受賞概要
| 賞 | 日本DX大賞2026 支援部門 優秀賞 |
|---|---|
| 事例名 | 「『取り残さない中小企業DX支援』は、こうして社会実装された。~地域金融機関と創る、中小企業DXの新常識~」 |
| 主催 | 日本DX大賞実行委員会 (一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会、一般社団法人ノーコード推進協会、Re-Innovate Japan) |
| 後援 | 総務省・経済産業省・デジタル庁・一般社団法人生成AI活用普及協会 |
| 表彰式 | 2026年7月22日(水)「日本DX大賞2026 サミット&アワード」(東京・京橋) |
公開プレゼンテーションの動画はこちらで視聴できます。
評価されたポイント
今回の受賞では、規模や地域を問わず、これまでDXへの一歩を踏み出しにくかった中小企業を「取り残さない」仕組みが、金融機関の信頼とネットワーク、そして「DXSTAR for Bank」を組み合わせることで社会実装された点が評価されました。さらに、単発の支援にとどまらず、企業の「次の一歩」を継続的に生み出す運営モデルを確立したことも、支援部門としての高い評価につながっています。
受賞対象の実装事例
千葉興業銀行:「ちばCoラボ」
千葉興業銀行が掲げる長期経営戦略“CKBコミュニティ”の確立に向けた戦略パートナーとして、2025年7月より「DXSTAR for Bank」を活用したコミュニティプラットフォーム「ちばCoラボ」の構築・運営が進められています。
「ちばCoラボ」では、地域のリーダー企業の意欲を核に、「DX」「ローカルゼブラ」「若手後継者」など多様なサブコミュニティが次々と形成され、企業の垣根を越えた共創が始まっています。コミュニティポータルを起点として、リーダー企業の挑戦をオウンドメディアで発信し、オンラインコミュニティでの日常的な情報交換へとつなげる運営が展開されています。リアルとデジタルを行き来するこの運営により、地域企業の持続的な成長と変革の実践が後押しされています。
紀陽銀行:「紀陽DXプラットフォーム」
「紀陽銀行が地域のハブとなり、DX推進を通じて地域経済の活性化に貢献する」というビジョンのもと、2026年6月より「DXSTAR for Bank」を活用した地域企業向け「紀陽DXプラットフォーム」の構築が開始されました(2026年10月ローンチ予定)。
本プラットフォームは、金融庁が2025年12月に策定した「地域金融力強化プラン」にも通じる、中小企業を「取り残さない」視点を重視しています。すべての企業がDXに取り組める環境を整備するとともに、紀陽銀行が培ってきた経営支援・IT活用支援の知見をプラットフォーム上に集約し、地域企業のDX推進に還元します。これにより、企業間の連携と新たな価値創造が促進され、地域企業の持続的な成長と地域経済の発展を支える基盤へと発展していくことでしょう。
経済産業省北海道経済産業局:「DX認定取得を目指すワークショップ」
2025年度には、北海道経済産業局との連携事業として、道内企業のDX認定取得を支援するワークショップが実施されました。広範囲に点在する参加企業に対してリアルとオンラインを組み合わせた伴走支援が行われ、経営課題の整理からDX戦略・デジタル人材戦略の策定、DX認定申請に向けた準備までがサポートされました。オンラインコミュニティの活用により、企業間の学び合いが促進され、コミュニティ型のワークショップ支援が実現。その結果、参加企業すべてがDX認定を同時取得するという成果を上げました。
受賞コメント
株式会社NTT DXパートナー プロダクトマネージャーの徳嶺 あかり氏は、今回の優秀賞受賞について「大変嬉しく思います」とコメントしています。地域には、DXを進めたいと思いながらも、どう進めれば良いか分からず不安や孤独感を抱えている経営者が多くいると感じているとのことです。成功体験を持つリーダー企業を核に、仲間とつながり学び合うコミュニティの存在が、こうした経営者のDXの歩みを後押ししてくれると考えています。徳嶺氏は、「DXSTAR for Bank」を通じてリアルとデジタルのコミュニティづくりを支援しているが、その歩みはまだ始まったばかりだと述べています。今後は、連携する千葉興業銀行、紀陽銀行とともに、さらに取り組みを深めていく意向です。そして、このコミュニティを起点とした「面」の支援を全国へと広げ、地域のDXを後押ししていく展望を語っています。
支援部門審査員である株式会社ローランド・ベルガーの小野塚 征志氏は、「最終的に支援を受けるのは地域の企業であるが、その企業を支援する金融機関を支援するということが、NTTらしい取り組みだと感じた。支援を受けた金融機関の方の影響で、より日本中の地域にDXが進んでいくことを期待している」とコメントしました。
今後の展望
2025年12月に金融庁が策定した「地域金融力強化プラン」では、地域金融機関が単なる資金供給者にとどまらず、地域企業のDXを推進する役割が明確に示されました。NTT DXパートナーは、「DXSTAR for Bank」を通じて、こうした地域金融機関の新たな役割を実装面から支え、全国の地域および地域金融機関へと中小企業DX支援を広げていく方針です。
日本DX大賞について
「日本DX大賞」は、官民の優れたDX推進事例を発掘し、共有することを目的とした国内最大級のDX推進事例コンテストです。2026年には過去最多となる186件の応募が寄せられ、書面審査を通過した24件(6部門×各4件)がファイナリストとして公開プレゼンテーション審査(2026年6月16日~18日・オンライン)に進出しました。その結果、各部門から大賞1件、優秀賞2件が選出されました。「支援部門」は、他組織のDXを後押しする支援者の取り組みを評価する部門です。
「DXSTAR for Bank」について
「DXSTAR (ディーエックススター) for Bank」は、NTT DXパートナーがこれまで実践してきた「全国の企業300社以上へのDX支援」と「地域全体でDX推進を盛り上げる共創コミュニティ組成」のノウハウを集大成して生まれたプラットフォームです。金融機関による企業DX支援や共創コミュニティ構築を支援することを目的としています。
