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国立文化財機構が所蔵品貸与を促進:全国の美術館・博物館へ地域ゆかりの文化財を

事業の目的と支援内容

本事業では、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館、東京文化財研究所、奈良文化財研究所が所蔵する文化財を、全国の美術館・博物館へ貸し出します。特に、立地条件などによりこれまで文化財に親しむ機会が限られていた地域での公開を促進し、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信、地域文化の創生、そして次世代への文化財継承や観光振興に貢献することを目指しています。

〈ぶんかつ〉は、展覧会開催にかかる以下の費用を支援します。

  • 貸与品の梱包・開梱、展示・撤収作業にかかる費用

  • 各所蔵施設と選定された館との往復輸送にかかる費用

  • 貸与品の保険にかかる費用

  • 貸与先の職員の出張旅費(事前調査および打ち合わせを含む。ただし、〈ぶんかつ〉によって認められた内容の一部)

  • 本事業の周知にかかる広報費など

これらの費用は〈ぶんかつ〉が直接支出するため、貸与先が立替える必要はありません。

申請区分と選定数

申請は以下の2つの区分で受け付けられます。

  • 【大規模貸与】:1申請につき21~50件の国立文化財機構所蔵品を貸与

  • 【小規模貸与】:1申請につき20件以内の国立文化財機構所蔵品を貸与

これらを合わせ、7か所程度の施設が選定される予定です。事業予算の都合により、選定数は増減する場合があります。

借用希望作品リストの作成方法

申請にあたっては、以下のいずれかの方法で借用希望作品リストを作成してください。国立博物館および文化財研究所の所蔵品検索には、ColBase(コルベース/国立文化財機構所蔵品統合検索システム)をご参照いただけます。
ColBase(国立文化財機構所蔵品統合検索システム)

方法1:テーマに沿って自由に選択

申請館が独自に設定したテーマに沿って、国立博物館・文化財研究所の所蔵品から自由に作品を選択し、リストを作成します。

方法2:貸与可能作品リストを活用

事前に用意された貸与可能作品リストを活用し、必要に応じて国立博物館・文化財研究所の所蔵品を加えてリストを作成します。

a.【日本考古】

東京国立博物館が所蔵する、各時代や地域を代表する日本考古資料の優品90件です。

【日本考古】貸与可能作品例
左 :深鉢形土器(縄文時代〔中期〕・前3000~前2000年、東京都八王子市楢原町出土)
中央:埴輪 馬(古墳時代・6世紀、群馬県伊勢崎市下触町出土)
右 :鬼面文鬼瓦(奈良時代・8世紀、愛知県愛西市渕高町 淵高廃寺出土)
※いずれも東京国立博物館所蔵

b.【黒田】

東京国立博物館が所蔵する、黒田清輝を中心とした作品群です。

【黒田】貸与可能作品例
左 :読書(明治24年〔1891〕)
中央:重要文化財 舞妓(明治26年〔1893〕)
右 :重要文化財 湖畔(明治30年〔1897〕)
※いずれも黒田清輝筆、東京国立博物館所蔵

c.【アイヌ民族】

東京国立博物館が所蔵する、暮らしや祈りの道具などアイヌ文化に親しむことのできるアイヌ民族資料24件です。

【アイヌ民族】貸与可能作品例
左 :アットゥシ(樹皮衣)(19世紀、北海道アイヌ)、
中央:シトキ(首飾)(19世紀、北海道アイヌ)
右 :盆(19世紀、北海道アイヌ)
※いずれも東京国立博物館所蔵

対象となる美術館・博物館

文化庁長官の承認を受けた公開承認施設、または博物館法で定められた登録博物館、指定施設であれば、公私立を問わず応募が可能です。

貸与条件や事業内容の詳細、申請方法については、〈ぶんかつ〉ウェブサイト掲載の「令和9 (2027)年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業実施対象館 申請要項」を必ずご確認ください。全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしております。
〈ぶんかつ〉ウェブサイト 令和9(2027)年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業 申請要項

過去の事業実績

本事業は平成29(2017)年度から実施されており、これまでに50施設、28都府県で展覧会が開催されました。

平成29(2017)年度からこれまでに貸与促進事業に採択された、28都府県の50施設

令和7(2025)年度には、愛媛県歴史文化博物館での「伊予の経塚名品展 -堂ヶ谷経塚と松渓経塚-」をはじめ、松江歴史館、兵庫県立考古博物館、神戸市立博物館、長野県立歴史館、遠山記念館、茅野市八ヶ岳総合博物館、下関市立考古博物館など、全8件の展覧会が開催されました。
過去の事業実績(展覧会)はこちらからご確認いただけます。
過去の事業実績(展覧会)

文化財活用センター〈ぶんかつ〉について

文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、2018年に設置された文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、様々な活動を展開しています。
文化財活用センター〈ぶんかつ〉

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