茨城県央地域全体を舞台に
昨年のプレ開催では水戸市内で実施されましたが、2026年の本格開催からは笠間市、大洗町、ひたちなか市、那珂市へとエリアを広げます。水戸市民会館のほか、偕楽園、弘道館、笠間稲荷神社(笠間市)、大洗磯前神社(大洗町)、酒列磯前神社(ひたちなか市)、木内酒造(那珂市)など、地域の歴史・文化資源が会場として活用されます。屋内外を横断する多様なプログラムが用意され、来訪者はさまざまな環境で音楽に出会い、移動そのものが芸術体験となるでしょう。
国内外の著名アーティストが出演
出演予定アーティストの第一弾として、以下の3名が発表されています。

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高橋アキ氏: 武満徹氏の作品でデビューして以降、現代音楽の発展に貢献してきた日本を代表するピアニスト。紫綬褒章を受章しています。
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ミランダ・クックソン氏: The New York Timesの年間ベスト録音に選出されるなど、国際的に評価の高いニューヨークを拠点とするヴァイオリニスト。
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ブランデン・パトリック・ジョージ氏: グラミー賞(最優秀クラシック・コンペンディア賞)の受賞経験を持つフルーティスト。カーティス音楽院でも教鞭をとっています。
武満徹の音楽を「体験する」
2026年は、作曲家・武満徹氏の没後30年にあたります。今年の音楽祭では、武満氏の音楽に焦点を当てたテーマが設定されています。武満氏は、オーケストラ作品から映画音楽まで幅広い領域で活躍し、西洋音楽と日本的感性を融合させながら、音と沈黙を独自の視点で探求しました。彼の作品は20世紀後半の音楽に大きな影響を与えています。
庭園や歴史的建造物、海辺といった多様な環境で武満作品が演奏されることで、それぞれの場所で異なる響きや時間の流れが生まれることが期待されます。
総合ディレクター 中堀海都氏のコメント
総合ディレクターの中堀海都氏は、「水戸国際音楽祭は、『聴く』という行為を拡張する『体験する音楽』の試みです。ホールの中で完結する音楽から、まちや風景、移動や時間そのものを含んだ体験へと誘います」と述べています。また、「音楽は空間と結びつき、記憶と重なりながら、個々の中で再構成されていきます。この音楽祭において重要なのは、作品そのものだけではなく、それに出会うまでのプロセスです」と、音楽祭のコンセプトを説明しています。
没後30年を迎える武満徹氏の音楽を軸に、海外の演奏家や雅楽、邦楽のアーティストとの共演を通じて、時間と文化の層を横断するプログラムが構想されています。中堀氏は、「音楽が場所を変え、場所が音楽を変えていく。その往還の中でしか生まれない芸術の瞬間を、水戸という土地から立ち上げていきたい」と語り、新しい芸術の形を世界へ発信していく意気込みを示しています。
実行委員会の活動
水戸市国際交流センターにて開催された水戸国際音楽祭実行委員会 第2回総会の様子です。


開催概要
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会期: 2026年10月16日(金)~ 10月25日(日)
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会場: 水戸市ほか茨城県央地域各所
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主催: 水戸国際音楽祭実行委員会(名誉実行委員長:水戸市長・高橋靖)、一般社団法人みと音楽工房(代表理事:富田敬子、中堀海都)
