作品の魅力
禅に伝わる「十牛図」から着想を得た本作は、男と牛の物語を描いています。出演には、国際的に活躍する台湾の名優リー・カンションと、映画『国宝』などで観客に強い印象を残した田中泯が名を連ねます。そして、音楽には生前、本企画に賛同し参加を表明していた坂本龍一氏の楽曲が使用されており、場所や時代を超越した独特の世界観を一層深く印象づけています。

制作背景と国際的な評価
全編フィルムで撮影され、長編劇映画としては日本で初めて70mmフィルムが一部で使用されました。日本、台湾、アメリカの3か国による国際共同製作として、監督の故郷である徳島県三好市をはじめとする四国各地、さらにはコロナ禍の台湾でも撮影が行われました。
完成まで8年を要したこの壮大な映像詩は、2024年の「第37回東京国際映画祭」〈アジアの未来〉部門でのプレミア上映を経て、2025年には「第49回香港国際映画祭」で最高賞である〈Firebird Award〉を受賞しました。圧倒的な映像美で観る者を内なる宇宙と森羅万象を巡る旅へと誘うこの作品を、ぜひ劇場で体験してください。

劇場公開情報
『黒の牛』は、1月23日(金)より全国の劇場で順次公開されます。チケット情報や詳細は、各劇場の公式サイトをご確認ください。
-
ヒューマントラストシネマ有楽町: https://ttcg.jp/human_yurakucho/
-
新宿K’s cinema: https://www.ks-cinema.com/
-
京都シネマ: https://www.kyotocinema.jp/
-
その他全国順次公開
作品概要
-
タイトル:『黒の牛』(京都映画企画市2016優秀映画企画パイロット映像より初長編化)
-
キャスト:リー・カンション、田中泯、牛(ふくよ) ほか
-
監督:蔦哲一朗
-
脚本:蔦哲一朗、久保寺晃一、上田眞之、熊野桂太
-
美術:部谷京子
-
音楽:坂本龍一
-
配給:ALFAZBET、ニコニコフィルム、ムーリンプロダクション
-
製作年/上映時間:2024年製作/114分
-
製作国:日本・台湾・アメリカ合作
-
著作権表示:©NIKO NIKO FILM / MOOLIN FILMS / CINEMA INUTILE / CINERIC CREATIVE / FOURIER FILMS
特別展覧も開催中
東京墨田区にある牛嶋神社では、2月28日まで「『黒の牛』特別展覧」が開催されています。劇場版とは異なる上映尺と編集のメディアアート版が常設上映されていますので、この機会にぜひご覧ください。

昨年12月14日には、同神社でスペシャルイベントが開催され、田中泯氏と映画に出演した牛「ふくよ」によるダンスパフォーマンス「場踊り」が厳かに行われました。この日は霧雨と曇り空でしたが、「場踊り」が始まると暖かい陽光が差し込み、パフォーマンスが終わると再び曇天に戻るという、まるで神々しい存在に見守られているかのような天候だったと伝えられています。

「『黒の牛』特別展覧」牛嶋神社の詳細はこちら: https://alfazbetmovie.com/kuronoushi/installation/
京都映画企画市について
「京都映画企画市」は、映画・映像制作者(監督、プロデューサーなど)を対象とした企画コンテストです。時代劇の拠点としての京都の優位性を生かし、映画・映像クリエイターが世に出る機会を創出することを目的としています。「日本で唯一、メジャースタジオで自分の作品企画を映像化できるコンテスト」として、映画・映像制作者の企画実現に向けた第一歩をサポートしています。
京都映画企画市公式サイト: https://kyotofilmpitching.jp/



この記事へのコメントはありません。