最終ラップの逆転劇
決勝レースでは、予選6番手からスタートしたダン・ティクタム選手が、ピットブーストとアタックモードを序盤に積極投入する戦略で、ピットストップ後には実質的なレースリーダーに浮上しました。一方、ジェイク・デニス選手(アンドレッティ)は29周目に50kWの四輪駆動ブーストを駆使し、ニック・キャシディ選手とティクタム選手を相次いでオーバーテイクして首位を奪い返しました。
しかし、勝負は最終ラップまでもつれ込みました。最終シケイン手前の最終コーナーで、エネルギーマネジメントを余儀なくされたデニス選手が早めにアクセルを緩めた隙を見逃さず、ティクタム選手が鮮やかにオーバーテイクを成功させました。そのままトップでチェッカーを受け、今季2勝目を挙げたティクタム選手は、直近9大会で9人の異なる優勝者が誕生するという、今季最少タイム差での決着を飾りました。
ランキング変動と感動の表彰台
3位にはシトロエン・レーシングのニック・キャシディ選手が入り、チーム代表である故シリル・ブレイズ氏の訃報を受けたチームにとって、感慨深い表彰台となりました。
ドライバーズランキングでは、首位を走っていたパスカル・ヴェアライン選手(ポルシェ フォーミュラ Eチーム)がアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手との接触によりリタイア。この結果、4位でフィニッシュしたミッチ・エヴァンス選手(ジャガーTCSレーシング)が144ポイントでランキング首位に浮上し、ヴェアライン選手は141ポイントで2位となりました。ジェイク・デニス選手もタイトル争いに再び名乗りを上げ、エドアルド・モルタラ選手も5位入賞を果たしています。
チームランキングではジャガーTCSレーシングがポルシェとの差を広げましたが、マニュファクチャラーズランキングではポルシェがポイント差を縮めています。
ドライバーコメント
ダン・ティクタム選手(No.33/ クプラ・キロ)
「チームのみんなに心から感謝したいです。今シーズンは自分のキャリアの中でも最も厳しいシーズンの一つでしたが、今日はすべてが完璧にはまりました。レース前の準備が非常に良くできており、自分が取りたかった戦略を実行できたことが結果につながりました。最終ラップではエネルギーの心配もありましたが、デニス選手が約6周にわたって前を走ってくれたことでエネルギーを節約できました。最終コーナーで彼がアクセルを緩めた隙を突き、シンプルなオーバーテイクでしたが成功しました。このタイミングで勝てたことは、自分のキャリアにとって本当に大きな意味があります。来季の所属先が決まっていないフリーエージェントとして、Formula Eに残るべきだということを証明できたと思います。」
ジェイク・デニス選手(No.27/アンドレッティ)
「まずはダン、おめでとう。素晴らしいレースでした。僕たちとしては終盤まではほぼ完璧なレースでしたが、最後にエネルギーが尽きてオートカットが作動し、順位を譲るしかありませんでした。それでも18ポイントを獲得し、ランキング首位との差は14ポイントまで縮まり、タイトル争いにはしっかり残っています。今日のウェットコンディションでは苦戦しましたが、ポールポジションを獲得し2位で終えられたことは悪くない一日だったと思います。明日に向けても競争力のあるマシンがあることは分かっています。今は正直とても悔しいですが、今夜はしっかり休んで、明日また全力で戦います。」
ニック・キャシディ選手(No.37/ シトロエン・レーシング)
「今夜表彰台でレースを終えられたことは、とても複雑な気持ちです。それでも、本当に素晴らしい結果だったと思います。チームはフリー走行から素晴らしいマシンを用意してくれましたし、戦略も完璧でした。チーム全員が深い悲しみの中にいますが、このような状況の中で自分たちにできる最高の結果を残せたことを誇りに思います。」
今週のフォーミュラE世界選手権トピックス
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ABB FIA Formula E世界選手権、故シリル・ブレイズ氏へ哀悼の意
シトロエン・レーシングおよびMSGのチーム代表を務めた故シリル・ブレイズ氏の訃報を受け、フォーミュラEコミュニティは第14戦の開始前に黙とうを捧げ、その功績とレガシーに敬意を表しました。 -
アンドレッティ、2026 TDK Tokyo E-Prixに向けLiberty Walkとの特別カラーリングを披露
東京でのナイトレース・ダブルヘッダーを記念し、アンドレッティは日本のカスタムブランドLiberty Walkとコラボレーションした特別仕様のクロームブルーのカラーリングを発表しました。このデザインは、Liberty Walk原宿店でお披露目され、ファンに間近でそのデザインを見る機会を提供しました。 -
日産、GEN4時代よりアンドレッティへパワートレイン供給
日産は、ABB FIA Formula E世界選手権のGEN4時代より、アンドレッティへパワートレインを供給することを正式発表しました。この複数年契約により、次世代マシン開発に向けた強力な技術提携が築かれることになります。 -
Formula E × SHOTOPOP × New Era 東京E-Prix限定キャップを発売
2026 TDK Tokyo E-Prix開催を記念し、SHOTOPOPのアートワークを採用したNew Era限定キャップがFormula E公式オンラインストアにて販売されています。
2026 TDK Tokyo E-Prix 放送情報
ファンの皆様は、お住まいの地域での放送情報を公式サイトからご確認いただけます。
https://fiaformulae.com/en/ways-to-watch
2026 Tokyo E-PrixはJ SPORTSとBSフジで放送予定です。
放送日時など詳細は各ウェブサイトでご確認ください。

第15戦の決勝レースは日本時間20時05分にスタートします。また、2026 TDK Tokyo E-PrixはtalkSPORTでもライブ中継されます。
Infosys提供のRace Centre
フリー走行からチェッカーフラッグまですべてのセッションをRace Centreでお楽しみいただけます。AIによる実況やリアルタイム分析、詳細なレーストラッキングなどを通じて、まるで現地にいるかのような観戦体験が提供されます。
TOKYO GX ACTIONについて
東京都は、2035年までに温室効果ガス排出量60%以上削減、2050年のゼロエミッション東京実現に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みを加速しています。「TOKYO GX ACTION」は、都民一人ひとりがGXを理解し行動を変えていくことを目指し、年間を通じて最新のGX技術などを広く発信していくためのプロジェクトです。東京大会は、このプロジェクトと連携し、様々な取り組みを進めています。

フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権
ABB FIA フォーミュラE世界選手権は、世界初のオール電動レースシリーズとして、モータースポーツの次なる進化を体現しています。イノベーションとスピード、迫力あるレースが融合する実験フィールドとして展開され、ポルシェ、ジャガー、日産、ステランティス、マヒンドラ、ローラ・カーズなど、世界的自動車メーカーにとって電気自動車(EV)技術を開発・改良する重要な実証の場となっています。
フォーミュラEは、社会的・環境的インパクトを最優先に考え、B Corp認証を取得した世界初かつ唯一のスポーツです。また、創設以来カーボン・ネットゼロを達成しており、最近ではBSIネットゼロ・パスウェイ認証を世界で初めて取得するなど、科学的根拠に基づく気候変動対策における新たなグローバルベンチマークを打ち立てています。
ABB FIAフォーミュラE世界選手権やTokyo E-prixの最新情報は、フォーミュラE東京大会公式Xアカウントの他、新たに公開したフォーミュラE公式日本語サイトでも発信されています。
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トップページ:https://www.fiaformulae.com
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Tokyo E-prix 公式日本語サイト:https://jp.fiaformulae.com
HVO燃料について
2026 TDK Tokyo E-Prixでは、ナイトレース用の照明設備を含むレース運営に使用される電力は、従来のディーゼル燃料の代替となる植物由来燃料であるHVO(Hydrotreated Vegetable Oil=水素化脱揮発性植物油)によって発電される予定です。HVOは従来のディーゼル燃料と比較して、CO₂排出量を大幅に削減できるという利点があります。2025年の東京E-Prixでは、HVOの使用により、従来のディーゼル燃料と比べて21.3トンのCO₂排出削減が実現されました。
ABBについて
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付け、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させる支援を行っています。
https://global.abb/
TDK株式会社について
TDK株式会社は、エレクトロニクス業界のグローバルテクノロジー企業であり、「In Everything, Better」をタグラインに掲げ、生活、産業、社会のあらゆる側面でより良い未来の実現を目指しています。90年にわたり、電子機器の中から世界の発展に貢献してきました。最先端の受動部品、センサ、バッテリーなどにより、デジタル時代でつながる世界を支え、サステナブルな未来への道を切り拓いています。
