調査結果サマリー
この調査から、以下の3つの主要な点が明らかになりました。
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部下からの逆パワハラを感じたことがある上司は55.1%に上ります。
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上司が最もストレスを感じる逆パワハラの1位は「感情を露骨に出す」ことでした。
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逆パワハラを恐れて部下への指導を躊躇してしまう上司は68.4%にも及びます。
部下からの逆パワハラを感じたことがある上司は55.1%
職場に部下や後輩がいる481人に「部下・後輩からの逆パワハラを感じたことがあるか」を尋ねたところ、「頻繁にある(7.7%)」と「たまにある(47.4%)」を合わせると、全体の55.1%が逆パワハラの経験があると回答しました。この結果から、半数以上の人が部下からのハラスメントを感じているという実態が浮き彫りになります。

上司が最もストレスを感じる部下からの逆パワハラ1位は「感情を露骨に出す」
上司が部下・後輩からの逆パワハラで最もストレスを感じる行動として、「感情を露骨に出す(21.5%)」が1位となりました。次いで「ハラスメントだと言われる(21.1%)」が僅差で2位にランクインしています。この結果は、感情的な行動が上司にとって大きな負担となっていることを示唆しています。

1位:感情を露骨に出す
ため息をついたり、あからさまに不機嫌な態度や表情を見せたりする行動が挙げられました。これは、いわゆる「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」とも呼ばれるもので、直接的な暴言ではないものの、上司や先輩に心理的な負担を与えていることがわかります。
2位:ハラスメントだと言われる
業務上の正当な指導やミスへの注意に対して、「それパワハラですよ」「威圧的ですよ」と指摘されるケースが多く見られました。指導する側としては、必要なコミュニケーションであるにも関わらず、ハラスメントと受け取られることへの強いストレスや、萎縮してしまう状況が生まれているようです。
3位:注意すると逆ギレする
ミスを指摘したり指導したりした際に、部下や後輩が逆ギレし、感情的に強く反発する行動も上位に挙げられました。これにより、建設的な話し合いが難しくなり、上司が本来伝えるべきことを伝えづらくなるという課題が生じています。
4位:指示に従わない
正当な理由なく指示を拒否したり、何に対しても反論したりする行動もストレスの原因となっています。このような状況は、職場の秩序や業務遂行に影響を及ぼし、最終的に上司がフォローせざるを得なくなるケースも見受けられます。
5位:仕事を断る
「やりたくない」「苦手」といった理由で仕事を断る行動も、逆パワハラだと感じられています。割り当てられた業務や、チームで協力すべき仕事をしないことで、役割分担が崩れ、特定のメンバーに負担が集中する原因となっています。
逆パワハラを恐れて部下への指導を躊躇してしまう上司は68.4%
逆パワハラを恐れて部下への指導を躊躇することが「頻繁にある(17.3%)」と「たまにある(51.1%)」を合わせると、68.4%に達しました。実際に逆パワハラを経験していなくても、「指導がハラスメントだと誤解されることへの不安」や「指導をきっかけに逆パワハラを受ける不安」を感じている人が多いことがわかります。

まとめ
今回の調査により、半数以上の上司が部下や後輩からの逆パワハラを感じており、約7割が逆パワハラを恐れて指導をためらうという実態が明らかになりました。上司や先輩が部下・後輩に配慮しながら慎重にコミュニケーションを取っている様子がうかがえます。
しかし、必要な指導や注意ができなくなると、業務の停滞や特定のメンバーへの負担集中につながりかねません。お互いが尊重し合い、安心して意見を伝え合える職場環境を築くことが、今後の組織には求められます。
佐賀大学ウェルビーイング創造センターリカレント教育部門准教授の小林百雲子氏は、この調査結果について「指導する立場の人が部下・後輩との関わりに難しさを感じている実態を示すものとして興味深い」とコメントしています。また、パワハラは立場を問わず、職場における優越的な関係を背景とする言動として定義されるため、相手を尊重し、業務上必要なことを誠実に伝え合える職場風土の構築が重要であると提言しています。

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