「コマ撮りサミット2026」開催決定!ストップモーション・アニメーションの魅力を観て聞いて紐解く2日間

「コマ撮りサミット2026」開催決定!ストップモーション・アニメーションの魅力を観て聞いて紐解く2日間

2026年8月11日(火・祝)と9月23日(水・祝)の2日間、埼玉県川口市のSKIPシティ映像ミュージアムにて、「コマ撮りサミット2026:観て聞いて紐解く、ストップモーション・アニメーションの秘密」が開催されます。本企画は、現在開催中の企画展「コマ撮りってなに?展」~ストップモーション・アニメーションの秘密~の関連イベントとして企画されました。

国内外で高く評価された話題作から長く愛される名作まで、バラエティ豊かな傑作群が大スクリーンで上映されます。また、日本のアニメーション界を牽引する多数の作家・クリエイターが一堂に会し、独自の技法や作品世界の裏側を語り尽くす豪華なトークセッションが実施される予定です。参加費は無料(一部要事前予約)で、ストップモーション・アニメーションの奥深い世界を体験できる特別な2日間となるでしょう。

「コマ撮りってなに?展 ストップモーション・アニメーションの秘密」の告知ポスター

イベントの見どころ

  • 日本最高峰のクリエイターが集結
    NHK Eテレでお馴染みの『ニャッキ!』の伊藤有壱氏、『ロボットパルタ』の保田克史氏、NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のOP映像を手掛けた竹内泰人氏をはじめ、カンヌやアヌシーなどで世界を驚かせた気鋭の『HIDARI』チームや見里朝希氏(PUI PUIモルカー監督)など、日本のコマ撮り界を代表するトップクリエイターが奇跡の集結を果たします。

  • 大スクリーンでの一挙上映
    YouTubeで世界的大反響を呼んだ『オオカミとブタ』や、名作『ごんぎつね』のストップモーション版など、普段は大画面で見ることが難しい傑作群が一挙上映されます。

開催概要

イベント名 コマ撮りサミット2026:観て聞いて紐解く、ストップモーション・アニメーションの秘密
会場 SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ(1F ガイダンスルーム / 4F 映像ホール)
参加費 無料(上映会は事前申込・先着順)
WEB 「コマ撮りってなに?展」~ストップモーション・アニメーションの秘密~

各日程のスケジュール

【DAY1】8月11日(火・祝)

DAY1では、上映会とトークイベントが別会場で開催されます。

1. サミット・スクリーン:企画展出品作品 上映

時間 11:00~ / 14:00~ (各回同じ)
会場 彩の国ビジュアルプラザ 4F 映像ホール
定員 各回317名(事前予約)
上映作品 『Matches』 岡崎智弘(9分)
『オオカミとブタ』 竹内泰人(4分)
『ハーバーテイル』 伊藤有壱(18分)
『HOICHI』 土屋萌児(7分 ※メイキングも上映)
『家族デッキ』 村田朋泰(5分)
『MOLTING』 保田克史(14分)
『私の横たわる内臓』 副島しのぶ(11分)
『HIDARI(パイロット版)』 川村真司(5分)※特別上映(展示なし)

2. トークイベント 「サミット・トーク:作家と紐解く作品世界」

時間 11:00~16:00(予定)
会場 彩の国ビジュアルプラザ 1F ガイダンスルーム
定員 100名程度(予約不要・当日先着順)

トークスケジュール(予定)

時間 ゲスト
11:00~11:30 副島しのぶ × 伊藤有壱
12:00~12:30 保田克史 × 竹内泰人
13:00~13:30 HIDARIチーム(川村真司・松本紀子) 現在地報告 ※特別出演(展示なし)
14:00~14:30 岡崎智弘 × 竹内泰人
15:30~16:00 土屋萌児 × 伊藤有壱

【DAY2】9月23日(水・祝)

DAY2では、スクリーンの上映後、同会場にて豪華ゲスト陣によるトークイベントが行われます。

サミット・スクリーン&トーク:企画展出品作品上映と作家によるトーク

時間 11:00~ / 14:00~ (各回同じスケジュール)
会場 彩の国ビジュアルプラザ4F 映像ホール
定員 各回317名(事前予約制)
上映作品 『こまねこ はじめのいっぽ』 合田経郎 [上映時間:5分]
『ブルーアイズ in ハーバーテイル』 伊藤有壱 [8分]
『マイリトルゴート』 見里朝希 [11分]
『ごん-GON, THE LITTLE FOX-』 八代健志(TECARAT) [27分]
トークゲスト 合田経郎、八代健志(TECARAT)、伊藤有壱

予約・お申込方法

上映会へのご参加は、オンラインでの事前申込(先着順・全席指定)が必要です。空席がある場合のみ、当日会場での受付も行われます。

申込期間

イベント 申込期間
DAY1 (8/11)上映会 7月17日(金)10:00 ~ 8月10日(月)23:59
DAY1 (8/11)トークイベント 当日先着順 ※申込不要
DAY2(9/23)上映会&トークイベント 9月11日(金)10:00 ~ 9月22日(火)23:59

ゲストプロフィール(順不同)

伊藤有壱(いとうゆういち)氏

グレイヘアと髭が特徴的なアジア人男性のポートレート

1962年東京生まれ。VFX、CG映像制作を経て1995年にI.TOON Ltd.を設立し、代表を務めています。クレイを核にデジタル技術と融合したアニメーションやキャラクターデザインを手がけ、代表作にNHK Eテレ「ニャッキ!」や「ハーバーテイル」などがあります。東京藝術大学大学院映像研究科教授も務める、日本アニメーション界の重鎮です。

竹内泰人(たけうちたいじん)氏

屋外で笑顔を見せるアジア人男性のポートレート

1984年愛知県生まれのコマドリスト(コマ撮り映像監督)。CMやMVなど多数の広告映像を手がける傍ら、2011年にはコマ撮りのHOWTO本『つくろう! コマ撮りアニメ』を出版。2021年にはNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』のオープニングタイトルを制作しました。自身のウェブサイト『コマコマ隊のコマドリル』を通じて、コマ撮りの普及に尽力しています。

副島しのぶ(そえじましのぶ)氏

壁に寄りかかり、遠くを見つめる女性の横顔

米、肉、虫などの有機物や人形を用いたストップモーションによる短編映画やインスタレーション、立体作品を制作しています。アニメーションの動力を駆使し、生物と無生物、中心と周縁、見えるものと見えないものといった境界の融和を試みる作品で、国内外の映画祭で受賞歴があります。

岡崎智弘(おかざきともひろ)氏

モノクロで撮影された、正面を向いたアジア人男性のポートレート

1981年神奈川県生まれ。デザインスタジオSWIMMINGを設立し活動しています。グラフィックデザインを基軸に、印刷物、映像、展覧会など視覚伝達を中心とした領域を柔軟に繋ぎながら、文化と経済の両輪でデザイン活動に取り組んでいます。

保田克史(ぼうだかつし)氏

黒いフェドラハットと眼鏡をかけたミドルエイジの男性のポートレート

学生時代からアニメーションの自主制作を開始。02年に有限会社ボーダーズを設立しました。自主制作作品「パルサー」で注目され、「快動力REA L」では文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。NHKプチプチアニメ「ロボットパルタ」の作者として知られ、CMやミュージッククリップなど、人形アニメーションの企画、演出、アニメーターとして幅広く活動しています。

土屋萌児(つちやほうじ)氏

オレンジ色のニット帽と赤いダウンジャケットを着た男性のポートレート

1984年東京生まれの切絵アニメーション作家。切絵を軸に、コラージュ、立体、光などを駆使し、民話から宇宙まで時空を超えるアニメーション表現を展開しています。オタワ国際アニメーション映画祭ノミネート作品『黒いロングスカートの女』や、NHK Eテレ『シャキーン!』のアニメシリーズなどを手がけています。

HIDARI制作チーム 監督・脚本:川村真司(かわむらまさし)氏

薄い灰色の背景を背に、黒いTシャツを着たアジア人男性が腕を組み、穏やかな笑顔でカメラを見つめている上半身のポートレート

Whateverの共同設立者であり、20年以上にわたり世界で活躍する映像作家・クリエイティブディレクター。ストーリーテリングとテクノロジーを融合させた作品づくりで知られ、アヌシー国際アニメーション映画祭でのクリスタル受賞など、数々の世界的評価を得ています。

HIDARI制作チーム プロデューサー:松本紀子(まつもとのりこ)氏

白い背景の前で、目を閉じて満面の笑みを浮かべる黒髪の女性のポートレート

広告映像業界からキャリアをスタートし、『どーもくん』、『こまねこ』を転機にドワーフの立ち上げに参加。タイムレスに楽しめる高品質なコマ撮りコンテンツ制作で、Netflixシリーズ『リラックマとカオルさん』などを手がけています。日本の枠を超え、新しい才能や技術を使った作品を企画・制作しています。

合田経郎(ごうだ つねお)氏

屋外の公園で、青いシャツを着た日本人の男性が穏やかな表情でカメラを見つめているポートレート

CMディレクターとして演出家のキャリアをスタートし、NHKキャラクター「どーもくん」シリーズで人気を博しました。2003年にはドワーフを立ち上げ、アニメーション作家へと転身。絵本、イラストレーション、2Dアニメーション制作など、創作活動は多岐にわたります。人形アニメーションの世界に、暮らしの中で感じる「気持ちや体験」を盛り込むリアルな世界を描き出すことにこだわっています。

八代健志(やしろたけし)氏(TECARAT)

黒い背景の前で、眼鏡をかけた中年男性が顎に手を当ててポーズをとっているモノクロのポートレート

東京芸術大学デザイン科卒業後、CMディレクターを経て短編『ノーマン・ザ・スノーマン』制作を機に人形アニメーションに傾倒。TECARATを拠点に活動し、脚本・監督だけでなく、自ら美術や木彫による人形造形も手がけます。監督作品に『ごん GON,THE LITTLE FOX』などがあり、NHK朝ドラ『ブギウギ』OPや『HIDARI』では人形造形を担当。ストップモーションの可能性を追求し、多角的な映像表現に挑戦し続けています。

上映作品紹介

『Matches』 岡崎智弘

人の目がプリントされた白い箱と一本のマッチ棒が置かれているユニークな静物写真

コロナ禍から始まったストップモーションのプロジェクト。マッチ棒を使い、毎日ひとつずつ実験動画を制作し蓄積しています。作品としての完成を目指さず、散歩をするようにアイデアを形にし、制作を通じて自身が変化していくことを楽しむ試みです。

『オオカミとブタ』 竹内泰人

暗い木製のテーブルの上で、二枚の写真が両手に持たれています

オオカミとブタの動きをコマ撮りで撮影し、その画像を印刷した写真が部屋の中で動き回る作品。写真の中の風景と外の風景がリンクする見立ての面白さが特徴です。2009年にYouTubeで公開され、世界中で大きな反響を呼びました。

『ハーバーテイル』 伊藤有壱

港の埠頭に立つレンガのようなキャラクターと係留柱

港町「Y」を舞台に、古い洋館から抜け出した一片のレンガの冒険を通じて港町の生命感を描いた作品。チェコZLIN国際青少年映画祭ベストアニメーション賞、観客賞を受賞するなど、24カ国で上映されています。

『HOICHI』 土屋萌児

琵琶のような弦楽器を演奏する人物が中央に描かれ、左右には穏やかに航海する船と沈没する船が対比的に配置されています

小泉八雲の怪談「耳なし芳一」をモチーフに、切り絵アニメーションとペーパードローイングを融合させた短編アニメーション。芳一の内面的な葛藤に焦点を当て、抽象表現を交えて制作されています。本上映ではメイキングも公開されます。

『家族デッキ』 村田朋泰

クレイアニメのような人形の家族4人が、理髪店らしき古い商店の前で立っている情景

理容店を営む高田家の日常に、七福神の「髪様」が起こす不思議な出来事を描いた作品。物語のモデルとなった東京荒川区の「すずらん理容店」をミニチュアセットで忠実に再現し、その姿を記録したものです。本イベントでは「2007夏 野球」が上映されます。

『MOLTING』 保田克史

暗い背景に立つ、オレンジ色の複雑な模様が施された彫刻

かつて滅んだ人類が残したゴミ捨て場を象徴するような空間が舞台。独自に進化したAIがゴミの山を整理し続ける中で、大地の神だった存在が文明の痕跡を吸収し、脱皮(molting)を繰り返しながら空間の中心へと移動していく様子を描いています。

『私の横たわる内臓』 副島しのぶ

白いテクスチャの背景に赤茶色のドーナツ状のモチーフが密集する中、簡素な衣装を着た人形が小さな緑の植物を手にしている

日本の民間信仰である胎内潜りと、その霊性的な空洞世界を舞台にした立体アニメーション。米、肉、虫、人形をアニメートすることで、内と外、肉体内部と外部世界、死と生といった境界線を摩擦し、溶解させることを試みる作品です。

『HIDARI パイロット版』 川村真司

木製の不気味な人形が大きな刃物を持つ、暗く幻想的な映画ポスター

伝説の名工「左甚五郎」が、仲間の裏切りによって育ての親と右腕を失い、カラクリ義手と相棒の「眠り猫」を連れて復讐の旅を続ける物語。仇の一人である「犬丸」と対峙する場面が描かれています。

『こまねこ はじめのいっぽ』 合田経郎

オレンジ色の可愛らしいぬいぐるみが、小さなミシンを使って真剣に裁縫をしている様子

こま撮りをするネコのこまちゃんが、ストーリーを考え、絵コンテを描き、人形や背景を作って8ミリカメラで撮影を開始するものの、ハエの出現でアクシデントが発生する物語。こまちゃんが無事撮影できるのかが見どころです。

『ブルーアイズ in ハーバーテイル』 伊藤有壱

暗い水路を小さな舟で進むドールと顔のあるレンガのオブジェ

横浜をモデルとした港町「Y」を舞台にした短編アニメーション「HARBOR TALE」のシリーズ第2弾。人造物たちが生命を宿し始めた港町で、水先案内人の赤いレンガが外国から訪れる客と出会う物語です。

『マイリトルゴート』 見里朝希

赤い肉のような口の奥から、大きな黄色い目と驚いた表情の白いフェルト製ウサギがこちらを見つめている

オオカミに食べられてしまった子ヤギたちを胃袋から助け出すお母さんヤギの物語。しかし、長男のトルクだけが見つからないという展開が描かれます。

『ごん-GON, THE LITTLE FOX-』 八代健志(TECARAT)

狐耳のような黄色い毛の獣人型人形が、澄んだ青空の下に立っています

新美南吉の児童文学『ごんぎつね』に新たな解釈を加えたストップモーション・アニメーション作品。いたずら好きな小ぎつね・ごんが、兵十への償いを始める物語を、人の姿と獣の姿を使い分け、動物と人間の二つの視点から描いています。生と死、優しさと哀しさが同居する儚い物語が展開されます。