『下妻物語』から22年、映画が再び地域を動かす

2004年に公開された映画『下妻物語』は、下妻市の名を全国に広め、地方にも豊かな物語と文化が生まれることを多くの人々に伝えました。それから22年が経過し、下妻市は『下妻物語』に描かれた風景を残しつつも、まちの姿は大きく変化しています。
筑波山のふもとに広がる田園風景を守りながら、東京から約60km圏内という立地を活かし、通勤・通学者が増加するなど、多様なライフスタイルを選択できるまちへと発展しています。また、広大な平地と首都圏への良好なアクセスを背景に、優良企業の誘致にも成功しています。今後は転入者を着実に受け入れるため、住宅政策にも力を入れている状況です。
下妻市は、農畜産物に恵まれた素晴らしい住環境など、地域の魅力を「映画」を起爆剤として積極的にアピールしていく方針です。『下妻物語』から22年、下妻市は官民学連携のもと、単に“映画を呼ぶまち”ではなく、“映画の力が地域に根付くまち”を目指し、シティプロモーションを推進していきます。

柴咲コウ監督が『MIRRORLIAR FILMS Season10』に参加

2027年に公開が決定している『MIRRORLIAR FILMS Season10』に、女優の柴咲コウさんが映画監督として参加することが発表されました。柴咲さんは、2022年の『MIRRORLIAR FILMS Season2』で『巫.KANNAGI』にて初監督を務め、出演も果たしており、今回が2度目の参加となります。茨城県下妻市を舞台にした短編映画の撮影を予定しており、どのような世界観を創り上げるのか、期待が寄せられています。
柴咲コウさんは、「自分にとって二度目の短編映画監督作品をMIRRORLIARで作ることができてとても嬉しく思っております。今回は折角なので切り口を思いっきり変化させて、しかしその中でも因果や縁という、自分自身が常に大切にしている感覚を面白く表現してみたいなと思っています。前作とは違うアプローチでまた作品が作れることを楽しみにしています!」とコメントしています。
MIRRORLIAR FILMS PROJECTとは

2020年に始動したMIRRORLIAR FILMSは、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする短編映画製作プロジェクトです。メジャーとインディーズの垣根を越え、全国の地域と連携しながら映画制作、上映会、ワークショップを実施し、「誰もが映画を撮れる時代をつくる」という理念のもと、参加型プロジェクトを目指しています。
プロの映画監督や俳優だけでなく、地域住民と共に作品づくりを行うことが特徴で、映画製作そのものを開かれた学びと体験の場として、これまでも全国各地で事業を展開してきました。地域の価値を内外に発信し、人材育成と地域活性化を同時に実現するプロジェクトとして注目されています。
また、「企業版ふるさと納税」制度を活用し、企業の寄附金によって作品を製作することで、映画製作を通じた地域の魅力発見や年齢・職業・ジャンルを超えた人々の交流を促進し、地域振興等の地方創生に貢献しています。
映画製作プロジェクト「今、帰る場所。」
今回の映画製作のコンセプトは「今、帰る場所。」です。下妻市で生まれ育った人々や学生時代を過ごした人々が、「いつか帰りたくなるまち」という記憶を呼び起こすようなプロジェクトを目指します。官民学連携を通じて、若い人材の育成、まちへの誇りや愛着の醸成を図り、それぞれの立場から下妻市の魅力を再考し、地域活性化を目指します。
プロジェクトの大きな特徴の一つは、市内の県立高校と連携し、学生たちが主体性と協調性を持ちながら映画製作を通じて個性を発揮し、自己実現を達成する機会を提供することです。高校生を対象としたワークショップでは、プロの指導のもとでオリジナル映画作品を製作する予定です。これは新しい教育への提言となり、まちのレガシーとなることを目指しています。
また、地域の人々を中心とした実行委員会が組織され、映画の準備から撮影、プロモーション、公開までを製作会社と連携して進めます。これにより、外部へのPRだけでなく、地元の魅力を再発見するきっかけを創出し、シビックプライドの醸成を目指します。
今回の映画製作では、下妻市を舞台に長編映画1作品(下妻市で撮影)、短編映画2作品(下妻市で撮影、うち1作品は柴咲コウ監督、もう1作品の監督は後日発表)、公募による短編作品3作品、高校生によるワークショップで製作される短編作品1作品、そして実行委員会メンバーなど下妻市民の活躍に焦点を当てたメイキング作品が製作される予定です。


「下妻アカデミー」が目指す学びと循環型地域モデル
このプロジェクトでは、映画製作事業と並行して教育プログラム「下妻アカデミー」が構築されます。2026年、2027年には学生が映画製作という特別な体験を実際に経験できる機会が提供されます。これにより、自らの夢や希望を明確に認識し、これからの社会を生き抜く力を育む人材育成に注力していく考えです。
「下妻アカデミー」が目指す学びは、映画の持つ力と可能性を最大限に活かしたもので、知識や技術の習得にとどまらず、変化の激しい時代に不可欠な「人間力」を育むことにあります。映画製作の現場では、正解のない問いに向き合い、他者の人生を想像し、日常の中に価値を見出す力が凝縮されています。下妻市はこれらを「映画の力の本質」と捉え、地域に根付かせていきたいと考えています。
「下妻アカデミー」が育む人間力
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正解のない問いに向き合い、自ら考え抜く力
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他者の背景に寄り添い、共に生きる想像力
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日常の中に価値を見出し、未来へとつなぐ視点
映画を起点としたこれらの学びを、下妻市から発信し、次世代へとつなげていきます。
「下妻アカデミー」は単年度で完結する事業ではなく、本事業を通じて育った人材が、その経験や学びを次の世代へと継承していく仕組みを地域の中に構築することで、地域が人を育て、その成長が次世代の育成へとつながる循環を生み出します。この循環の中で、下妻への地元愛をより強く、より豊かなものにしていくことを目指しています。
循環型地域モデルの具体的な展開
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学びの循環(メンターOB制度)
「下妻アカデミー」に参加した学生や若者が、次世代を担う立場として継続的に関わりながら、自らの学びや経験を次の世代へと継承します。この循環が下妻独自の人材育成基盤を形成します。 -
産業・地域活動への展開/移住定住への価値創出
映画を通じて培われた「伝える力」「魅せる力」「物語る力」を、農業、商工業、観光、地域活動へと応用します。また、こうした学びの環境そのものを「教育の視点から見た下妻の魅力」として発信することで、子育て世代にとっての学びの豊かさや、地域全体で人を育てる文化を可視化し、移住・定住につながる価値として育てていくことを目指します。
今後の展開
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2026年: MIRRORLIAR FILMS Season10 製作開始/下妻アカデミー始動
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2027年: MIRRORLIAR FILMS Season10 公開
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2028年: 長編映画公開
公開場所や公開ツールについては、決定次第発表される予定です。



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