JINS東京本社でアーティストYOSHIROTTEN氏の展示「光景 JINS LIGHTSCAPE」がスタート。不可視の光を通してJINSのルーツと文化を表現

クリエイティビティを育む「美術館×オフィス」の空間

JINS東京本社は、「壊しながら、つくる」と「美術館×オフィス」をコンセプトに、建築家・髙濱史子氏によってフルリノベーションされた社屋です。3階のギャラリースペースは、社内外の皆様の感性や創造性を刺激する場所として活用されており、これまでに立石従寛氏、松田将英氏、保良雄氏の共作「Gravitation」や、写真家・高木こずえ氏による「プラネタリウム」、アーティスト・カミジョウミカ氏による「色彩遊戯―ミクロとマクロの間で―」など、多様なアート作品が展示されてきました。これらの作品は、既存の枠組みにとらわれない新しい技法で生み出され、JINSに集う人々の感性を豊かに広げ、組織全体の創造性を高める土壌を育んでいます。

YOSHIROTTEN氏が光を通してJINSのルーツに迫る

今回展示を行うYOSHIROTTEN氏は、ファインアートと商業美術、デジタルと身体性、都市と自然といった異なる領域を横断し、映像やインスタレーションなど多岐にわたる表現で新たな視覚体験を提示するアーティストです。

本展示では、自然界の要素とデジタルな質感を融合させた氏の《FUTURE NATURE》シリーズの技法を用いたオリジナル作品が披露されています。このシリーズは、周辺環境を「データの蓄積」と捉え、不可視である「光」の中に人々が見出す「美」や「崇高さ」に、YOSHIROTTEN氏が独自の感覚で迫るものです。

展示は、JINS創業の地である群馬県前橋市でのフィールドリサーチや、JINS東京本社のオフィス環境から着想を得た三つの作品群で構成されています。

作品紹介

  • Menhir 2
    JINS東京本社5~8階の吹き抜け空間に設置された採光センサーが取得する光データをリアルタイムでモニターに映し出します。環境に呼応して波打つ色彩は、宇宙の永続的な変動を思わせる瞑想的な体験を生み出すでしょう。
    Menhir 2

  • JINS景
    JINS前橋本社、JINS PARK、JINS東京本社、白井屋ホテルで撮影された建築物、砂、花などをコラージュした映像作品です。
    JINS景

  • Tranthrow
    同じフィールドリサーチで採光した太陽光のデータをグラフ化し、訪れた時と場所の光の表情を切り取った作品です。
    Tranthrow

これらの作品を通して、YOSHIROTTEN氏は、不可視の光にアプローチすることで、JINSのルーツや文化という目に見えないものをアーティスト独自の解釈で表現しています。

展示の様子

キュレーター・長谷川祐子氏のコメント

「光は、見るものではない。感じ直すための、媒介である。YOSHIROTTENは長年、自然とテクノロジーの境界に立ち続けてきた。太陽、光、色彩、地球——根源的な存在への探究をもとに、彼の実践は『見る』という行為そのものを問い直し、私たちと世界との関係を更新する体験へと変換してきた。本展は、JINSの思想『Magnify Life – まだ見ぬ、ひかりを』と深く響き合う。ここで光は”見る対象”ではなく、”存在をつなぐ構造”として立ち現れる。」

長谷川祐子氏

アーティスト・YOSHIROTTEN氏のコメント

「JINSの発祥地である、群馬前橋を訪れた。白井屋ホテルに泊まり、深夜営業の鰻屋で食べ、向かいにある古いバーに寄って、LIQUID SUNというウィスキーを飲んだ。翌朝天気は曇りだが、ホテルの吹き抜けにやさしく入る光をみた。それから川原町のJINS前橋本社をまわり、屋上から町を眺めた。空を覆う白い雲と溶け合うような白い建物で光を集める。赤城山から飛んでくる砂が時間をかけて床を白く染めその痕跡を残していた。最後はJINS PARKへ。外の植栽アケビの花とローズマリーに当たる光が綺麗だからここにしましょうとエンジニアのアスカ。東京に戻って集めた光のデータをもとに前橋の光や空気、見えない何かを思い出しながら色付けていった。そして神田のこの建物にも分光器を置いてみる。この日この時間の光がどう描き、ここを訪れる人がなにを感じるのか。楽しみにしています。」

YOSHIROTTEN氏

この展示は、JINS東京本社を訪れるすべての人々に、光を通した新しい視覚体験と、そこから生まれる創造的なインスピレーションを提供してくれることでしょう。