岐阜県飛騨市が挑む新たな地方創生:保護猫と共生するシェアハウスが地域課題を解決

急速な人口減少に直面する岐阜県飛騨市は、地域が抱える多様な課題に対し、革新的なアプローチで解決を図っています。それが、ふるさと納税の寄附金を活用し、民間企業のソーシャルビジネスを支援する「まちの元気創出支援事業制度」です。この制度のもと、株式会社ネコリパブリックが、保護猫と暮らすシェアハウス「NECOREPA APARTMENT HOTEL」を市内の古民家をリノベーションしてオープンします。令和8年の本格オープンに先立ち、2026年6月19日(金)・20日(土)には現地でのオープンハウス・見学会が開催されます。
ふるさと納税で地域課題を解決する飛騨市の取り組み
飛騨市は、過疎化、高齢化、それに伴う空き家問題、さらには野良猫問題といった複合的な課題に直面しています。これらの課題は、行政や民間単独の努力だけでは解決が困難な状況でした。そこで市は、2021年度より、ふるさと納税の寄附金を財源に、社会的課題解決に取り組む民間事業者を最大5年間、年間最高2,000万円(2021〜2023年度採択事業は5,000万円)まで支援する独自の交付金制度を開始しました。
この制度は、経済産業省が定義する「社会性」「事業性」「革新的」の3要件を満たすビジネスを対象とし、一歩踏み込んだ財政支援を行うことで、地方創生を加速させています。

「SAVE THE CAT HIDA」プロジェクトがもたらした成果
この制度の初年度(2021年)に採択された「SAVE THE CAT HIDA」プロジェクトは、「行政が保護猫活動を支援する」というユニークな視点と、強い共感を呼びました。わずか2年半で5億円もの寄附を集めるという異例の成果を上げています。
プロジェクトの一環として、ネコリパブリックは市内の16事業者と連携し、猫の肉球を模した米粉パン「肉球パン」や猫の足跡をデザインした和菓子、ヒノキの丸太を利用した猫の餌台など、アイデア豊かなふるさと納税返礼品を33品開発しました。これらの返礼品は2022年以降、6,000件の注文を受け付け、寄附金額は1.6億円に達しています。


寄附者からは、「美味しい返礼品をいただきながら保護猫活動に寄附できるのは素晴らしい」「毎年寄附しています。パッケージも可愛く、地域猫たちが幸せになれる手助けができるのはありがたい」といった好評の声が寄せられています。
これまでにも、空き家を改修した拠点「SAVE THE CAT HIDAシェルター」の開設、不妊手術を行う「ほごねこクリニック」、年間約3,000人が来場する観光施設としての機能、地元スタッフの雇用などを実現し、地域の課題解決と魅力創出を同時に進めています。

シェルター開設後には、地域の子どもたちが放課後に宿題をしたり、猫のお世話をしたりと、新たな関わりが生まれています。現在では、小学生や中学生が猫のお世話やシェルターの手伝い、来場者への猫の紹介、看取りやお別れといった、ほぼすべての活動に参加しており、シェルターは地域の子どもたちとともに育つ場所へと変化しています。


保護猫と暮らす古民家シェアハウス「NECOREPA APARTMENT HOTEL」
今回オープンする「NECOREPA APARTMENT HOTEL」は、市内の古民家をリノベーションした、新しいソーシャルビジネス拠点です。行政の支援を受け、一過性のボランティアではなく、持続可能なビジネスとして地域の空き家を価値ある場所へと変える、飛騨市ならではの地方創生モデルと言えるでしょう。
この施設は、「一人暮らしや仕事の事情でまだ猫を迎えられない方」や「実際の生活に不安がある方」など、“猫との暮らしの入口”を求める人々を対象としています。日常的に保護猫を見守りながら生活を体感できる住まいを提供し、施設運営から生まれる収益は、保護猫の医療費、フード代、譲渡活動費として全額役立てられます。

オープンハウス(見学会)開催概要
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日時: 2026年6月19日(金)・20日(土)13:00〜16:00
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会場: NECOREPA APARTMENT HOTEL(〒509-4241 岐阜県飛騨市古川町向町1丁目3-5)
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内容: 施設内覧、シェアハウス入居相談、施設利用相談
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参加方法: 予約不要(相談希望者は事前予約が確実です)
関係者の声:地域と猫の未来への展望
株式会社ネコリパブリック 代表取締役 河瀬麻花氏

河瀬氏は、「高齢化問題、空き家・空き土地問題、過疎化、そして野良猫の問題。飛騨市が抱えるこれらの課題を、私たちネコリパブリックが猫を通したソーシャルビジネスで解決していきます」と語ります。猫の問題はほとんどが人間の問題であり、猫を助けることが街の魅力づくりに繋がり、街が魅力的になることで猫の居場所になるとの考えを示しています。そして、「猫も助かり、地域も潤い、住みやすい魅力的な街へと変化させるモデルをつくり、日本中の猫たちを幸せにする。その第一歩をこの岐阜県飛騨市から踏み出せれば」と、強い思いを表明しています。
飛騨市担当者の思い

飛騨市の担当者は、「『人口減少先進地』である当市にとって、民間事業者の皆さんの革新的なアイデアは地方創生を加速させるために不可欠です」と述べています。ネコリパブリックとの取り組みは、猫の命を救うだけでなく、空き家対策、高齢化社会におけるコミュニティ創出、さらには年間3,000人もの関係人口・観光客を呼び込む素晴らしい好循環を生み出していると評価しています。今回のシェアハウスは、その連携がさらに深化形となったものであり、今後もふるさと納税を通じ、全国のモデルとなるようなソーシャルビジネスを市民・事業者とともに取り組んでいく意向を示しています。
参考情報
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飛騨市まちの元気創出支援事業(ソーシャルビジネス創出支援部門)制度紹介ページ: <img alt="!https://www.city.hida.gifu.jp/soshiki/9/34406.html” src=”https://www.city.hida.gifu.jp/soshiki/9/34406.html” />
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飛騨市公式サイト: <img alt="!https://www.city.hida.gifu.jp/” src=”https://www.city.hida.gifu.jp/” />
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飛騨市ふるさと納税特設ページ: <img alt="!https://www.city.hida.gifu.jp/site/furusato-nozei/” src=”https://www.city.hida.gifu.jp/site/furusato-nozei/” />
