FC今治のホーム「アシックス里山スタジアム」が“未来の教室”に!今治の中学2年生が本気プレゼン「ふるさとキャリア教育発表大会」【愛媛県今治市】

熱気あふれる発表大会、未来への提案が響く

2026年2月13日、アシックス里山スタジアムのログルームには、市内各中学校の代表生徒約60名が集まりました。さらに、オンライン中継を通じて市内の中学2年生が一斉に視聴する中、予備選考を勝ち抜いた代表4校がステージに立ち、堂々としたプレゼンテーションを披露しました。

表彰式に参加する中学生

審査員席には、徳永繁樹今治市長をはじめ、FC今治の岡田武史会長、矢野将文社長が並び、生徒たちの発表に真剣な眼差しを向けました。生徒たちは、見ている人を引き込むテンポ、伝わる言葉選び、身ぶり手ぶりを交えた表現、そしてチームの一体感をもって、それぞれのアイデアを力強く伝えました。発表が終わるたびに、会場からは大きな拍手が湧き起こりました。

熱意を込めて発表する学生たち

生徒たちが選んだテーマは、人口減少、商店街のにぎわい創出、地域行事の継承など、身近でありながら解決策が一つではない地域の課題でした。彼らは「調べて終わり」ではなく、「どう変えていくか」まで具体的な道筋を示し、ふるさと今治の未来を見据えた熱い想いを伝えました。

市長賞は今治市立南中学校!「給食×商店街」で“うまい”未来図

市長賞に輝いたのは、今治市立南中学校の「うまいけん!! 来てみんかい!! バリウマ給食食堂!! ~食を通して商店街を活性化~」でした。今治が誇る「日本一おいしい」学校給食に着目し、地産地消の考え方を取り入れながら、この給食を商店街のにぎわい創出コンテンツとして提案しました。

スピーチをする今治市立南中学校の生徒
熱心にスピーチをする今治市立南中学校の生徒
プレゼンテーションを行う今治市立南中学校の男子生徒
笑顔でスピーチをする今治市立南中学校の女子生徒

特に優れていたのは、身近な学校給食という資源を商店街活性化へと結びつけた着眼点です。セルフ方式など運営の工夫や既存資源の活用も盛り込み、アイデアで終わらせずに「実現する道筋」まで具体的に描いた点が評価されました。地産地消やフードロス削減といったSDGsの視点も加え、まちの活性化にとどまらない多角的な価値を生み出す提案となりました。

南中学校のプレゼンメンバーからは、喜びの声が聞かれました。村上晴香さんは「大好きな給食を、もっと多くの人に味わってもらいたいという想いが提案の出発点になりました」と語り、仲岡千咲子さんは「商店街ににぎわいを取り戻す課題とセットで考えることで、具体的なアイデアを広げることができました」と振り返りました。足立珠音さんは「練習の成果を出せて、やりきった気持ちでいっぱいです」と充実感をにじませ、髙橋走さんは「未来の今治をよくしたいという気持ちが生まれる環境がある。5年後、10年後の今治がもっと元気なまちになってほしい」と未来への期待を語りました。この市長賞は、プレゼンに臨んだ4人だけでなく、チーム全員で掴んだ栄誉とのことです。

各賞受賞校のユニークな提案

FC今治賞:大島中学校

「中学生もお接待に参加し、島四国を盛り上げよう!」と題し、200年以上続く大島の「島四国」の継承と参加者増加を目指す提案です。ポスターやSNSでの情報発信強化に加え、学校内に「89番目の札所」を設け、スタンプラリーやクイズ、フォトスポットなどを通じて、地域の誇りと文化を次世代へつなぐ計画です。

プレゼンテーションを行う大島中学校の生徒たち
FC今治賞の表彰を受ける大島中学校の生徒たち

市議会議長賞:大西中学校

「今治市未来戦略プロジェクト ~企業誘致で未来を拓く~」を提案。水力(ダム)や潮流(来島海峡)といった今治の自然エネルギーを活用した「クリーン電力のまち」構想を提示しました。自治体新電力「バリ電」で安定供給を図り、半導体などの成長産業の企業誘致を加速させ、雇用創出と産業集積を通じた人口増と地域経済の好循環を目指します。

ふるさとキャリア教育発表大会で発表する大西中学校の生徒
市議会議長賞の表彰を受ける大西中学校の生徒たち

教育長賞:立花中学校

「10年後の今治を創る ~子どもと歩む商店街・地域活性化プロジェクト~」として、商店街を「子育ての聖地」にする提案です。公民館でのクイズ大会などのイベントで地域のつながりを増やし、子どもと親が安心して集まれる居場所を創出。空き家活用、カフェなどの滞在空間、送迎や見守り支援も組み合わせ、10年後も“住み続けたい今治”につなげるプランを描きました。

プレゼンテーションを行う立花中学校の生徒たち
教育長賞の表彰を受ける立花中学校の生徒たち

未来へつながる学びのプログラム

今治市教育委員会が推進する「ふるさとキャリア教育」は、今治の魅力や特色を理解し、郷土への誇りを育みながら、学びを将来の生き方へつなげることを目指しています。今回の発表会で生まれた提案は、どれも生徒たちが「今治で暮らす自分たち」を主人公として描いたアイデアばかりでした。今治市は、子どもたちの視点をまちづくりの力に変え、地域の未来へつながる学びのプログラムをこれからも大切に推進していくことでしょう。

この熱いプレゼンテーションの一日は、今日の一歩が10年後の今治を動かす、そんな未来への期待を感じさせるものとなりました。

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