デジタル住民票で目指す地域経済の成長
この事業の主な目的は、ふるさと住民登録制度を通じた「愛着人口」の創出に加え、「デジタル住民票」を核としたデータ活用基盤の整備にあります。これにより、磐梯町の持続的な地域経済成長を実現することを目指しています。
デジタル住民票アプリは、登録者に発行されるIDを、デジタル地域通貨「ばんだいコイン」や各事業者の流通データなど、これまで個別に収集されてきた様々なデータと結びつけるユニークIDとして機能させます。これにより、利用者の消費活動や施策への参加状況を可視化し、パーソナライズされた特典を提供することで、磐梯町の「愛着人口」を育成していく方針です。
さらに、福島県の地域情報ポータルサイト「ふくしまポータル」とも連携し、地域経済活性化のモデルとしての役割も果たします。
デジタル住民票導入の背景
磐梯町は、町民一人あたりの所得が福島県内上位を誇る一方で、事業者数や年間商品販売額が減少傾向にあり、地域経済の縮小という課題に直面していました。この状況を打開するため、磐梯町は「愛着人口増」を目標に掲げ、ふるさと納税や道の駅の経営強化、デジタル地域通貨「ばんだいコイン」など、様々な施策を展開してきました。
しかし、収集されたデータが十分に活用されておらず、データを連携する共通ID基盤が不足していることが課題として認識されていました。こうした背景から、各種データと連携できるユニークIDとしての「デジタル住民票」が整備されることとなりました。AI機能を活用したマーケティング支援により、地域全体の経営力向上と所得増加を目指し、将来的には県全体の地域経済活性化モデルとしての展開も視野に入れています。
デジタル住民票の主な機能
デジタル住民票アプリには、以下の基本機能が搭載されています。
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デジタル住民票発行・管理機能
マイナンバーカードによる本人確認を通じて、ユニークIDとしてのデジタル住民票が発行されます。居住地に関わらず磐梯町の「デジタル住民」として登録し、消費活動や施策参加状況を一元的に管理することが可能です。
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ばんだいコイン連携・インセンティブ機能
地域デジタル通貨「ばんだいコイン」と連携し、デジタルカタログでの購入時にキャッシュバック特典が提供される予定です。また、地域への関与度や貢献度に応じて特典内容に差をつけ、継続的な関与を促進します。 -
AI活用データ分析・マーケティング支援機能
道の駅POSデータ、デジタル通貨流通データ、ふるさと納税データなどを統合的に分析し、マーケティングに活用します。事業者が消費者属性やニーズを正確に把握し、データに基づいた商品開発や経営改善を自ら実践できるよう支援します。 -
デジタル住民限定の特典(予定)
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道の駅ばんだいにおける商品購入優待(割引)
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レジャー施設利用券購入優待(割引)
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参加型プロジェクトへの招待(イベントの優先参加など)
これらの特典は、ユーザーアンケートなどを通じて設定・拡充される予定です。


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幅広い層への展開
この制度の対象者は、地域内の事業所就業者やレジャー観光客を中心に、ふるさと納税寄付者など、磐梯町に関わる関係人口全般を広く想定しています。これにより、実際の居住地にとらわれず、磐梯町に関心を持ち応援するすべての人々を「デジタル住民」として迎え入れ、地域との繋がりを強化する仕組みが実現されるでしょう。
交流イベントでのお披露目
2025年12月22日に東京・麹町LIFULL Tableで開催された交流イベント「BANDAI&me vol.1 愛着人口とともに歩む町ばんだい」では、参加者が「デジタル住民票」アプリを体験する機会が設けられました。


イベントの詳細については、磐梯町の公式サイトにて報告されています。
町主催イベント「BANDAI&me vol.1 愛着人口とともに歩む町ばんだい」でデジタル住民票を初公開
福島県磐梯町について
福島県磐梯町は、東京都心から北へ約200km、会津盆地の東北部に位置し、磐梯山を間近に望む風光明媚な地域です。平安時代初期の名僧「徳一」によって建立された慧日寺を有する会津仏教文化発祥の地として栄え、歴史と伝統・文化を受け継いできました。平安初期の古式建築技法により復元された史跡慧日寺跡金堂・中門をはじめとする歴史的遺産や、名水から作られる日本酒や蕎麦など、魅力あふれる町です。

磐梯町の詳細情報はこちらをご覧ください。
磐梯町公式サイト
今回の「デジタル住民票」の導入は、磐梯町と人々との新しい関わり方を創造し、地域の未来を豊かにする一歩となることでしょう。



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