案件獲得の主要な方法:知人紹介が最多
調査によると、フリーランスエンジニアが案件を獲得する主な方法として「知人・友人からの紹介」が41.8%と最も多く、次いで「企業との直接契約」と「過去の取引先からのリピート」が共に37.3%でした。人的ネットワークや既存の関係性が案件獲得において非常に重要であることが伺えます。

各案件獲得方法には、それぞれ異なるメリットがあることも示されました。
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フリーランス向けエージェント経由:自分に合った案件を見つけやすい(42.1%)、単価交渉がしやすい(39.5%)

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企業との直接契約:単価交渉がしやすい(41.5%)、信頼関係が築きやすい(39.0%)

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知人・友人からの紹介:信頼関係が築きやすい(37.0%)、営業活動の手間が少ない(37.0%)

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クラウドソーシングサービス:営業活動の手間が少ない(37.5%)、スキルアップにつながる案件が多い(33.3%)

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SNS経由:柔軟な働き方ができる案件が多い(31.6%)、自分に合った案件を見つけやすい(26.3%)

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技術コミュニティや勉強会での出会い:信頼関係が築きやすい(60.0%)、自分に合った案件を見つけやすい(40.0%)、スキルアップにつながる案件が多い(40.0%)

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過去の取引先からのリピート:信頼関係が築きやすい(41.5%)、営業活動の手間が少ない(36.6%)

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自社サービス運営による受注:営業活動の手間が少ない(50.0%)、自分に合った案件を見つけやすい(25.0%)

案件選びの重視点と妥協の実態
フリーランスエンジニアが案件を決める際に重視する判断軸としては、「単価の高さ」が47.3%で最も多く、次いで「リモートワークの可否」(30.9%)、「稼働時間の柔軟性」(30.0%)が続きました。自由な働き方を重視しつつも、収入への意識が高いことがわかります。

一方で、案件選びにおいて約3人に1人(31.8%)が「単価を下げざるを得なかった」と回答しており、妥協経験があるフリーランスは少なくありません。その他の妥協点としては、「興味のないプロジェクト内容を受け入れた」(21.8%)、「稼働時間の柔軟性を諦めた」(19.1%)などが挙げられます。

妥協せざるを得なかった主な理由としては、「収入を確保する必要があったから」が62.0%と圧倒的に多く、「案件が途切れることへの不安があったから」(36.6%)、「経験やスキルが不足していたから」(28.2%)が続きました。安定した収入への不安が、妥協を生む大きな要因となっているようです。

案件期間の好みと稼働状況、そして年収
案件期間の好みについては、「どちらでもない」が27.3%で最も多く、「長期案件を好む」(25.5%)と「やや長期案件を好む」(15.5%)を合わせると41.0%が長期志向であることがわかります。一方で「短期案件を好む」(10.9%)と「やや短期案件を好む」(20.9%)を合わせると31.8%が短期志向です。

短期案件を好む理由としては、「長期的な拘束を避けたいから」(51.4%)、「単価交渉がしやすいから」(40.0%)などが挙げられます。多様な経験や柔軟性を求める声が目立ちます。

長期案件を好む理由としては、「収入が安定するから」(71.1%)が圧倒的に多く、「案件探しの手間が減るから」(55.6%)、「クライアントとの信頼関係を築きやすいから」(48.9%)が続きます。安定志向のフリーランスにとって、長期案件は魅力的な選択肢と言えるでしょう。

平均稼働日数については、「週5日以上」が58.2%と約6割を占めており、フリーランスエンジニアの多くが正社員に近い稼働をしていることが示されています。

年収分布を見ると、週5日以上稼働しているフリーランスエンジニアでは「300万円以上500万円未満」が23.4%で最多でした。興味深いことに、週4日程度稼働の層では「900万円以上1,200万円未満」が28.6%と最も多く、稼働日数と年収が必ずしも比例しない、多様な働き方が見受けられます。

フリーランス継続への高い意欲と正社員志望の理由
今後の働き方について尋ねたところ、フリーランスエンジニアの約7割(72.7%)が「フリーランスとして働き続けたい」と回答しました。この高い継続意欲は、自由な働き方を重視する現代のトレンドを反映していると言えるでしょう。

フリーランス継続を希望する理由としては、「働く時間や場所を自由に選べるから」が66.2%で最も多く、「人間関係のストレスが少ないから」(48.8%)、「組織に縛られずに働けるから」(47.5%)が続きました。個人のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を重視する傾向が明らかです。

一方で、「正社員として働きたい」と回答した少数派(9.0%)の理由としては、「福利厚生を受けたいから」(60.0%)、「収入を安定させたいから」(50.0%)、「社会保険や年金面での不安があるから」(50.0%)が上位を占めました。フリーランスとして働く上での経済的・社会的な不安が、正社員志望の大きな要因となっていることがわかります。

まとめと今後の展望
今回の調査から、5年以上のキャリアを持つフリーランスエンジニアの多くが、自由な働き方や人間関係のストレス軽減といったQOLの向上を重視し、フリーランスとしてのキャリア継続を強く希望していることが明らかになりました。その一方で、「収入確保の必要性」や「案件が途切れることへの不安」から、希望とは異なる条件で妥協せざるを得ない現実も浮き彫りになっています。
案件獲得において人的ネットワークへの依存度が高い現状を踏まえると、フリーランス向けエージェントやプラットフォームの活用による獲得チャネルの多様化は、スキルに見合った適正単価の実現と収入安定化の両立に向けた有効な選択肢となるかもしれません。
本調査の詳細は、以下のコラムで全て公開されています。
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