壱岐島の猫3,000頭を救うプロジェクトが閉幕へ、「どうぶつ基金病院壱岐島」が閉院式を開催

壱岐島の猫たちを救うために

長崎県は犬猫の殺処分数や殺処分率が全国的に見ても高い傾向にあり、特に壱岐市ではその数が多く深刻な問題となっていました。島内には動物病院が2件しかなく、島外での不妊手術も困難な状況で、未手術の飼い猫からの繁殖も加わり、猫の数は増え続けるばかりでした。このような現状を改善したいという壱岐市の強い願いに応え、公益財団法人どうぶつ基金と壱岐市が協働で「壱岐島TNR地域集中プロジェクト “イキイキさくらねこTNR” 」を立ち上げました。

TNRとは、Trap(猫を捕獲して)、Neuter(不妊手術を行い)、Return(元の場所に戻す)の略で、野良猫を殺さずに数を減らすための、世界中で実践されている有効かつ人道的な方法です。不妊手術済みの猫は、耳先を桜の花びらの形にカットされることから「さくらねこ」と呼ばれ、一代限りの命を全うします。

3,000頭をはるかに超える実績

「どうぶつ基金病院壱岐島」は2024年9月に開院し、当初は短期間での一斉手術を計画していました。しかし、問題解決には長期的な取り組みが必要であるとの認識から、壱岐市との協議を経てプロジェクトは延長。2024年12月から2026年3月までの期間で、3,000頭の猫に無料不妊手術を行うという大きな目標を掲げ、活動を続けてきました。

移動診療車での手術風景

その結果、プロジェクト開始から終了までの期間で、合計3,913頭もの猫たちに不妊手術が施されました。これは当初の目標を大きく上回る数であり、壱岐島の猫たちの命を守り、過剰繁殖を抑制するための大きな一歩となりました。

TNR活動中の猫たちとスタッフ

プロジェクトの詳細については、以下のリンクからご確認いただけます。
壱岐島TNR地域集中プロジェクト「イキイキさくらねこTNR」について

閉院式で感謝を伝える

長きにわたるプロジェクトの終了にあたり、「どうぶつ基金病院壱岐島」では、これまでの活動報告と、支えてくださった関係者の皆様への感謝を伝える閉院式を執り行います。

<どうぶつ基金病院壱岐島 閉院式 概要>

  • 日時: 2026年3月19日(木) 13時30分 開会

  • 場所: どうぶつ基金病院壱岐島(旧しんぎょれん)※手術会場(長崎県壱岐市芦辺町芦辺浦85-9)

  • 式次第:

    1. 開 会
    2. 出席者紹介(敬称略):公益財団法人どうぶつ基金 理事長 佐上 邦久、顧問 佐上 悦子、どうぶつ基金病院壱岐島 獣医師 長井 和樹、壱岐島わんにゃんお守り隊299 代表 松嶋 純子、壱岐保健所 副部長兼衛生環境課長 里 大輔、壱岐市長 篠原 一生、壱岐市保健環境部長 村田 靖
    3. 関係者挨拶
    4. 感謝状贈呈
    5. 閉 会

どうぶつ基金のメンバー

公益財団法人どうぶつ基金について

公益財団法人どうぶつ基金は、1988年に横浜で設立された民間・非営利の動物愛護団体です。その活動資金はすべて民間からの寄付によって賄われています。主な活動内容は、飼い主のいない猫の無料不妊手術「さくらねこTNR」、多頭飼育崩壊の犬・猫の無料不妊手術、里親探しの支援、写真コンテストの開催、啓発活動、署名活動など多岐にわたります。殺処分ゼロの社会を目指し、動物たちの命と向き合い続けています。

公益財団法人どうぶつ基金ロゴ

<組織概要>

  • 名称: 公益財団法人どうぶつ基金(Animal Action Fund)

  • 住所: 兵庫県芦屋市奥池南町71-7

  • 設立: 1988年6月

  • 理事長: 佐上 邦久

  • 公式サイト: https://www.doubutukikin.or.jp