西山裕之 短編映画作品集「唯心」 アップリンク吉祥寺にて上映決定
国内外の映画祭で50以上のノミネートと11の受賞を誇る西山裕之監督の短編映画作品集「唯心」が、2026年6月5日(金)から6月11日(木)までの1週間、アップリンク吉祥寺にて上映されることが決定しました。

上映情報
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期間: 2026年6月5日(金)~6月11日(木)
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場所: アップリンク吉祥寺
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住所: 〒180-8520 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1 パルコ地下2階
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地図: アップリンク吉祥寺 地図

上映作品紹介
20dB
2019年制作の本作は、森の中を録音機器と共に歩く女子高生が主人公。植物状態の親友を目覚めさせるため、思い出の地の音を録音して聴かせます。やがて森の奥深く、かつて二人で見つけた大樹の下へと辿り着き、静寂の中で二人の時間が再び動き出す物語です。

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出演:
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歌(うた)役: 久保田紗友
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和(ひより)役: 加藤小夏
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主な受賞歴:
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第23回上海国際映画祭(金爵賞短編部門)選出
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第1回東京シネマスターズ国際映画祭 グランプリ受賞(Best Drama Short)
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第13回網走映画祭・短編部門 グランプリ(北斗七星賞)受賞
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breath
元水泳選手の俊太郎に突然かかってきた電話。水泳を教えてほしいという依頼でしたが、相手は水が怖くて顔もつけられない若い女性アキラでした。リモートでの試行錯誤の指導が進む中、アキラからの手紙によって俊太郎の忘れていた過去の記憶が蘇ります。

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出演:
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アキラ役: 三浦透子
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俊太郎役: 松本実
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主な受賞歴:
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第35回エドモントン国際映画祭(米国アカデミー賞公認)選出
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第44回パラディーノ・ドーロ・スポーツ映画祭 短編部門 選出
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空と白と波と母
母を亡くし、豆腐店を営む父と喧嘩ばかりしている女子中学生の楓。亡き母とよく出かけた海で心を落ち着かせ、空を見上げて母の存在を感じます。家に帰り、父が丹精込めて作る豆腐や、母の仏壇に供えられた豆腐を目にすることで、父との関係が少しずつ変わり始める物語です。

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出演:
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楓役(娘): 服部樹咲
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理役(父): 井上幸太郎
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美智子役(母): 奥貫薫
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主な受賞歴:
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第26回ロサンゼルス国際短編映画祭2022(米国アカデミー賞公認)選出
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第42回ハワイ国際映画祭2022(米国アカデミー賞公認)選出
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青と白
最愛の妻を亡くした塩職人の龍介は、妻の葬儀の日も塩を作り続けます。その真意を孫娘のみどりが尋ねると、龍介はこの土地でしか作れない塩を守り続けることが使命だと語ります。塩と向き合うことで亡き妻と共にいる感覚を抱く龍介の姿を、みどりが見つめます。

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出演:
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龍介役: 國村隼
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みどり役: 福地桃子
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修二役: 筧利夫
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藤子役: 竹下景子
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主な受賞歴:
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第25回上海国際映画祭(パノラマ国際部門)選出
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第6回サンフランシスコ短編映画祭 最優秀外国語映画賞
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カーマーゼン・ベイ映画祭 短編部門 最優秀外国語映画賞(BAFTA公認)
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コメント
この作品集には、作家の高橋源一郎氏と俳優の鶴田真由氏から温かいコメントが寄せられています。
作家 高橋源一郎氏
母を亡くした娘と妻を亡くした夫。すれ違う、残された父と娘の時間が、繋がる奇跡の瞬間。映画だけが産み出せるその一瞬をいつまでも見ていたいとぼくは思った。

俳優 鶴田真由氏
どの作品にも人と人の間に流れる目には見えない「思い」の往来が横たわっていました。人が人を思う気持ちが交差する時、それを鑑賞している私たちの中にもその「思い」が流れ込んできます。
そして、國村隼さんという役者の体を通して発せられる言葉は、映像を通し、より複雑な重みを生み出していました。役者の力は偉大だな、と改めて思います。声が語る。体が語る。存在が語る。どれも続きが見たくなる映画です。

監督プロフィール
監督・脚本・編集 西山 裕之
1974年生まれ。1996年にテレビCM監督としてデビュー後、ニューヨークでの舞台演出助手などを経て2001年にフリーの映像ディレクターとして独立。2008年には株式会社ニッシー・プラスを設立しました。2011年からは桐朋学園芸術短期大学の非常勤講師も務め、JATETや専門学校でも講義を行っています。ニューヨークでの舞台公演「In the BOX」シリーズは、ニューヨーク・タイムズ紙の「鑑賞すべき舞台ベスト10」に選出されるなど高い評価を得ています。
2020年に初監督を務めた短編映画「20dB」は、第23回上海国際映画祭に選出され、東京シネマスターズ国際映画祭でグランプリを受賞。その後も「breath」、「空と白と波と母」、「青と白」と監督・脚本・編集を手掛け、国内外の数々の映画祭で受賞・選出を果たしています。

作品に込められたメッセージ
「唯心」は、美しい自然が残り、独自の文化が育まれてきた日本を舞台に、魅力的な風景や固有の文化を描きながら、そこに生きる人々の内面にある感情に静かに光を当てた作品です。
日常のささやかな瞬間に息づく言葉にならない感情や、祈りにも似た感覚が描かれ、観る者それぞれの内面に小さな波紋を広げ、「今、自分にとって何が必要なのか」を見つめ直すきっかけとなることが願われています。
