岐阜県飛騨市に台湾新港郷から初の地域おこし協力隊が着任!国際交流を深化させ、観光・教育・「国際ヒダスケ!」を推進

住民同士の絆から生まれた30年以上の交流

飛騨市と新港郷の交流は、1994年に台湾行政院の日本視察団が飛騨古川を訪れたことをきっかけに始まりました。以来30年以上にわたり、行政主導ではない住民同士の草の根交流が続いています。新港文教基金会、飛騨市観光協会、古川祭保存会などが中心となり、互いの町を行き来する活発な交流が育まれてきました。

2006年には、台湾の小学4年生の国語教科書に飛騨古川のまちづくりが紹介されるなど、海を越えて互いを尊重し合う関係が築かれています。この長年の信頼関係が実を結び、2017年には友好都市提携が締結されました。

友好都市提携の調印式

台湾の国語教科書に紹介された飛騨古川のまちづくり

交流の深化と地域課題解決への新たな一歩

これまで飛騨市と新港郷は、相互訪問や市内小中学校でのオンライン交流、高校生のホームステイ研修など、多様な交流事業を重ねてきました。

現在の地方都市が直面している人口減少や少子高齢化といった課題に対し、飛騨市は一過性のイベントに留まらない交流を模索しています。外部の視点や多様な人材を地域に迎え入れ、日常的な活力を維持する仕組みづくりが求められています。そこで飛騨市は、これまでの「訪問し合う交流」からさらに踏み込み、「友好都市の出身者が地域に一定期間居住し、市民とともに地域の課題解決や魅力創出に取り組む」という新たな手法として、地域おこし協力隊制度の活用を決定しました。

30年にわたる民間交流の歴史と信頼関係を基盤に、地域活性化に直結する持続可能な友好都市交流の実現を目指しています。

莊欣翰隊員が担う多彩なプロジェクト

今回着任した地域おこし協力隊の莊欣翰さんは、飛騨市と新港郷をつなぐ「交流の架け橋」として、主に以下の活動に取り組みます。日本語と中国語の両言語に対応し、両国の文化を知る強みを活かして、これまで以上に円滑で深い交流促進が期待されています。

  • 飛騨市と新港郷の交流事業の企画、運営

  • 市内小学校から高校までの国際交流・異文化理解教育の支援

  • 飛騨市新港郷友好クラブ等の活動支援

  • SNSやデジタル媒体を活用した等身大の飛騨の魅力発信(台湾向け)

  • 台湾向け観光PRおよび受入環境整備(多言語化など)の支援

  • 市民同士の交流促進に向けたコーディネート

  • 「国際ヒダスケ!」の実証に関する企画、受入支援

イベントで交流する人々の様子

オンラインで交流する学生たち

地域マッチングプラットフォーム「ヒダスケ!」: https://hidasuke.com/

莊欣翰隊員からのメッセージ

莊欣翰氏のポートレート

今度は私が架け橋に

「はじめまして、台湾嘉義県新港郷出身の荘欣翰です。このたび飛騨市で働く機会をいただけたことを大変うれしく思います。

2015年に初めて新港文教基金会の交流事業で飛騨市古川町を訪れて以来、何度か足を運ぶ機会がありました。また、交流活動を通じて古川の友人もできたため、この地域には親しみを感じています。学生から社会人になった現在に至るまで、この場所とのつながりが続いていることをとても貴重に感じ、心から大切にしています。

これから地域の皆さまと交流を深めながら、飛騨市についてより深く学び、その魅力を発信していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」

今後の展望

2027年10月には、飛騨市と新港郷の友好都市提携から10周年を迎えます。飛騨市では今回の地域おこし協力隊の着任を契機として、市民レベルでの交流をさらに活性化させるとともに、観光・教育・文化・経済など多様な分野での連携を深め、日台双方にとって持続可能な交流モデルの構築を目指します。

岐阜県飛騨市について

飛騨市は、人口約21,000人の小さな市で、北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約93%を森林が占める豊かな自然に恵まれています。また、ユネスコ無形文化遺産である古川祭・起し太鼓、ノーベル物理学賞に寄与した「スーパーカミオカンデ」をはじめとする宇宙物理学研究施設、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のモデル地となった風景など、多彩で個性豊かな地域資源が豊富にあります。