『サライ』6月号が「新しい動物園と水族館の歩き方」を大特集!生命の未来を考える旅へ

新しい動物園と水族館の歩き方

本特集では、「環境保全」「地域密着型」「日本の固有種」「動物福祉」という4つの新潮流をテーマに、全国各地の先進的な施設が紹介されています。

例えば、「よこはま動物園ズーラシア」(神奈川県横浜市)では、希少種の繁殖から生息地の保全まで、自然のためにできることを追求する取り組みが紹介されています。生息地をイメージした「アフリカのサバンナ」ゾーンでは、キリン、シマウマ、エランドといった大型草食獣が一緒に過ごす様子を見ることができ、その隣にはクロサイの展示場もあります。

よこはま動物園ズーラシアの「アフリカのサバンナ」ゾーン

また、「富山市ファミリーパーク」(富山県富山市)は、地元富山をはじめとする日本の動物を未来へ伝える地域密着型の施設として、その特徴が掘り下げられています。「葛西臨海水族園」(東京都江戸川区)は日本の固有種に注力し、希少種の繁殖と研究、そして展示を高次元で両立させている施設として取り上げられています。特に、空を飛び海も泳ぐウミスズメ類の水槽は人気を集めています。

葛西臨海水族園のウミスズメ類の水槽

さらに、「愛媛県立とべ動物園」(愛媛県砥部町)は、生きものの自由と個性を尊重する動物福祉を実践している施設として紹介されています。

賢人の目線で巡る楽しみ方

特集の第2部では、博物学者で作家の荒俣宏さん、写真家の今森光彦さん、理学博士で霊長類学者の山極壽一さん、作家の川端裕人さんの4人の賢人が、動物園・水族館を深く楽しむためのヒントを解説しています。

山極壽一さんは、京都市動物園のゴリラ舎を訪れました。そこで飼育されているニシゴリラは、環境破壊と密猟により絶滅の危機に瀕していますが、京都市動物園の4頭のゴリラ家族はすべて日本で生まれた個体です。

京都市動物園のゴリラ舎を訪れた山極壽一さん

紹介されている施設には、沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)、滋賀県立琵琶湖博物館 水族展示室(滋賀県草津市)、京都市動物園(京都市左京区)、豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)などがあり、賢人たちのおすすめスポットが満載です。

コーヒーを究める

もう一つの特集は「コーヒーを究める」です。多彩なコーヒー豆が手軽に手に入る現代において、自宅で至福の一杯を淹れるための方法が多角的に解説されています。

沖縄本島で最高品質のコーヒー豆栽培に取り組む「振慶名(ぶりきな)珈琲園」を訪ね、収穫から精製までの過程を紹介。世界のコーヒー産地や品種についても案内されています。振慶名珈琲園のブレンド豆で淹れた一杯は、香りと味が複雑に混じり合い、収穫から精製まで1か月から4か月以上を要します。

振慶名珈琲園のブレンド豆で淹れた一杯

また、日本スペシャルティコーヒー協会理事の堀口俊英さんが、プロが実践する「よいコーヒー豆を選ぶ」「焙煎度合いを吟味する」「分量と時間、温度の計測を徹底する」といった極意を伝授。道具の選び方や基本のドリップ方法も学ぶことができます。

さらに、福岡、東京、山梨、愛知、京都にある自家焙煎コーヒーの名店で、コーヒー豆を取り寄せられるお店が紹介されています。福岡市中央区の珈琲美美では、創業者が修行した焙煎機を今も使用し、一度に4kgの豆を焙煎しているそうです。

福岡市中央区の珈琲美美で焙煎機を操作する様子

小林快次さんインタビュー

連載「サライ・インタビュー」では、北海道大学総合博物館教授で古生物学者の小林快次さんが登場します。恐竜の研究者として国内外で多くの化石発見・発掘に携わり、「タイムマシンに乗ったような感覚を楽しむことが、発見に繫がります」と語る小林さん。少年時代からの来歴や、恐竜学者になるためのヒント、今後の目標について語られています。

カムイサウルス全身骨格の前で語る小林快次さん

北海道むかわ町穂別で発掘された7200万年前の恐竜カムイサウルスは、全長8mの日本最大級の恐竜全身骨格として、北海道大学総合博物館で無料公開されています。

雑誌情報

  • 誌名:『サライ』2026年6月号

  • 発売日:2026年5月9日

  • 価格:1080円(税込)

  • 発行:小学館

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