽和の時代におけるデザインの可能性を、静かに、しかし確実に広げています。

特集:PRODUCT DESIGN 2026 変わる社会とプロダクトデザインの現在地
テクノロジーの進化、環境への意識の高まり、そして人の体験や感情へのまなざし。社会の価値観が揺れ動く中で、プロダクトデザインの役割も静かに変化しています。本特集では、単なる機能や造形にとどまらず、人とものの関係、さらには暮らしや社会のあり方を問い直すプロダクトに焦点を当てています。形・素材・佇まい・使われ方を通して、暮らしの文脈そのものを編み直そうとする製品が紹介されています。

TOYOTA: walk me 日常の壁を越え、心の壁も越えるモビリティへ
トヨタ自動車が開発するパーソナルモビリティ「walk me」は、「モビリティカンパニーへのフルモデルチェンジ」という同社のメッセージを体現する製品です。階段などの段差を乗り越えられる4足歩行を模したこのモビリティは、屋内外問わずシームレスな移動を可能にします。開発チームは、「障害がある人向け」という限定的な捉え方ではなく、幅広い人々が「生活に役立つ」「楽しそう」と感じられるような「移動の選択肢」を提供することを目指しています。

Flos: Maap 直感と本能を触発し、無限に形を変えていく照明
デザイナーのエルワン・ブルレックとイタリアのモダン照明ブランド、フロスが共創した大型壁付照明「Maap」は、ユーザー参加型の現代的な価値観を映し出すプロダクトです。薄く軽量で耐久性に優れたタイベック素材を使用しており、手で自由に造形できるのが特徴です。完成形を一方的に提示するのではなく、使用者が直感と本能に従って形を変えることで、空間全体を包み込む柔らかな光が生まれます。

Karimoku Furniture: UP 身体と心が立ち上がる杖
高齢化が進む現代社会において、歩行を助ける杖はますます重要になります。デザイナー武内経二氏が6年かけて開発したカリモク家具の杖「UP」は、老いることや杖をつくことへのネガティブなイメージを変え、より自分らしく前向きに生きるための道具としてデザインされました。「立つ意識」に焦点を当て、使う人の身体と心を支えることを目指しています。

プロダクトデザインの正しさの先へ—インハウスデザイナーが挑んだ「ロマン」
2025年秋に開催された「Industrial Romanticism(インダストリアル ロマンティシズム)」展では、企業のインハウスデザイナーたちが日常業務の枠を超えてプロトタイプを制作しました。本号では、7社15人による、それぞれの「ロマン」が詰まった12作品が紹介されており、プロダクトデザインの新たな可能性を探る試みとして注目されています。

Google: Gboard Dial Version 「役に立たない」に全力で取り組む、Gboard DIYプロジェクトの哲学
Googleが毎年10月1日に発表する「Gboard DIYプロジェクト」は、毎回意表を突くアイデアで多くのファンを魅了しています。2025年に公開された最新版は、ダイヤル電話をモチーフにした「ダイヤルバージョン」。一見「役に立たない」とされるコンセプトに全力で取り組み、昔のダイヤル電話の独特な動きを現代の技術で再現。その設計図はオープンソースで公開され、プロジェクトの哲学が示されています。

ITOKI: CONNEXA(NII) 詩的な感性とエンジニアリングの共鳴
ワークプレイスのあり方が再定義される中で、オフィス家具には単なる機能を超えた「集う理由」が求められています。イトーキの新ブランド「NII」が発表した「CONNEXA(コネクサ)」は、建築家・デザイナーのロドルフォ・アグレラ氏が描く詩的な造形を、日本の精密なエンジニアリングで具現化したテーブルシステムです。マングローブからインスパイアされたデザインは、これからのオフィスに新たな風景とコミュニケーションの機会をもたらします。

その他の注目プロダクト
本特集では、上記の他にも多岐にわたる革新的なプロダクトが紹介されています。
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Sigma BF:写真という営みの原点に還る「箱」
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AFEELA 1:「感性」を実装する究極の未来型モビリティ
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Looki L1:暮らしのそばに、“目”と“耳”を持つウェアラブルAI
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Kibu Circular Headphones:循環型デザインを体験できる子ども向けヘッドホン
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instax mini Evo Cinema:心に残る映像を生活のなかに息づかせる
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LEGO SMART Play:レゴ ブロックに命を吹き込み、遊びの可能性を広げる
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Nike Mind:“今ここ”に意識を戻す、ナイキの新しいフットウェア
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Aquilion Rise:患者視点で磨かれた、マルチポジションCTの革新
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ZZZN SLEEP APPAREL SYSTEM:着脱で切り替える入眠と覚醒のプロダクトデザイン
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bathtope:浴室という存在価値をアップデートする
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Sodium-ion Power Bank:次世代モバイル電池の設計思想
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Sailing Lantern:「緻密すぎる」設計が生んだ、かつてないランタン
連載も充実
今号では、以下のような魅力的な連載も掲載されています。
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Ambience:泊 昭雄のアトリエ 三部正博
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LEADERS:カールステン・ニコライ(アーティスト)
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Sci-Tech File:海の底で億千万年生き抜く サンゴの多様な形態と生態 藤崎圭一郎
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ひとつのピースから:セグウェイ HT i167(2001) 野見山桜
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アフリカの実践者たち:ニフェミ・マーカス=ベロ(インダストリアルデザイナー) ナカタマキ
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意思決定のデザイン:誰もが発信する時代に求められる「ナラティブ」とは/ユーザーが語りたくなる環境の構築 石川俊祐(KESIKI)
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太古のクリエイティビティ:北の海の物語 北海道立北方民族博物館 港 千尋
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Designer’s Eye:関係の視点 吉泉 聡(TAKT PROJECT)
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詩的工学演習:蟻が巣をつくるように 武井祥平(nomena)
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視点モノローグ:破損 小野直紀
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はじまりのはじまり:偶然の産物 三澤 遥
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クリエイターズナビ:城崎哲郎、ターニャ・ブラダリッチ&大前太郎、ティム・テーヴェン、MARU。architecture、西田悠真、アレクサンドラ・ゲルバー
デザイン誌「AXIS」vol.236 概要
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発売日:2026年4月1日
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言語:和英併記(バイリンガル表記)
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体裁:A4判変型(274 x 210mm)
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定価:2,500円(税込)
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発行:株式会社アクシス
購入について
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オンラインでの購入:Amazon
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定期購読:Fujisan.co.jp
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書店での購入:全国有名書店にてお求めいただけます。店頭に在庫がない場合は、お近くの書店にてお取り寄せも可能です。
デザイン誌「AXIS」について
1981年の創刊以来、「AXIS」はデザイン発信拠点「AXIS」のオープンとともに、独自の特集企画、バイリンガル編集、質の高いレイアウトで、一般誌とは異なる誌面を展開してきました。長年培ってきた信頼とネットワーク、企画編集力は、デザイナーをはじめとするクリエイティブ層や、社会に影響力を持つオピニオンリーダーから高い支持を得ています。
2024年7月1日には大幅なリニューアルを行い、隔月刊から季刊へと移行。より深い洞察と厚みのあるコンテンツを提供することで、デザインの可能性を追求し続けています。

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AXIS Media Membership:https://membership.axismag.jp/
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デザイン誌「AXIS」バックナンバー:https://www.axismag.jp/axis_magazine
株式会社アクシスについて
株式会社アクシスは1981年の創立以来、東京・六本木のデザイン発信拠点「AXIS」をベースに、生活と社会におけるデザインの可能性を追求し続けています。現在では、生活者や企業・団体に向けたさまざまなデザイン振興活動に加え、あらゆる分野におけるデザイン開発を実践しています。
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会社名:株式会社アクシス
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所在地:東京都港区六本木5丁目17番1号
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設立:1981年2月1日
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代表取締役社長:島﨑 充平
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コーポレートサイト:https://www.axisinc.co.jp/
事業内容
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デザイン開発(ブランディング、グラフィック、プロダクト、スペース、Web、インタラクション等の企画・制作)
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広告、宣伝、販売促進に関する企画、制作
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コンサルティング事業(デザイン、都市/空間開発、ブランドコンサルティング)
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メディア事業(編集、出版、イベント企画)
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直営店の運営
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カーブランドマーチャンダイジングビジネス(商品企画・開発、クリエイティブプロデュース)
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ギャラリーの運営、企画
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ビルスペースの提供(ビル賃貸借及びその管理・運営)
事業サイト
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AXIS Web:https://www.axismag.jp/
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AXIS Media Membership:https://membership.axismag.jp/
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AXIS Font:https://www.axisfont.com/
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デザイン発信拠点「AXIS」:https://center.axisinc.co.jp/
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AXIS design:https://design.axisinc.co.jp/
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リビング・モティーフ:https://www.livingmotif.com/
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ル・ガラージュ:https://www.legarage.jp/
