雲南市吉田町に「SISデジタルクリエイティブLab吉田」が正式オープン—山間地域に根ざす「デジタル交流サロン」で、地域と学校の未来を繋ぎ、世界に向けて吉田の魅力を発信!

SISデジタルクリエイティブLab(SIS-DCL)とは

SIS-DCLは、NPO法人SISアカデミーが運営する、体験・実践型のデジタル人材育成拠点です。スポーツ、教育、デジタルの3つの軸を基盤とし、参加者が主体的に地域や人々の課題解決に取り組めるデジタル人材の育成を目指しています。松江市の中心センター拠点は既に島根県認定のデジタル拠点として活動しており、今回の吉田サテライト拠点開設により、少子高齢化や人口減少が進む山間地域や他自治体のデジタルを通じた地域課題解決への迅速な対応が期待されます。

高性能PCや回線を整備した施設内部

デジタルを活用した録音風景

SIS-DCL吉田の木彫り看板

地域との連携活動実績

SIS-DCL吉田は常時開放型ではありませんが、地域住民、学校教師、生徒が繋がる拠点として、地域の特性に応じた活動を展開し、多くの関係者に浸透しつつあります。開設以来、様々な企画会議や取り組みが進行しており、その様子が発信されています。

吉田ふるさと夏祭り実行委員会のYouTubeライブ配信・企画発信

吉田ふるさと夏祭り実行委員会は、「祭りをもっと多くの人に楽しんでもらいたい」という熱い思いを抱いています。SIS-DCL吉田は、この思いをYouTubeライブ配信を通じて発信しています。祭りの準備風景、企画会議の様子、開催時期の調整、協力者募集の呼びかけなど、舞台裏をリアルタイムで届けることで、会議の議事録作成や周知の手間を削減し、会話のニュアンスや表情を通じて理解と協力を促進しています。月1回の継続配信により、祭りへの関心と仲間の輪が広がっています。ライブ配信はアーカイブ動画としても残り、参加できなかった方々も容易に内容を確認できます。これにより、従来生じがちだったコミュニケーションの障壁が軽減され、地域の一体感が加速しています。

月1回のYouTubeライブ配信の様子

人を繋げる拠点としての活動風景

企画会議の様子

気軽に配信を行う様子

雲南市吉田中学校「探求学習」のサポート

吉田中学校3年生の「探求学習」では、雲南市吉田町のたたら製鉄、伝統文化、特産品をテーマに地域の魅力を深く学んでいます。SIS-DCLは、この学びを「どのように世界や日本全国に届けるか」という情報発信の視点へと繋ぐ授業をサポートしています。動画制作や編集の技術支援を通じて、中学生が吉田の魅力を世界に発信する力、生まれ育った吉田に対する誇り、そして主体性を育む手助けをしています。

探求学習の授業に参加する様子

吉田の魅力を世界に発信する授業

吉田の魅力を言語化する生徒たち

対話中心の学習スタイル

田部家たたら吹きのたたら場からのYouTubeLive配信・動画編集企画

2026年春に開催された「田部家のたたら吹き」イベントでは、たたら場から世界初のYouTube Live配信が実施されました。製鉄の各工程を分かりやすく解説し、使われる言葉の由来や職人の技の背景を紐解くとともに、現場の参加者へのインタビューも交え、出雲地方に息づく鉄の文化をリアルタイムで多くの人々に体験してもらう試みとなりました。詳細は以下のチャンネルでご覧いただけます。

人生、何周目?YouTubeチャンネル

たたら吹き「初種」のインタビュー風景

たたら操業のインタビュー風景

たたら吹き「初花」のインタビュー風景

たたら製鉄「鉧出し」の様子

地域企業・団体のDX支援・デジタル活用相談

SIS-DCL吉田は、地域の方々との対話から始まりました。「SISアカデミーは何をしに来たのか」「ここで何が始まるのか」といった素朴な疑問に丁寧に向き合い、対話を重ねる中で、「学校と地域社会をデジタルで繋ぐ人材がいない」「デジタルを活用して地域や自治体の事務局・バックオフィス業務を担える人材がいない」という二つの課題が見えてきました。SISアカデミーがその役割を担うことを地域の方々に理解してもらい、活動を進めています。

アナログなコミュニケーションを積み重ね、地域の活動をデジタルで動かす最初の一歩を踏み出しています。対話というアナログな手段とデジタルなコミュニケーション手段を、状況に応じてハイブリッドに使い分ける関わり方の設計と運用が、SIS-DCL吉田独自のノウハウとなっています。

地域での懇親会・会議の様子

地域の方々との交流風景

地域・学校の声

吉田ふるさと夏祭り実行委員会
「地域の祭りをより一層盛り上げたい。子どもたちが楽しみ、地域の大人が家から出て一緒に盛り上がれる祭りにしたいと考えていました。SISアカデミーが来てくれたことで、うまく接点が作れたり、拠点ができたことで集まる習慣ができました。多くの人を巻き込んで、さらに大きな祭りにしたいという思いが強くなっています。」

雲南市立吉田中学校
「中学生がいなくなる未来が見えている中で、今いる子どもたちがそのギャップを抱えて吉田を出ていくのを止めたいという思いがありました。山間部で学ぶ子どもたちの思いや学びを何とか多くの人に発信したいと考えていた時、SISアカデミーが吉田に来てくれました。これは絶好の機会だと感じ、学校に入って活動してもらえるように提案しました。」

担当者コメント

NPO法人SISアカデミー理事 中村 優氏

NPO法人SISアカデミー/理事 中村 優氏
「SIS-DCLのようなデジタル拠点を島根県全土の山間部に、今後も積極的に設置していきたいと考えています。吉田のモデルのように、地域のニーズに合わせ、デジタルを通じて多くの人々が可能性に期待し、人を巻き込み、地域で挑戦できる環境を創り出していきたいです。『山の中だから…』とこれまで動けなかったこと、諦めていたことに再び火をつけ、『山の中だからこそ!』『沿岸部だからこそ!』といった逆転の発想で、新しい発想や生活スタイル、文化の発信に挑める環境を整えていきたいと願っています。」

NPO法人SISアカデミーについて

NPO法人SISアカデミーのロゴ

NPO法人SISアカデミー(Sun International Sports Academy)は、「山陰を世界に誇るスポーツエリアに」を理念に掲げ、島根県を拠点に活動するNPO法人です。2015年の設立以来、リーダー人材を多数輩出する「地域循環型の育成・トレーニングシステム」の研究・開発に取り組んでいます。

2024年からは「デポルターレ中学生野球大会」を主催しており、野球を通して「考える力」「対話する力」「決断する力」を育むことを目的としています。この大会では、試合進行の全てを中学生自身が担い、作戦立案、ベンチワーク、判断を選手が行います。審判も中学生が務めます。個人エントリー制を採用し、ほぼ初対面の仲間と協力しながら試合に臨むことで、主体性や協調性が自然に育まれるよう設計されています。勝敗や技術の優劣だけでなく、試行錯誤や対話のプロセスを重視し、野球を通じて一人ひとりが自分と向き合う経験を提供しています。スポーツの楽しさと学びを両立させ、次世代に必要な力を育てる新しい大会として注目されています。第1回大会から大会の模様はYouTubeでライブ配信されており、正会員が実況・解説に携わることで、大会運営を通じたデジタルスキルやコミュニケーション能力の向上も図られています。

デポルターレ中学生野球大会

2026年4月からは、株式会社アリオンと共同事業体を組織し、公共施設の指定管理業も開始します。NPO法人として培ってきた人材育成事業のノウハウと知見を地方自治体にも提供し、公共施設の管理運営だけでなく、再生・リノベーション・コンバージョンにも挑戦していく予定です。営利法人と非営利法人の強みを掛け合わせ、独創的な地域再生に積極的に取り組んでいます。

事業内容

  • BASEBALL事業: 30以上の中学校から集まる中学生を中心に野球活動を展開しています。

  • FOOTBALL事業: 小学生を中心にサッカー活動を展開しており、今後中学生の部を創設予定です。

  • SIS-DCL事業: やさしいデジタル人材の育成と企業との繋がりを創出するデジタル拠点です。

  • SIS-TAP事業: 次世代トレーナーの育成と地域展開の拠点です。

  • 部活動地域展開支援事業(BASKETBALL): 部活動の地域展開に伴う地域クラブの活動支援を行います。

  • 指定管理事業:

    • 湖陵体育センター・湖陵運動広場・湖陵総合公園

    • 斐伊川河川敷公園・斐伊川清水公園

  • フリースクール事業: 通信制高校に通う学生のサポートや、その他の児童生徒に学校や家庭以外の居場所を提供しています。

主な実績・受賞歴等

  • 2022年: 「Sport in Life」推進事業採択〜スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業〜楽しいうれしい運動プロジェクト

  • 2023年: BASEBALLCLUB 全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆 準優勝

  • 2024年: BASEBALLCLUB 山陰中央新報スポーツ優秀選手賞(団体の部)受賞

  • 2024年: 第1回デポルターレ中学生野球大会in松江2024開催 YouTube動画

  • 2025年: 第2回デポルターレ中学生野球大会in松江2025開催 YouTube動画