「新潮文庫の100冊」50周年を記念する特別な一冊『プレゼント』が誕生
毎年夏に開催され、多くの読者に親しまれている書店フェア「新潮文庫の100冊」が、今年で50周年を迎えます。この記念すべき節目を祝い、現代文学界を代表する7名の人気作家による全編書き下ろし短編集『プレゼント』が、2026年6月24日に新潮社より刊行されることが決定いたしました。
本書には、伊坂幸太郎氏、江國香織氏、恩田陸氏、梨木香歩氏、町田そのこ氏、宮部みゆき氏、米澤穂信氏という豪華な顔ぶれが参加。「夏」をテーマに、ここでしか読むことのできない珠玉の短編を紡ぎ出しました。ミステリ、恋愛、ホラー、青春、ファンタジーと、多岐にわたるジャンルの作品が詰まっており、あらゆる世代の読者が楽しめる一冊となることでしょう。ご自身へのご褒美として、大切な方への贈り物として、あるいは新たな読書体験の入り口として、ぜひ書店にてお手に取ってみてください。
収録作品と内容紹介
本書に収録される短編は、以下の通りです(掲載順)。
伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」
白河ヨフネが解決した五つの難事件をまとめた書籍を発表してきた「僕」。しかし、六つ目の事件は発表をためらっています。その理由が、この物語で明かされます。驚きと切なさが交差するミステリです。
江國香織「二つの宇宙」
極度の人見知りで、独特のこだわりを持つおばあちゃんと、少し変わった僕の彼女・茉莉加が出会うことになります。大学一年生の夏の夕方、そこに流れる永遠のような時間が描かれます。
宮部みゆき「真実のトランク」
20代前半でバーで働いていた頃の記憶。そこで出会った財団のおじさんと、人間の真実を見るという小さなトランク。あの夏の出来事が、鮮やかに心に刻み込まれています。
町田そのこ「きっとあの日の光と同じ」
高校一年生の夏、親友に彼女ができたことで複雑な感情を抱く「俺」は、ひと夏の恋をしようと中学の同級生と偶然再会します。甘くも苦い青春がほとばしる、「コンビニ兄弟」シリーズのスピンオフ作品です。
米澤穂信「無明」
8月の猛暑が続く新宿駅、午後2時。自由通路を歩く女性が突然しゃがみ込み、泣き続ける赤ん坊の首を絞めます。なぜ彼女はそのような行動に出たのか。夏をめぐる社会派ミステリです。
梨木香歩「見越しのマツ」
離婚後、実家に戻ってきた真美子。家の向かいにあった大きな松の木が生えた屋敷が取り壊されたことをきっかけに、不思議な物語が少しずつ動き出します。
恩田陸「伝説の季節」
高校三年生の夏、受験が迫る中で、学校に根付く曰くつきの伝統を担う役に任命された春(しゅん)の運命が描かれます。心揺さぶる『六番目の小夜子』の前日譚です。
「新潮文庫の100冊」50年の歩み
1976年(昭和51年)に若手社員のアイデアから始まった「新潮文庫の100冊」フェアは、今年で50周年を迎えます。古今東西の名作を集め、中高生や読書初心者にとっての「読書の入り口」となることを目指してきました。今年も『プレゼント』のほか、『成瀬は信じた道をいく』など豪華な新刊ラインアップが揃い、ひと夏限定のプレミアムカバーや新装版、特典しおりなども登場します。この夏、ぜひ書店を訪れて、心惹かれる一冊を見つけてみてはいかがでしょうか。
書籍情報
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タイトル: プレゼント
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著者名: 伊坂幸太郎/江國香織/恩田陸/梨木香歩/町田そのこ/宮部みゆき/米澤穂信
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発売日: 2026年6月24日(水)
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造本: 文庫
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定価: 825円(税込)
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ISBN: 978-4-10-133257-4
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詳細情報: 新潮社公式サイト
