セーフィー、AIと映像データを活用した「現場AXソリューション」の提供を開始

提供の背景と実現できる価値

これまで防犯や安全管理の現場では、録画データを目視で確認する作業が現場責任者にとって大きな負担となっていました。また、従来のAI解析では「人数」や「出入りした回数」といった数値化しやすい情報の取得は可能でしたが、「水位などの増減幅」や「計測器数値の示す異常値の読み取り」といった、人の判断力が必要な状況の把握は困難でした。

このような課題に対し、生成AIを活用した「AI-App カスタム検知」(設定条件に基づきリアルタイムで状況を判断)と「映像検索」(過去映像を検索)という2つのアプローチを併用することで、クラウド上でAIが映像を読み解き、業務をサポートする環境が実現しました。これにより、現場の状況を人が見続けなくても危険や異常などの変化に気づき、業務改善や課題解決にアプローチできるようになり、振り返りの時間や手間を省くことが可能になります。

2つの機能の特長

1. AI-App カスタム検知

この機能は、最新の生成AIモデルを活用し、人の判断が必要だった現場の状況を自然言語で定義することで検知します。「倉庫内のコンテナの数が10を超えた」「デジタル計器の数値が230を超えた」といった複雑な状況にも対応可能です。カメラごとに検知内容を個別設定し、定期的に解析することで、24時間体制で現場を見守り続けます。

AI-App カスタム検知のイメージ

2. 映像検索

マルチモーダルAI技術により、「赤い服を着た人」「青い線のトラック」といった検索したい特徴を入力するだけで、該当するシーンをリストアップします。事前のタグ付けや専用カメラへの買い替えは一切不要で、本機能を利用することが可能になります。

映像検索のイメージ

想定されるユースケースと提供価値

本ソリューションは、現場に人が張り付いて予兆や異変を確認し続ける必要がある、あるいは異常の見逃しが損害や事故につながる領域での活用が想定されています。現時点では、建設・公共インフラ系などでのPoC(概念実証)が検討および実施開始されています。

以下に、業界ごとの利用イメージ例をご紹介します。

業界 想定されるユースケースと提供価値
建設 ヘルメットや安全帯などの未着用による不安全検知
公共・インフラ 水位や計器読み取りによる巡回点検の省力化、遠隔確認
介護 離床・転倒の原因確認、施設外での徘徊防止
小売り 来店客の動線分析や混雑状況の把握、トラブル発生時のアラート

上記は一例であり、これ以外の用途でも、あらゆる業界・現場の特性に合わせた個別最適でのソリューション活用が期待されます。

セーフィー株式会社 執行役員 企画本部本部長 石川貴夫氏のコメント

セーフィー株式会社 執行役員 企画本部本部長の石川貴夫氏は、これまで導入された約37万台のカメラが捉える現場の膨大な映像データと、現場で働く人々の声に向き合ってきたと語ります。しかし、現場での目視確認や蓄積された映像を人が確認する工数は依然として負担であり、活用しきれていない領域が残されていると認識しています。

今回の「AI-App カスタム検知」と「映像検索」は、何を捉え、何を探すかをお客様自身が言葉で定義でき、意思決定に必要な情報をすぐに確認できる点が最大の特長です。現場ごとに異なる課題に対し、個別に最適化されたAI活用を提供できるようになりました。映像活用による現場DXから、AIで業務そのものを変革していく「現場AX」へと進化させることで、社会課題である労働力不足に寄与することを目指しています。人がより創造的かつ人間らしく活動できる未来を目指し、これからも映像データを活用した課題の解決や安心安全な社会づくりに真摯に取り組んでいくとのことです。

今後の展開とセーフィーの目指す未来

本サービスの提供により、AIが「現場の目」となり、あらゆる状況を自動で判断することが可能になります。見守りや確認などの工数を削減し、省人化や効率化、生産性向上の支援を加速していきます。セーフィーでは本年度、他にも現場の課題を解決するAIソリューションサービスの提供を予定しています。

今後は、映像AIソリューションの自社開発をさらに推進するだけでなく、業界特有の課題解決に取り組むAIベンダーやパートナー企業にも、映像データを活用した開発・実装の基盤として「Safie AI Studio」をご活用いただきたいと考えています。クラウド映像プラットフォームと、外部パートナーの多様な技術が融合する「共創するエコシステム」を構築することで、映像データ活用の価値最大化を目指します。

Safieは、「現場AX」を加速し、人々がより快適かつ安全に過ごせる持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2025)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(54.3%)

クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」について

Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスです。「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。小売り、土木・建設、製造、医療など、あらゆる現場のDXを率先して推進しています。

セーフィーは、データガバナンスに関する下記の指針を遵守すると共に、ステークホルダーの皆様と協調して啓発活動にも取り組んでいます。また、社外有識者よりプライバシー保護などに関する助言を受けながら、指針及び実務上の運用基準の見直しを行っています。

* セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っています。
* 取得する情報はデータ取得者のみで閲覧し、法令に基づく場合を除き、個人データの第三者提供は行いません。また個人の特定や追跡などの利用は行いません。