巨匠・葛飾北斎へのオマージュアート展『ECHOES OF ART 〜オマージュ北斎2〜』出展作品公開と販売概要を発表

出展作品紹介

伊藤清子《猫かぶり‐だいこくにゃん(凱風快晴)》

猫かぶり‐だいこくにゃん(凱風快晴)
伊藤清子氏の作品「猫かぶり‐だいこくにゃん(凱風快晴)」は、北斎の「凱風快晴」(赤富士)にインスパイアされています。作者は、朝日を背負う大黒天の姿をした「だいこくにゃん」を描くことで、真の赤富士を表現したとコメントしています。

  • 作者プロフィール: 猫をモチーフに活動。武蔵野美術大学造形学部通信教育課程を卒業し、海外書籍の挿画や企業パッケージイラストも担当。全国百貨店での個展も多数開催しています。

信濃川日出雄《富士山とおにぎりと鮎美》、《北ア稜線雷雲下》

富士山とおにぎりと鮎美
北ア稜線雷雲下
漫画家・信濃川日出雄氏は、自身の連載作品『山と食欲と私』の主人公・鮎美が北斎流の世界に立つ姿を描きました。野山の描写、描線、雲の模様、グラデーションの使い方など、北斎のタッチを取り入れたオマージュ作品です。

  • 作者プロフィール: 筑波大学芸術専門学群在学中にデビュー。登山グルメ漫画『山と食欲と私』は累計250万部を突破し、公式レシピ本や企業コラボレーションも手掛けています。

柴田亜美《河童狛犬》

河童狛犬
漫画家・柴田亜美氏は、故郷長崎の河童伝説と北斎が描いた河童に着想を得て「河童狛犬」を制作しました。浮世絵の質感と異国の華やかな色彩を融合させるため、胡粉ジェッソを下地に、ターナーのアクリルガッシュ「和」ジャパネスクシリーズで彩色し、落ち着いたがらも華やかな色彩を表現しています。

  • 作者プロフィール: 武蔵野美術大学(旧・短期大学)卒業後、漫画家としてデビュー。『南国少年パプワくん』などで人気を博し、2021年からは画家としても活動しています。

そらみずほ《残り香 – HOKUSAI -》

残り香 - HOKUSAI -
そらみずほ氏の作品「残り香 – HOKUSAI -」は、北斎の代表作《神奈川沖浪裏》と自身の代表作《残り香》を融合させ、波の躍動感を帽子の曲線美で表現しています。衣服には、北斎晩年の大作《八方睨み鳳凰図》への敬意を込めた極彩色が施されています。

  • 作者プロフィール: 2019年に美術新人賞デビュー入選。百貨店やギャラリーでの個展開催、明石家さんま画廊への出展など、幅広く活動しています。

原田ちあき《北斎漫画》

北斎漫画
原田ちあき氏は、長年惹かれてきた『北斎漫画』を自身の絵柄でオマージュしました。デジタル制作に移行し、最小限の線で本質を捉える北斎の画力に共鳴しつつ、昭和初期から中期の印刷物に見られる版ズレの味わいを作品に取り入れています。

  • 作者プロフィール: 京都芸術大学イラストレーション科非常勤講師。映画、テレビ、ラジオ出演、コラボカフェ、アパレルコラボなど多岐にわたる活動を展開しています。

mame《酔余のある日図》

酔余のある日図
mame氏の作品「酔余のある日図」は、北斎の《酔余美人図》に魅了され、現代的な要素を加えて制作されました。ビールケースや缶チューハイを登場させることで、江戸と現代の境目を曖昧にし、肉筆浮世絵の筆致を鉛筆と水彩というシンプルな画材で表現しています。

  • 作者プロフィール: 日常の一瞬を切り取った絵を描いています。作品集『愛してるっていってよね』やイラストコミック集『東京ひとり暮らし女子のお屋図鑑』を刊行しています。

水島篤《竜神図─ティラノサウルス》

竜神図─ティラノサウルス
水島篤氏の「竜神図─ティラノサウルス」は、北斎の整理された画面の中に強烈な印象を残す世界観と、生涯にわたり変化を続けた姿勢に共感して制作されました。恐竜という題材を通じて新たな表現を模索し、試行錯誤の過程を作品に深みとしています。

  • 作者プロフィール: 1990年東京都生まれ。東京藝術大学日本画専攻を卒業後、ONE PIECE 20th×京都の作画参加や掛け軸制作なども手掛けています。

溝口まりあ《「凱風快晴」−春−》、《「凱風快晴」−夏−》、《「凱風快晴」−冬−》

「凱風快晴」−春−
「凱風快晴」−夏−
「凱風快晴」−冬−
溝口まりあ氏は、前回の「オマージュ北斎」で描いた《冨嶽三十六景 凱風快晴》をさらに深く追求し、北斎が同じ構図で異なる表情の富士を描いたように、3点の《凱風快晴》を制作しました。江戸時代の最先端の青「プルシャンブルー」に、現代の「インミンブルー」を薄く重ねることで、偶然から生まれる美しさを表現しています。

  • 作者プロフィール: 1992年東京都生まれ。女子美術大学大学院博士前期課程日本画研究領域修了後、日春展や日展に入選。サンマリノ共和国の「ピースワイン」ラベルにも作品が採用されるなど、個展も多数開催しています。

販売方法

作品は以下のスケジュールで販売されます。

  • 2026年5月1日(金)〜5月6日(水)
    「月刊美術プラス」特設サイトにて、展示開始と同時に申込受付が開始されます。

  • 2026年5月7日(木)〜7月31日(金)
    「月刊美術プラス」特設サイトにて、先着順での販売が実施されます。

作品展示(リアル会場)

本展のために描き下ろされた新作を間近でご覧いただけるリアル会場での展示も行われます。

  • 会期: 2026年5月1日(金)〜5月6日(水)

  • 会場: 大垣書店 麻布台ヒルズ店

  • 入場料: 無料

主催・共催について

  • 株式会社実業之日本社: 1897年(明治30年)創業の総合出版社で、雑誌、一般書、実用書、文芸書、コミックなど幅広いジャンルを手掛けています。

  • 株式会社サン・アート: 1975年創刊の美術専門誌『月刊美術』の発行元として、アート業界で高い評価を得ています。