映像制作の課題を解決する「DNP XR STUDIO」
近年、広告、音楽、ゲーム、ライブ配信といった多岐にわたる分野で、XRや3D映像への需要が急速に高まっています。しかし、その一方で、制作現場ではロケ地の確保、専門人材の不足、さらには天候による撮影の遅延など、さまざまな課題が浮上していました。
DNPはこれらの課題に応えるため、AI、XR、そして最新の設備、さらに専門の制作・技術チームを一体化した「DNP XR STUDIO」を開設しました。これにより、効率的かつ高品質な映像制作が期待されています。
ズーパーズースが提供する新たな価値
ズーパーズースは、映画監督の中島 良氏が2020年に設立した映像制作会社です。これまで、生成AIを駆使した3D AIレンダリングやAIロトスコーピングアニメーションといった先進的な技術を取り入れ、実写とアニメーションの境界をなくすような制作手法に挑戦してきました。
今回の「DNP XR STUDIO」への参画は、ズーパーズースにとってXRおよび映像業界との連携をさらに深める機会となります。業界が抱える共通の課題に対し、ズーパーズースの持つ技術と知見が解決策をもたらすことでしょう。
ズーパーズースは、AIが大量のコンテンツを生み出す時代において、人間のパフォーマンスを最大限に活かし、AIだけでは生み出せない独自の付加価値を提供することを目指しています。DNP XR STUDIOとの協業を通じて、技術実証や知見の共有を進め、「共創の場」として日本の映像表現とコンテンツ産業の発展に貢献していくことを目標としています。
人間の創造性を拡張するAIの活用
2025年11月13日には、スタジオのオープニング見学会が開催され、映像制作・コンテンツ制作分野の業界関係者50名以上が参加し、盛況を博しました。この見学会では、ズーパーズース代表である映画監督の中島 良氏が講演を行い、生成AIを従来の映像制作ワークフローにどのように実践的に活用できるかについて解説しました。
中島氏は、撮影後のライティング変更や、実写映像とアニメキャラクター表現を融合させる具体的な制作事例を挙げながら、新しい映像表現の可能性を示しました。

DNP XR STUDIO見学会での中島氏の説明の様子
講演の中で中島氏は、映像制作において最も重要なのは、現場での人間のパフォーマンスや演技であると強調しました。そして、生成AIは、あくまでアイデアを発展させるための「拡張ツール」として活用することが肝要であると述べました。この考え方により、生成AIは、従来の制作手法では実現が困難だった個性的で新しい表現スタイルを、短期間で実現する手助けとなるでしょう。
今後、AIによって膨大なコンテンツが生み出される時代が到来すると予想されます。そのような中で、AIだけの表現では生み出せない、人間の感性や創造性から生まれる付加価値を、「DNP XR STUDIO」という現場から創出していくことが目指されています。
DNP XR STUDIOについて
「DNP XR STUDIO」は、業界標準のモーションキャプチャやLEDウォール、そして生成AI技術を活用し、効率的な映像制作を支援します。スタジオの特長や具体的なユースケース、施設概要については、DNPの公式ウェブサイトで詳細が公開されています。
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DNP XR STUDIOの詳細情報: https://www.dnp.co.jp/news/detail/20177450_1587.html
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DNP XR STUDIO 公式URL: https://aixr.hacosco.com/xr-studio/
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合同会社ズーパーズース 公式URL: https://mocap.co.jp
施設概要
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名称: DNP XR STUDIO
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所在地: 東京都新宿区市谷加賀町1-1-1 DNP市谷鷹匠町ビル



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