若手社員マネジメントの新常識:「褒める」から「認める」へ、しあわせ軸調査から探る効果的なコミュニケーションの秘訣

若手社員マネジメントの新たな視点

『生活者のしあわせなとき』に関する調査分析レポートの第7回では、以下の3つの切り口で「しあわせ」が考察されています。

  1. ロスジェネ世代の女性たちにとっての「しあわせ」の価値観
  2. これからの若手マネジメントに求められる、「褒める」から「認める」へのアップデートとは?
  3. 美味しい外食は、しあわせな気持ちにどれだけ関係しているのか?

今回は、特に「これからの若手マネジメントに求められる、『褒める』から『認める』へのアップデートとは?」という考察内容に焦点を当ててご紹介します。

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「褒める」だけでは不十分?若手世代の「しあわせ」から探るマネジメントのヒント

新入社員や部署異動した若手社員との関係構築は、多くの先輩社員にとって課題となる時期です。特にZ世代との協働機会が増える中で、価値観やコミュニケーションの相違(ジェネレーションギャップ)から、マネジメント層を中心に課題を感じるビジネスパーソンが増加していることが指摘されています。

調査結果から、Z世代にとって「大切な存在と過ごす時間=しあわせな状態」と考える人が多いことが明らかになりました。これは、「大切な他者」との時間共有が、若手世代の普遍的なしあわせの価値観である可能性を示唆しています。

男女別のしあわせ傾向

若手世代のしあわせの傾向は、男女で異なる特徴が見られます。

  • 若手男性のしあわせ傾向: 『自己充足』と『プロセスの承認』

    • 趣味への没頭や自己投資など、自己的な充足感を得る時にしあわせを感じる傾向があります。また、努力のプロセスとそれが報われることにしあわせを感じるようです。
  • 若手女性のしあわせ傾向: 『心の充足』と『居場所の確認』

    • 心が満たされている時にしあわせを感じ、特に「推し活」や「好きなコンテンツ」に没頭する人が多いです。また、自身の存在が忘れられていないという確信、つまり「居場所がここにある」という安心感を得ることにしあわせを感じる傾向が強いです。

アンケートのコメントから見る、若手世代(20代男女)のしあわせ傾向分析

若手世代のしあわせ傾向から導き出される考察

考察(1) SNSの『自認〇〇ミーム』は「しあわせ行動」

SNSで「私という人は“こういう人”なんです」と自ら宣言する『自認〇〇ミーム』が流行している背景には、「ありたい自分」を目指す行動に対して「納得感」と「実感」を得たい心理が影響していると考えられます。

考察(2) Z世代の「しあわせのツボ」は「存在を認めてもらうことへの欲求」

Z世代のしあわせは、単なる承認欲求に留まらず、「存在を認めてもらうことへの欲求」が高いことが示唆されています。表面的な称賛よりも、『理解の質』が重要であると言えるでしょう。

しあわせ発掘プロジェクトからの提言とコミュニケーションのコツ

若手世代に対しては、「自分がここにいてもいいのだ」という確信と、「自分の人生を自分で動かしている」という実感を与えるコミュニケーションが重要です。

「ただ褒める」だけでなく、「その人の存在自体への感謝」を伝え、日頃から若手世代のことをしっかり見守っていることをコミュニケーションの中で伝えることが大切です。

声を掛けたいフレーズ例

  1. その人の「存在」を認めるフレーズ

    • 「〇〇さんが前に言っていた工夫、今回の資料に活かされていたね。ちゃんと覚えているよ」

    • 「今回のプロジェクト、〇〇さんのあの粘り強さがなかったら完成しなかったと思う。助かったよ」

    • 若手の「自認・自己定義」を尊重するフレーズ

    • 「〇〇さんは『効率化』を大切にしているって言ってたよね。この業務、君の視点でハックしてみてくれない?」

    • 「〇〇さんの『こだわり』は、うちのチームの強みだと思っているよ。そこは妥協せずやってみて」

    • 「自認や役割」を定義・支援し、不安を緩和するフレーズ

    • 「最初は『デキる社員』になりきって、カタチから入るのもアリだよ。失敗しても僕がフォローするから」

    • 「いまの〇〇さんの役割は、あえて『若手ならではの視点』でかき回すこと。その役を演じきってみて」

心掛けたい行動例

  • 細やかなフィードバックで「見てくれている」という安心感を与える

  • 話しやすい・相談しやすい場づくりを行う

  • プロセスと結果の両方への評価を意識する

これらのヒントを参考に、若手社員とのより良い関係を築き、彼らが「しあわせ」を感じながら活躍できる職場環境を目指してみてはいかがでしょうか。

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調査概要

  • 調査名: しあわせなときに関する調査

  • 調査日時: 2026年1月9日(金)~1月31日(土) (23日間)

  • 調査対象: 20歳以上の男女計230人(男性120人 女性110人)

  • 調査手法: アンケート調査

  • 調査主体: 株式会社ファースト内 しあわせ発掘プロジェクト

  • 実施機関: 株式会社クロス・マーケティング

しあわせ発掘プロジェクトについて

株式会社ファーストは、「人と商品のしあわせな出会いをつくる」を企業理念に掲げ、マーケティングサービスを提供しています。「しあわせ発掘プロジェクト」では、「しあわせ調査」を通して生活者の“しあわせ”の気持ちを分析し、新たな価値や消費のカタチなど、“しあわせ”を軸にしたマーケティングに役立つ生活者情報を発信しています。