「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録、日本の国家形成の原点が国際的に認定

橿原市長 亀田 忠彦氏のコメント

橿原市長の亀田 忠彦氏は、今回の世界遺産登録について深い感動と喜びを表明しました。約20年にわたる登録への挑戦が実を結んだことに対し、国や奈良県、関係自治体、そして長きにわたり地域の歴史と文化を支えてきた市民への感謝の意を述べました。

橿原市長 亀田忠彦

藤原宮跡をはじめとする資産が世界の宝としての価値を有することが認められただけでなく、史跡指定の拡充や昨年制定された「世界遺産条例」による遺跡保護の取り組みも国際的に高く評価された結果であると実感しているとのことです。市長は、今回の登録を新たなスタートと捉え、「飛鳥・藤原の宮都」を人類共通の宝物として次世代へ引き継ぎ、世界中から訪れる人々を温かく迎えられるまちづくりを進めていく意向を示しています。

橿原市サイト: https://www.city.kashihara.nara.jp/

登録地概要

藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)

奈良県橿原市醍醐町・高殿町・別所町に位置する藤原宮跡は、約1300年前、三代の天皇が治めた都・藤原京の中心にありました。大極殿や内裏が立ち並び、現代の皇居・国会・霞ヶ関を兼ね備えた規模を誇り、その構造は後の平城京・平安京へと受け継がれました。

青い空と白い雲が広がる開放的な草原に、赤茶色の円筒形の柱が点々と並んでいる風景

菖蒲池古墳(しょうぶいけこふん)

橿原市南東部に位置する国史跡です。2010年の発掘調査で、一辺約30メートル、二段築盛の方墳であることが判明しました。横穴式石室の玄室内を柵越しに現地で見学できる、貴重な体験型の古墳史跡として知られています。

古代の石室内部で、巨大な石棺が複数配置されている様子

本薬師寺跡(もとやくしじあと)

奈良県橿原市城殿町にある本薬師寺跡は、奈良市西の京・薬師寺の前身寺院です。天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を願い、天武9年(680年)に建立に着手し、その遺志を継いだ持統天皇が完成させました。現在は小堂が残るのみですが、金堂の礎石や東西両塔跡が往時の姿を伝えています。

古い石の基礎や石碑が点在する、緑豊かな庭園の風景

大官大寺跡(だいかんだいじあと)

奈良県橿原市南浦町に位置する大官大寺跡は、飛鳥・藤原地域最大の古代寺院でした。現在は香具山南麓の水田に碑が残るのみで、伽藍のほとんどは明日香村に位置します。明日香村小山と橿原市南浦町にまたがる、かつての壮大な寺院の面影を伝える史跡です。

春の青空の下、広がる田園風景と遠くに見える山々が美しい日本の農村の景色

パブリックビューイングに1,000人以上が集結

世界文化遺産登録が決定した7月26日には、奈良県橿原文化会館小ホールなどでパブリックビューイングが開催されました。橿原市・桜井市・明日香村にまたがる「飛鳥・藤原の宮都」の登録決定の瞬間には、集まった1,000人以上の来場者から大きな歓声が上がりました。

「飛鳥・藤原」の世界文化遺産登録決定を祝う式典の様子

パブリックビューイング会場の様子は奈良県世界遺産室YouTubeチャンネルでもライブ配信され、多くの市民がこの歴史的な瞬間を分かち合いました。