台湾、AI半導体検査設備市場で躍進──需要急増に対応し生産能力を拡大、3年先までの受注を確保

AI半導体検査設備の需要が急増

AI GPUの検査コスト上昇や工程の複雑化が進む中、半導体検査設備の需要が製造設備を上回る勢いで拡大していることが報告されています。特に、大手メーカーが手薄なカスタマイズ領域において、台湾企業が顕著な存在感を示し、3年先までの受注を確保し、生産能力の拡大を進めている状況です。

国際半導体製造装置材料協会(SEMI)の予測によると、AI半導体の需要増加により、2026年の半導体設備の世界販売額は1,452億米ドルに達し、2027年には初めて1,500億米ドルを超える見通しです。この中で、半導体検査設備の生産額の伸び率は製造設備を大きく上回ると予測されており、台湾の半導体検査設備メーカーはプローブカード、テストソケット、自動選別装置などの生産能力を増強しています。

AI半導体検査設備の需要急増、台湾メーカーが生産能力拡大

AI半導体は単価が高く、初期不良を事前に検出するためのバーンイン検査や、システムレベルテスト(SLT)など、従来の半導体よりも多くの検査工程が必要です。このため、半導体検査設備の2025年販売額は前年比48.3%増加しました。また、米エヌビディアのグラフィックスプロセッサー(GPU)1個当たりの検査コストは現行モデルで95米ドルと、前モデルから42米ドル上昇しており、今後も上昇が続く見込みです。

台湾製造業の高付加価値分野へのシフト

今号のジャーナルでは、AI半導体検査設備の動向に加え、台湾製造業が高付加価値分野やサプライチェーンの重要拠点へと移行する最新事例も多角的に取り上げられています。

  • 華新麗華: ステンレス大手である同社が、AIサーバー・ロボット向けの新ブランドを立ち上げています。

  • 益材科技(AMS): 高圧ガスシリンダーを手掛ける同社が、宇宙産業への参入に成功しています。

  • 宇川精密: 先端半導体材料(ALD前駆体)において輸入代替を実現し、サプライチェーンにおける重要な役割を担っています。

これらの事例は、台湾が世界の製造業において、より高度な技術と付加価値を提供する中心地へと進化していることを示しています。

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