地域文化資本を未来へ繋ぐ提携
株式会社土と風は、自然や文化、地域に根付く暮らしや営みを「地域文化資本」と捉え、これを現代に合った形で次世代へ繋ぐことを目指しています。今回の提携では、株式会社土と風がムカシミライへ出資し、同社の代表取締役である飯塚洋史氏がムカシミライの取締役に就任しました。これにより、龍野城下町の観光振興を含めた物件開発、財務、PRといった多岐にわたる分野での連携が強化され、事業推進が図られます。
龍野城下町エリアの魅力
兵庫県たつの市は、淡口醤油、そうめん、皮革という3つの日本一のものづくりを育んできた歴史を持つまちです。武家の誇りと商人の知恵が混ざり合った独自の気風が、その原動力となってきました。姫路の奥座敷とも称される龍野は、瀬戸内海の海路、陸の街道、揖保川の水運が交わる地の利を活かし、ものづくりが発展しました。江戸時代の脇坂藩政下では、礼節と節度を重んじながらも、ものづくりや商いに果敢に取り組み、武士も町人も垣根なく産業を育みました。その歴史は、白壁の蔵や格子戸の家々が連なる町並みに今も息づいています。この風景は、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)として日本でも有数の保存規模を誇り、旧カネヰ醤油をはじめとする歴史的建造物が往時の息づかいを伝えています。
株式会社ムカシミライの取り組み
株式会社ムカシミライは、2020年に設立され、先人たちが守り育ててきた建物を未来へ繋ぐことを目指しています。2006年設立の株式会社緑葉社が展開する龍野地区での不動産管理事業(60棟以上の遊休不動産を管理し、30店舗以上の事業所誘致に成功)のカウンターパートナーとして、重要不動産の保有と投資開発を担っています。現在、龍野城の玄関口であり象徴的な場所の一つである「旧カネヰ醤油工場(醸ス場かねゐ)」を核とした文化観光拠点の再構築を進めています。発酵のまちに根づく「醸す」文化の発信拠点として、また武家の精神が息づく龍野城下町の文化観光を推進するゲートウェイとして、新たな文化の交流・創造・循環に繋げていく計画です。
また、かねゐプロジェクトを推進してきた駒込宏美氏が新たに取締役に就任し、経営体制の強化が図られています。
株式会社土と風の地域経営への知見
株式会社土と風は、地域に宿る価値を「地域文化資本」として捉え、持続可能な循環型事業を目指す企業です。これまで、「『富山の土徳』を伝える」をミッションとする観光まちづくり推進法人(株)水と匠や、レイクリゾートを目指す(株)白樺村など、地主や地元事業者と共に地域経営法人を設立・運営してきました。地域文化資本のリサーチからプロジェクト企画、地域計画策定、経営企画、ファイナンス、M&Aアドバイザリーといった地域経営のサポート、さらには物件開発・運営、体験コンテンツ造成、コミュニケーションデザインまでを一貫して手がけ、地域の文化と経済が持続的に発展する未来づくりに貢献しています。
業務提携による具体的なプロジェクト推進
今回の業務提携により、株式会社ムカシミライは龍野城下町エリアにおける地域文化資本のリサーチ・分析、地域物件の開発・拠点計画、それに伴う資金調達、Webサイトなどのコミュニケーションデザイン企画・実行を株式会社土と風と共に創出していきます。株式会社土と風がこれまでの他地域での地域経営法人設立・運営で培った経験と知見を活かし、龍野城下町エリアにおいても「旧カネヰ醤油工場」を中核とした文化観光拠点を中心に、その周辺に「醤油」をコンセプトにしたホテルの開発を進めるなど、新たな価値と物語を再編集するプロジェクトを推進します。
この提携は、両社のリソースを最大限に活用し、安定した対応力と推進力のある企画・発信を通じて、龍野の豊かな歴史と文化を未来へ繋ぐ新たな一歩となることでしょう。



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