調査結果サマリー
(1)一般的な調査アンケートモニターは、長期アンケート履歴者の貢献で成り立っている
調査結果によると、1年未満の新規モニターはわずか4%にとどまりました。これは、昨今の「モニター枯渇問題」の現状を浮き彫りにする結果と言えるでしょう。

(2)アンケート協力への意識は、「労働」の側面が強い
アンケートモニターが「意識高い系」ばかりかというと、そうではありません。参加動機で最も大きかったのは「ポイ活」の45.7%で、次いで「事務作業」が24.6%となりました。これら実利的な動機が過半数を占め、「企業とのコミュニケーション」はそれに次ぐ位置にあります。

(3)アンケート体験は「良くなった」と「悪くなった」で二極化
全体としては「変化なし」と均衡していますが、内訳を見ると大きな差が見られます。「ポイ活・作業層」では体験が悪化したと感じる人が多く、「印象はかなり悪くなった」という意見も存在します。一方で、「企業とのコミュニケーション層」では体験が向上し、「印象がかなり良くなった」という回答が圧倒的なボリュームを占めました。

(4)体験を良くしているのは「報酬」ではなく3つの心理スイッチ
定性AI分析(10 Inc.の”Nullo AI Studio”による分析)から、アンケート体験を向上させる3つの心理的要因が明らかになりました。
- 【実感と誇り】自分の声が「形」になった瞬間の喜び
自分の回答が現実世界に影響を与えたと知った時の感動。店頭に並ぶ新商品を見た時、そこに自分の貢献の「痕跡」を見つけ、「役に立った」という期待が「誇り」へと変わる瞬間があるようです。 - 【共感と責任】企業の「本気」を感じた時のスイッチ
調査票そのものから企業の熱意を感じ取り、それに応えようとする責任感。企業が真剣に声を聞きたいと感じると、回答者も真剣に取り組むというコール&レスポンスが生まれています。 - 【貢献と参画】社会やブランドを良くしたいという願い
自分の回答が製品やサービスを通じて社会に還元され、自分たちの生活が少しでも良くなることを信じる気持ち。ポイントはあくまで「おまけ」に過ぎないのかもしれません。
(5)リサーチ業界が抱える構造的な課題
「ポイ活・作業層」の意見からは、以下のような課題が浮き彫りになりました。
- 「コスパ・タイパ」の崩壊(割に合わない労働)
「一生懸命答えて報酬が1ポイントだったりするとモチベーションが下がる」(40代・女性)といった声があり、回答内容や時間に見合わない報酬への不満が見られます。 - 「回答者への配慮」の欠如(UI/UXの劣化)
「スマホだとスクロールすると項目が消えてしまい、何を答えるんだっけ?となる」(50代・女性)のように、回答フォームや内容の質に関する不満が挙げられています。 - 「理不尽な仕様」への不信感(人間扱いされていない感覚)
「生年月日や性別など基本的なことをさんざん聞いた上で、『あなたはこのアンケートの対象者ではありません』と表示され、何ももらえないパターン」(50代・男性)など、回答者を試すような設問や、対象外とされた際の扱いへの不信感が募っています。
考察:持続可能なリサーチの条件とは
この調査結果は、リサーチの持続可能性が「回答負荷を減らすこと」や「不正を排除すること」だけでは成立しないことを示唆しています。生活者が「社会参画」や「価値共創」を実感できる体験設計こそが、質の高いデータと長期的な協力関係を生み出す鍵であると10 Inc.は考えています。
10 Inc.は今後も、生活者のインサイトを深く捉えるMROC調査を通じて、意思決定や価値創出につながる知見を発信していくとのことです。
調査概要
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調査主体: 10 Inc.(自主調査)
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調査手法: オンラインコミュニティ調査(MROC)
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調査対象: 全国の20〜69歳の男女289名
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調査期間: 2026年1月7日〜1月13日
本調査結果を転載される場合は「10 Inc.調べ(https://10inc.co.jp/)」と併記ください。
▶調査結果をより深掘りした考察は、
10 Inc. Column: https://10inc.co.jp/column/
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こちら: https://10inc.co.jp/contact/
10 Inc.について
10 Inc.は、リサーチを軸に、生活者と企業と伴走しながら価値を共創するハイブリッド型コンサルティングファームです。共創型リサーチ「MROC」は国内実績トップクラスを誇ります。リサーチ、ブランディング、マーケティング、デザインの専門家が連携し、インサイト発掘から戦略構築、施策までを一気通貫で支援しています。

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会社名: 株式会社10 / 10 Inc.
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本社所在地: 東京都中野区東中野1-30-15 スペースM B111
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代表者: 代表取締役 佐藤 尊紀
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設立: 2018年5月14日
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URL: https://10inc.co.jp/
課題探索・構築をご検討の際は、ぜひお問い合わせください。
株式会社10 |10 Inc. :info@10inc.co.jp



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