共同研究の概要
鹿児島高専と豊橋技科大は、完全屋内型の陸上養殖技術を用いて、高品質なスジアオノリの安定供給を目指した研究を進めています。この研究では、鹿児島高専の敷地内に設置されたコンテナ施設で海苔の培養が行われています。特に注目されるのは、きのこ生産時に発生する二酸化炭素(CO₂)を培養に活用し、海苔の成長速度向上を図っている点です。このCO₂活用は、脱炭素社会の実現にも貢献する取り組みとして期待されています。
また、培養された種苗を市場に出荷可能な大きさにまで育てる実証実験は、日置市の江口漁協の協力のもと、江口漁港で進められています。陸上養殖は将来的な需要拡大が見込まれる分野であり、地域水産業の新たな展開として大きな期待が寄せられています。

視察の内容
脱炭素事業の一環であるこの先進的な取り組みを確認するため、衆議院議員の小里泰弘氏をはじめ、鹿児島3区選出の県議会議員団、永山由高日置市長、日置市議会議員団らが視察に訪れました。
視察では、鹿児島高専の道地慶子校長、島名地域共同テクノセンター長、為近総務課長に加え、豊橋技科大の師玉保之教授、市坪拓之助教らが、高専と技科大の連携による地方創生事業について説明を行いました。
参加者は、CO₂を活用した培養技術や陸上養殖の実証実験の進捗状況について熱心に耳を傾け、この研究が地域産業へもたらす波及効果に対し、高い関心を示していました。
鹿児島工業高等専門学校について
鹿児島工業高等専門学校は、「未来の技術を創る人を育てる」を教育理念に掲げ、国際的に通用する創造性豊かな技術者の育成を目指しています。開発型の教育・研究に注力し、地域の産業や文化、生活を支える存在として活動しています。
所在地:鹿児島県霧島市隼人町真孝1460-1
校長:道地 慶子
設立:昭和38年4月
URL:http://www.kagoshima-ct.ac.jp/

この視察は、産学官連携による地域活性化と環境保全への貢献に向けた、重要な一歩となることでしょう。
